農業じゆう人

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新型コロナ第7波?

2022年07月17日 12時38分24秒 | 世間
  「墨守」という言葉に、もともと否定的な意味はなかったらしい。 古代中国の思想家、
   墨子が楚(そ)の攻撃から宋(そう)の城を守り抜いた故事にちなみ、守備がとても固い
   ことを指していたという。  それがいつの間にか、旧習にこだわるばかりで融通がき
   かない様子をいうようになったようだ。

  日本の新型コロナウイルス対策は、この成句の2つの意味を併せ持っているようだ。 
  当初は欧米などに比べて社会をよく守り、被害はずいぶん少なく推移した。
  しかし中盤以降はどうでしょうか‥。 ワクチン接種が進み、敵がオミクロン型に
   置き換わってからも旧態依然のままだ。 コロナを特別な病気として扱う仕組み
   が一向に改まっていない。
 
  そうこうしているうちに、第7波が襲ってきた。 どこまで続くぬかるみぞ‥‥の
   気分だが、変化の芽は見える。 政府の分科会は先日の提言で、コロナを「一疾
   病」として日常的な医療体制のなかに位置づける方向を示した。 結核などと同
   じ2類相当から、季節性インフルエンザ並みの5類へ。 これで転換への道は開
   けるのだろうか。

  きのう全国の新規感染者は11万人超。 やはり身構えてしまうが、ここは冷静に
   「ウィズコロナ」を探りたいものだ。 長すぎる緊張は形式主義に流れる。 
   飲食店の汚れたアクリル板などは、その象徴ではないだろうか。 そういえば、
   墨子いわく「弓張って弛めざるがごとし」。 張りっぱなしでは、せっかくの弓
   も役立たなくなる。 そう思いません‥‥?
   選挙も終わって一段落でしょうか。 己たちの今後のためばかりで、この急激な
   感染拡大にはやや警戒感が薄すぎているような気がしてならない。 
   「過ぎたるは猶及ばざるが如し」にならないように願いたいものです。