信子の華ごよみ

自宅の庭に咲いた花々を記録
植物の育成、華のうつろいを観察

カモミール

2015年04月14日 | 日記
キク科:Asteraceae シカギク属:Matricaria 学名:Matricaria recutita
和名:カミツレ 英名:chamomile 原産地:ヨーロパから西アジア

晴れた日、花びらが水平になっている花を乾燥させ、ハーブテイーとして楽しんでいます。
今日はあいにく雨のため、花びらが下を向いています。
               
花をちぎるとリンゴに似た甘い香りがします。愛犬のジョバンニはカモミールの花が大好き、散歩中に咲いているのを見つけると「パクッ」と食べてしまいます。体に良いと本能的に解るのでしょうか?
4千年以上前のバビロニアで、すでに薬草として用いられていたそうです。
カモミールのエキスを蒸留すると得られるアズレン誘導体は美しい青い色をしています。アズレン誘導体は穏やかな抗炎症作用や抗菌作用を持ち、副作用がほとんどない安全な医薬として利用されています。現在でも胃薬、うがい薬、目薬、軟膏などに広く配合されており、マーズレン、アズレン、アズノールのような薬品名が付けられ、青い色の薬を見たらたいていアズレンの色と思って間違いありません。ハーブ、薬草といった古くから伝わる知恵が、今でも実際の医療の中で生かされているのです。

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