◎「長崎街道レトロコースまち歩き」続き~◎その5(2);「江戸時代~直方藩のこと」
*今迄、気にも留めませんでしたが、直方市を360度見渡せる絶景ポイントが、直方市役所の
8階にあります。
そこで、直方市役所から見た現在の市街地写真と、前回報告の、
「直方惣郭図(そうかくず;江戸時代元禄六年~1693年に書かれたとされる)」に基づく配置図とを、
対比して示します。
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ところで、直方藩の第4代藩主黒田長清は、家臣を大事にする有能な政治家であり、
福岡本藩の政治を見たり、長崎勤番を務めたり、超多忙な中で、信心深く神を敬い、
更には風流を解する文人大名でもあり、直方藩での在位(1688年~1720年)の32年間の
足跡には、名君として、色々と特筆する事がありました。
参考資料を調べると、休み暇なく東奔西走したことがうかがえます。
・藩内には、色々な文芸活動がおこり、「有井浮風(ふふう)」「諸九尼(しょきゅうに)」などの俳人が
生まれ育っています。
(→⇒参照 2011年12月04日 ▲直方の晩秋~初冬の風景 ▲(2)「隋専寺」)
・長清公は、館から遠く離れた福智山の麓にある内が磯ダムそばの現在の「鳥野神社」に参詣され
桜見物や和歌を詠んでいます。また、頓野の近津神社にも、参詣し紅葉を楽しんでいます。
→⇒そこで、早速、「鳥野神社」や「近津神社」に初詣も兼ねて、お参りしてきました。
*直方市役所の8階より、東側にある福智山系に抱かれた「鳥野神社」や「近津神社」の方向です。
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(1)内が磯ダムから「鳥野神社」へ参拝します。
内が磯ダム(1953(昭和28)年完成)から、福地地区の集落を眺めると、棚田的に豊かな冬の水田が
段々に広がっています。
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内が磯ダムの奥の谷あいには、福智山ダム(2003(平成15)年完成)が小さく白く見えます。
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内が磯ダム湖の前の道路から、約150段の参道ですが、石段は苔や丸みの状態から、かなり古い
感じで、いにしえの昔が偲ばれ、直方藩黒田長清公になったつもり?で登りました。
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鳥野神社のご由緒です。
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下から見上げる参道は幅広く、左右に生い茂る木々がまた歴史を感じさせました。
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拝殿には、時代を感じさせる色褪せた絵馬が飾ってあります。
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絵馬に添えられた文字を読むと、①左図;文政十三年(1830年)、
②右図;嘉永7年(1854年)などがありました。
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本殿の屋根にも装飾が施され、しばし歴史を感じました。ひんやりと鬱蒼とした森の環境の中で、
参道や神社の管理も、きちんとされており、清々しい雰囲気でお参り出来ました。
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(2)「近津神社」へ、
次に頓野の「近津神社」に参詣しました。
朱色の鮮やかな近津川に架かる太鼓橋を渡り、大きなクスノキが杜を形成する境内に入ります。
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拝殿です。
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近津神社のご由緒です
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近津神社の絵馬です。真ん中の絵は明治4年と書かれています。
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・近津神社の境内には、名君の直方藩主黒田長清公の歌碑があります。
「千加津川きしのもみぢばこころあらばまた来む秋の色なわすれそ」
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「千加津川=近津川 きしのもみぢ・・・・」がいずれかわかりませんが・・・
もしかすると近津川の川ふちにあるこのモミジが、その子孫なのかも知れません(^_^)/~
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**参考資料;①「直方歴史ものがたり」舌間信夫文 直方市発行(1996年~平成8年)
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