Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ステレオシステムの「音質対策」

2021年10月21日 | ピュアオーディオ

オリンパス(OLYMPUS)システムを作る際に実施した「音質対策」を列記して見たいと思う。

1)SPシステムの振動対策・・・音が出ると云う事は振動していると云う事。
 エンクロージャーをどの様にセッティングすれば振動制御出来るか?
 セッティング技術が要る。

2)音変換ロス対策・・・一つのユニットでは出る音と出ない音が有る。
 複数のユニットを同時に鳴らすと「ピーキーな音圧が減少する」 
 SPユニットの組み合わせ技術が要る。

3)伝送ロス対策・・・CD等のソース機器から100%の情報量をSPユニットから出す。
 意外と「電源ケーブル」や「ヒューズ」の重要性が分かる。
 すべてのケーブル類(電源ケーブル・ラインケーブル・SPケーブル・SP箱  内配線・アンプ内配線等) を最高級のグレード規格のケーブルで統一すると同時にケーブル開発技術が要る。(低抵抗と断面積)

4)音のバランス感覚が要る・・・低域500Hz以下の帯域で70%、中域500~7000Hzで25%、高域7000Hz以上 5%の音量バランスにする事。

それぞれに「実践」するかしないか? 何処まで追求するか?(深さ)
やったものにしか分からない処が有る。
頭で考える事と実践とは別なものである。



古くても良い物を長く使いたい

2021年10月20日 | ピュアオーディオ


私のシステムは、殆どが50年以上前の機器が並んでいます。雑誌の記事に惑わされない年齢と経験値になって来ました。実際に「自分で鳴らして」自分で判断しています。


SPユニットはJBLのハイエンドユニットをメインで組み合わせています。オリンパスシステムは1960年頃のモノ、サンスイSP-707Jも1972年頃のモノ・・・と本当に50年以上前の機器を使っています。その時代でないと作れなかった品物だと思います。例えば「オリンパス」SP箱(C50)のフロントの「菱格子」のネットを、見積もりを取った事が有ります。このサイズ(横幅約1m)で、片面だけで¥50万円以上でした。2個要りますので2面だと¥100万円以上になります。今では職人も少なくなって、益々値上がりするでしょう。


真空管では、WE101D球のST管ですが、これも作られていたのは1950年代までで、既に70年以上前に作られた球です。


英国STC4033L、MHL4、HL4等の球も1950年代より前の球になります。現在これらの球を探すのは大変な状態になっています。個人的には自分の残り一生分は予備球をストックしている。



本当はマランツ#7やC22プリアンプの本物を使いたかったが、本物の音を聴いて止めた。当時はセレン整流で音質は良いがノイズが多くて使い物にならないと思ったから・・・。自宅でC22のレプリカ(ダイオード整流)を入手して、内部配線等を改造して、自分用の規格にして使っています。C22復刻版を使っていたNさんが、私の使っていたプリアンプと比較して、「C22復刻版は軽自動車に対して、私の作ったプリはキャデラッククラス」と云われて、直ぐにC22復刻版を処分されました。

自分の耳で確かめてからシステムを作っています。どう云う訳か新しいものは少ない様に思います。アメリカのオーディオ全盛時代は1950~1960年代、日本のオーディオ全盛時代は1970年~1992年頃までで、この頃は物量を投資して製品が作られています。技術者も「良い物を作ろう」と意気込みが見られます。コストダウンがメインになった製品たちとは何処か一線が違います。是非、自分の耳で確かめてから機器を購入される事を進めます。何もオーディオショップでなくても聴く事が出来る処が(出会いが)有ります。良い出会いをされます様に・・・。

ディネッセンのパワーアンプ#ANTARES について

2021年10月19日 | ピュアオーディオ


ディネッセンのパワーアンプ#ANTARES は某オクで入手したもの。ディネッセンはジョン・カール氏が設立した会社。マークレビンソンでML-1やJC-2のプリアンプを設計した人でもある。SS誌でディネッセンのプリアンプは写真で見た事が有ったが、パワーアンプはこのANTARESで初めて見た。アクリル製のフロントと天板で奇麗だなと思った。入手時はひどい「ノイズ」でまともに使えなかった。出品者が自前で改造して、本来75W/chのアンプを150W/chにまでパワーアップさせたとの事だった。それでいてヒューズは3Aで良いとの事だった。「ノイズ」は「ゴッドハンド」にお願いして、完全に無くなった。ワイヤリングの問題であったとの事。出品者には2回も返送して直させたが治らずじまい。


入手してまず驚いたのがサイズと重量。JC-2とペアに出来るほどコンパクトに出来ている。マランツ#7と変わらない奥行きやサイズだ。製造はUSA マサチューセッツ製。(裏面のラベルに書いてあった)1982年頃の製品です。


先月、「ゴッドハンド」にお願いして、SP端子とRCAソケットを音質重視の「フルテック製」に交換していただいた。更に性能アップしたと感じている。このアンプを自宅システムの低域に使っている。多分、日本には正規代理店を通じては輸入されていないのでは?珍しいパワーアンプです。

オーディオ装置に古い、新しいはないのでは?

2021年10月18日 | ピュアオーディオ

オーディオ装置には、「古い」、「新しい」の区別はないのではないだろうか?そこには「良い音」を出す機器であれば良いと思う。個人的にはJBLのSPユニットではイニシャル番号(製造番号)が若いほど良いサウンドがする・・・と感じています。


現在2セットのJBLホーンシステムを使っているが、それぞれに「オリジナルの世界」を表現できる様になって居る。JBLのユニットを使って、「柔らかい音」、「SN比の高い音」(雑味の少ない音)を出している。それでいて、情報量が多く、録音されたその場の雰囲気を出す様に努力している。

JBLのSPユニットを使いこなすには、それなりのスキルと情熱が要る。初心者の方が安直に#375+ホーンのシステムを鳴らせる事はない思う。・・・が、「情熱」が有れば「スキル」は自ずから付いてくる。

家庭用のシステムで、JBLの2インチスロートの#375は、最強のドライバーだと思う。誰もが最初はその「じゃじゃ馬な」(殺人的な)音の洗礼を受ける。それを乗り越えて、「鳴らし切った世界」は一つの世界を持っていると思う。

自宅システムの低・中・高域のバランス調整つづき

2021年10月17日 | ピュアオーディオ

自宅システムの音のバランス調整を続けています。なかなかシックリいかなくて彷徨っています。


現在、低域1レベル、中域2レベル、高域MAX10レベルになっています。これでメインプリのボリュームが12時の方向。メインプリの使い方としては理想に近い形ですが、チャンデバのゲインコントロール的には限界に近い。低域は1レベル以下になると殆ど音が出ない状態。

漸く、高域の不足感が取れて、音のバランスが整って来た。JBL3大ホーンシステムで、この自宅システムだけが175DLHを使っています。他の2セットはLE85を組み合わせています。SP-707Jの中にはLE85が組み込めませんので、この辺が一つのネックですね。外にLE85+小型蜂の巣ホーンの組み合わせにすれば、もう少し楽なコントロールに出来るかも知れない。(能率の違いによる)

自宅システムの低・中・高域の音のバランス取り

2021年10月16日 | ピュアオーディオ

中・高域のパワーアンプを入れ替えたので、音のバランス調整のやり直しです。触るのは、チャンデバのゲインコントロール。


足りない部分は高域の音量。高域用のゲインはMAX10レベルに固定。低域と中域を変化させながら、バランスの取れた部分を探して行きます。


前日まで低域は3.5レベル、中域はMAX10レベルにしていましたが、どうも中域が出過ぎている様な感じなので、1段ずつ絞って行き、現在7レベルまで来ました。この辺は、落ち着くまでじっくりとやる事が必要です。まだ変わる要素も有ります。オリンパスシステムで聴きなれたCDやMDが、自然に聴こえる様になるまで続けます。

YAMAHAの#903Pと#912Pを弦の張替え、調整・修理・部品交換に出して来ました。往復4時間で午後の時間が完全に潰れました。見積もりが出次第、調整をお願いする事になります。

自宅システムの中高域用アンプの入れ替え

2021年10月15日 | ピュアオーディオ

自宅システムも最終段階に来ています。写真では何も変わりませんが、中域用と高域用のアンプを入れ替えました。理由は、高域の音量不足です。高域用アンプの出力が足りない事が主因です。


中域・高域用にはWE101Dppパワーアンプの1号と2号を使っています。基本的回路は新先生の回路で作られていますが、上段の縦型アンプ(1号)の方は、使って有った入力トランスの質が悪かったのでUTCのトランスに変更しています。その為、入力ゲインが下がり、出力も1W/ch弱と下がっています。


下段のアンプ(2号)は規定通りの1.4W/ch有りますし、使って有る部品もWE製が多く使って有り、音質が良いのです。音質が良いので当初中域用に使っていました。

今回は、中域用と高域用のアンプを入れ替えて組み合わせて見ました。中域は#375(118db)の高能率に支えられて、1W未満でも十分な音量が得られます。音量バランスが取れる様になり、サウンド自体の空気感とDECCAのリボンツイーターが鳴りだしたので、サウンドが激変しました。しばらくはこの組み合わせで楽しみたいと思います。




多分最後のギターが入荷しました

2021年10月14日 | その他

多分、最後のギターになると思われるYAMAHA#903Pが入荷しました。


良く使い込まれていて、つまみ類の金メッキは剥げていますが、本体はミントの状態の様です。


この#903Pも「アクティブ回路」で「電池室」が有ります。開けた処、スポンジでくるまれた電池が出てきました。前回の#912Pより奇麗みたいです。ただ、永い眠りに入っていた様で、シールドケーブルを挿すジャック部の接触が悪いです。使って行けば収まる範囲と思います。

シェクターと903P・912Pの3台体制で、ギターの収集は終わりにします。他に仕入れたエントリークラスのギターはすべて処分します。早く弾ける様に練習に励みます。

久しぶりに正面に座りオリンパスシステムを聴いて見た

2021年10月13日 | ピュアオーディオ

久しぶりに正面に座りオリンパスシステムを聴いて見た。最近は自宅システムの鳴らし込みに重点を置いていたので、SWは入れて鳴らしていたが、正面で聴く事が少なかった。


スチューダーとCELLOのDAC+WE REP15Aの組み合わせのCDラインを聴くと、自宅システムは「線の細い音」に聴こえる。やはり、EMT981単体では敵わない。


MDラインは同じDENON DN-991Rをつかっているので比較してみたが、やはり、こちらもオリンパスシステムの方が上の音がする。困ったものだ・・・。妥協点の少ないシステムの方がやはり上のサウンドになる。このシステムを自宅に持って来ても、その性能を存分に発揮させる事が出来ない。重低音が出るので、脆弱な部屋では音漏れが酷くなる。

またエレキギターを手配した

2021年10月12日 | その他

現在所有しているYAMAHA セッションⅡ#912Pエレキギター。このギターを弾くと他のギターを触れません。出て来る音質が違います。最も、初期に集めた5台のギターはエントリークラスでしたのでやむを得ない事でしょう。処分する事になります。


今回こちらのギターを手配しました。上の写真と同じ「セッションⅡ」で、903Pの型番になります。


こちらはピックアップがSSHではなくSSSです。多分水曜日には受領できるでしょう。



来週にはこの2台共に「点検整備」に出します。前回シェクターのギターを整備してくださった処に出します。シェクターのギターは見違えるほど弾き易くなりました。これで、「ギターの収集」は終わりにします。まずは弾ける様になる事が先決でしょう。