地球全体の森林図を公開＝衛星「だいち」で観測－宇宙機構

宇宙航空研究開発機構

　宇宙航空研究開発機構は２１日、陸域観測技術衛星「だいち」のレーダーで観測した地球全体の画像に基づき、森林とそれ以外の地域に大まかに分類した図を公開した。過去に別の衛星が観測したデータと併せ、森林がどの程度減少しつつあるかを把握するのに役立つという。
　だいちは２００６年１月にＨ２Ａロケットで打ち上げられた。可視光や赤外線の観測装置のほか、夜間や悪天候でも地上の様子を観測できるレーダーを備えており、１０メートル四方の物体を識別できる。０９年の分類図は、植物が１ヘクタール当たり１００トン以上あると推定される地域を森林とみなして緑色で示した図で、精度は８４％という。（2010/10/21-19:22）