小旅行 大分~宮崎~熊本 山里の秋(6)宮崎県東臼杵郡椎葉村
1.九州山地中央部の山里「椎葉村の風景」です。
高千穂から、五ヶ瀬町馬見原を経て、国境の「国見峠の国見トンネル」を抜けると
いよいよ東臼杵郡椎葉村に入ります。まさしく山また山に囲まれた地域です。
①国見トンネル;2777mの長いトンネルを抜けて、椎葉村です。
②椎葉村の案内図看板です。ここは、五家荘や五木とともに平家の落人伝説を
秘めた地です。
③お目当ての訪問箇所を注釈を付けて拡大しました。
③鶴冨姫伝説の部分を拡大しました。
④⑤「音が瀬大橋」を渡り、右折します。
⑥役場がある上椎葉の椎葉村中心部です。左端に「鶴冨屋敷」があります。
⑦ヒロイン鶴冨姫と那須大八郎の悲恋の物語を秘める「鶴冨屋敷」です。
⑧「鶴冨姫のお墓」と説明板です。那須姓のお墓も並んでありました。
⑨「椎葉民族芸能博物館」も見学しました。
椎葉村の民族文化を中心として、丁寧に広く紹介されています。
椎葉の春夏秋冬の自然、暮らしや行事、平家落人伝説などの紹介、
史跡などが、4階まで豊富な資料実物とともに展示され、見ごたえがあります。
日常の生活の中で、お馴染みの神楽やひえつき節、臼太鼓といった多くの
民族芸能が、山里に息づいている文化・歴史を教えてくれました。
*椎葉村の西の地区では、「焼畑伝承地」があり、私も最近次のような書籍を見たり、
NHKテレビでの放映を見て、今回の椎葉村訪問と併せて、認識を新たにしました。
[書籍]
・書籍名;おばあさんの「山里日記」 文;佐々木章 語り;椎葉クニ子 葦書房
この本は、九州山地のほぼ真ん中の宮崎県椎葉村で昔ながらの焼畑生活や日常生活を、
クニ子さんの言葉を通して、語ってもらうという形式をとり、1995年の暦に合わせている。
筆者は、学生時代から20年以上も、通い詰め、丹念に話を聞いたり、農作業を体験している。
・椎葉村には、那須姓と椎葉姓が多い、との事である。
[テレビ]
・H23.9 NHKスペシャルにて放映
・表題;「クニ子おばばの不思議の森」(宮崎県椎葉村)
同じく、椎葉村での昔ながらの焼畑生活や日常生活を、元気印のクニ子さんの言葉と
行動を通して、自然の中で如何にその恵みと人の知恵を活かして、共生して行くかと
いう内容で、感動しました。
⑩「椎葉民族芸能博物館」展示資料の一部です。
「椎葉平家まつり」は毎年、11月の第2金曜~日曜日の3日間に行われ、
小さな山村の椎葉村が、一気に人口が増えて、多くの観光客で大変賑わいます。
⑪「椎葉厳島神社」とその説明板です。
⑫上椎葉の集落を後にして、国道265号線をはるか人吉市に向かって出発します。
国道とはいえ、カーブの多い狭い山道を一路行けば、「上椎葉ダム」です。
「上椎葉ダム」は、昭和30年に出来た、我国初のアーチ式ダムで、耳川水系です。
この時の「上椎葉ダム」の難工事での経験や技術が、その後の日本のダム建設に
次々と活かされ、昭和38年完工の黒部ダムなどの大型プロジェクトにつながったと
いう歴史も秘めています。私も、映画「黒部の太陽」の感動の場面を思い出しながら
ダムサイトにしばし佇みました。
⑬山里の学校です。「椎葉中学校」は、上椎葉ダムの近くの山の中腹に位置しています。
「小崎小学校」付近を通過する時、下校時の小学生や職員(?)の方などから、
元気な挨拶を頂戴しました。素朴で素直な印象でした。
更に、深い山里の国道265号線を人吉市に向かいます。
⑭「椎葉村の山里の風景~実りの秋」が点在します。
⑮国道265号線とはいえ、私にとっての難所~飯干峠に向かう狭く険しい林道の
山道を通って、ついに飯干峠(標高1050m→⇒直方の福智山より高い!!)に
到達しました。もう直ぐ、熊本県球磨郡水上村です。
通ってきた椎葉の山並みや谷あいの集落を見下ろしながら、しばし安堵の休憩をとりました。