信子の華ごよみ

自宅の庭に咲いた花々を記録
植物の育成、華のうつろいを観察

こんくらべ

2009年06月30日 | 日記
 野草の魅力に引かれて庭に植え、その生き延び戦略にまいってしまうことがある。ドクダミもその一つ。今、柳腰の茎の上に白い清楚な花を咲かせている。いつの間にか庭のあちこちで勢力を拡大している。
 果樹園にしようと思っている畑に、ヤブガラシがにょきにょきと芽を出してきた。名前の由来が「藪を枯らす」ほどの旺盛な繁殖力からきている雑草。
別名を「貧乏かずら」。 根は芋ずるのように伸びていて、途中で折ってしまったり、土中の奥まで這っている根茎を引き抜くときに、細いひげ状の根を切ってしまうと大変。地中に残ったわずかでな根茎からも次々芽生えてくる。根気強く、根こそぎ取り除かないと、ヤブガラシとの「根くらべ」に負けてしまう。その根性には、すでに尊敬の念さえ覚えてきた。
 「藪からし」は俳句の季語にさえなっているらしい。
  「藪からしと云へど花なり野の仏」
  「立冬やとも枯れしたる藪からし」
  「藪からしおまえを植えた覚えはない」
 私も一句
  「藪医者の手にあまる根を藪からし」
    写真:日没の光のなかで、藪からしと根くらべをする藪医者


コメント (2)
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