Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

オリンパスシステムのSPユニット配線のルシファー化

2008年03月08日 | ピュアオーディオ

先月29日にアルテック515Bを撤去してLE15Aに戻す際、SPボックス内配線をSCS-34(ルシファー)に交換しました。これで低域はますます充実したのですが、高域が存在感をなくしてしまいました。

Scs34t1 低域・中域はアンプからユニットまでルシファーになったのですが、高域はLE85(小形蜂の巣)のみルシファーで2405やリボンツィーターはSCS-33のままでした。この辺に問題が有り「バランスが崩れた」と判断しました。

以前から気にはなっていたのですが、低域を改善した事により、高域も完全にルシファー化しないとバランスが取れないと思い、本日全ての配線をルシファーに致しました。

Scs34t2 結果、「バランスが揃いました」ね。スケール感や音数が揃って非常にグレードが上がっています。もう少し馴染ませないといけませんが、今のままでも相当に聴きやすくなりました。

それにしても+側3本、-側3本で4個のツィーターですので配線が収まりきりません。おまけに硬く取り回しが最悪です。LE85に羽が生えたような格好になってしまいました。


300B モノ×2 アンプ入手

2008年03月08日 | ピュアオーディオ

300b_mono1 自宅のメインアンプのEL34ppモノ×2台のアンプは、内部配線をTrail仕様にして、UTC A22を使ってバランス化(XLR)し、選りすぐりの球を使っていますので音質的には何の不満も感じません。発熱量も一般的で使いやすいと思っています。

ただ、自宅の限られたスペースで使うにはラック2段を占有するのがネックだと考えていました。A730をラックの中に入れて(埃対策)使いたいと思ってもスペースが出ず、このままではイン側のグレードアップが出来そうもないのが悩みの種でした。

300b_mono2 そこで、現在のメインアンプと同格かそれ以上の音質を持った、ラック1段ですむアンプを探していました。

今回ZAIKA 300B モノアンプを見つけましたので購入しました。本日入荷しましたので早速音出し確認を致しましたら、中音の帯域が厚く、質感も現在のメインと大差有りません。「充分いけそう!!」との判断をしましたのでTrail仕様化を進めたいと予定しています。

300bmono3 3極管アンプのモノラルアンプですので内部配線はいたって簡単です。シンプル・イズ・ベストですね。端子類やインレットの交換、XLRソケットの取り付けを始めました。この外回りが済めば内部配線類の交換になります。

来週のエンドくらいまでには1セット完了するでしょう。

何故内部配線を交換するのか? → 「伝送ロスの極小化」と音色・質感の向上及び反応の早さを獲得する為です。一般の内部配線は写真を見ての通り、ショボイ配線材です。「伝送ロス」の塊みたいな物です。交換することにより「糸を引くような絹の質感」に変わっていきます。


今年の桜は・・・

2008年03月07日 | 写真・カメラ・林道ツーリング

我が家には「さくらんぼ」の木が有ります。毎年3月1日には満開の花を咲かせ、5月のゴールデン・ウィークの頃においしい果実を楽しんでいます。

昨年の「暖冬」の時は2月中旬に開花し、3月1日頃には散っていました。今年は3月7日にもなるのにまだ一輪も咲いていません。平年2月下旬開花ですので既に2週間遅れています、多分あと1週間ほどしないと開花しないようなつぼみの状態です。

何故自宅のさくらんぼの木の開花の事を記すかと言えば、「桜の花」を私が大好きなのです。ですから「桜」の開花には楽しみが有ります。「桜」には日本人なら特別な感傷を持つと思います。

私は熊本の田舎で育ちましたが、幼少の思い出に「慰霊祭」の思い出が強く焼きついて有ります。この「慰霊祭」は戦没者の供養の事を指すのですが、当地では3月の終わり頃「桜の花」に合わせて開会されていました。

貧乏な家でしたが、年に一度、家族でおご馳走の巻き寿司や煮物、玉子焼き等の弁当を重箱5段につめて持って行き食べるのが幼心に楽しみでした。この時の山の桜の何と美しかったことか!!!

日本人は昔から貧乏でも年に一度は「花見」を楽しむゆとりがありましたね。今の日本人に欠けている物が有るように思います。

今年も家族で花見を楽しみたいと考えています。


ケーブルの役割と機器の役割

2008年03月06日 | ピュアオーディオ

ケーブルの役割と機器の役割が総合されてシステムの音のグレードが生成されます。ケーブルに求める性能と機器に求める性能はおのずから異なってきます。この辺をごちゃ混ぜに考えられている方が多いです。

ケーブルは癖がなく「スタンダードに使え尚且つ伝送ロスの極小な物」を理想としています。
これに対し機器は「表現力・音色・力感」等々の表現をになっています。
私のケーブルは既にお持ちの機器の潜在能力を引き出したに過ぎないわけで、あくまでも出てくるサウンドは「機器」の性能です。

管球アンプなどは機器の改造による変化も相当に大きいです。「球」だけ交換してもゴロゴロ変わります。

近頃流行のデジアンをはじめとする「ICアンプ」も手を加えて既存のメーカーの製品の性能より「高性能」にする事が出来ますが、根本的なところの「質感」までは変えられません。

私もサトリのミニアンプを持っていますが、ノーマルの状態では使う気にはなりませんでしたのでやむを得ず手を加えています。オリジナルの3倍以上のドライブ力や表現力を持っています。

部品一つ交換しただけで変化はしますがそれが本当に良い方向に変化したのかは長い時間を掛けた評価が必要です。物事にはメリットも有れば必ずデメリットも有ります。機器を触りすぎると「客観性」のないサウンドになりがちです。性能が劣っている部品でも統一して使用するとバランスの良さで圧倒する事も有ります。

趣味の事ですので考え方も色々でしょう。お金に糸目もつけず「音質優先」の考え方もあれば「コストパフォーマンスとグレード」を絡み合わせることも有るでしょう。

機器が10万円に対しケーブルが20万円かかったとした場合、30万円以上の音質になれば「投資効果」は出たことになりますが、オーディオの場合「どんなケーブルを使っているか?」ではなく、「どんな機器を使っているか?」がステータスですので「所有欲」的には「機器の買い替え」に走る方が多いですね。


マルチアンプの極意

2008年03月05日 | ピュアオーディオ

事務所に見えられるお客様にオリンパスシステムをお聞かせすると必ず言われる事が有ります。

「フルレンジの様にマルチシステムが鳴っているのをはじめて聴いた」と。

はじめからこんなに上手くなっていた訳では有りません。オリンパスを入れた直後はそれはそれはひどい音でした。5分も聞けばSWを切りたくなるような「殺人マシン」に近いサウンドでした。

初期の頃は低・中域にハーマン・カードンのサイテーションXXとX-1のパワーとアキュフェーズのA20Vでやっていたものですから、低中域のゴリゴリ感と音の粒立ちが太くA20Vとは合いませんでした。

はじめから低域にはアキュフェーズのM-100を使う予定でいましたので、予算の都合と良い出物がなく、放置されて死んでしまったM-100をメーカーに送付して「オーバーホール」で生き返らせました。その後もメーターが死んでしまいやむなく高いお金を注ぎ込んでメーカーで部品交換してもらいました。部品もこれが最後らしかったです。

実はM-100はこのアンプの前にも1セット購入しましたが、1台がオーバーホール不能の物をヤフオクで掴まされ、前述のM-100を導入するまでに1年がかりでした。

話が反れましたが、アンプを全てアキュフェーズに揃えたのは「メンテナンス」を考えてのことです。マッキンのMC2500を20年近く使ってきていましたが、M-60を購入したときに聴き比べをしましたら低域は断然マッキンが良く、高域はアキュフェーズが良かったので、低域だけならダメだった時はMC2500を使えば良いや!と考えてのことです。

M-100は最初は低音が出ず随分と悩みました。しかしこの図体ですから出ないはずはないと信じて使い込んでる内に何とか引き出す方法を考え付きました。

それは、ケーブルを全て同じグレードで統一してやる事です。このケーブル合せをするとバランスが良くなり、低域・中域・高域が上手くバランスします。バランスが崩れますと低域が足りない、高域がきついとなります。

はじめはベルデンのケーブル(8412?)RCAで全てのケーブルを統一しましたが、その後8412XLR。自家製でケーブルを作るようになると、SK-3で統一、その上のSK-5が完成するとSK-5で統一、「化け物シリーズ」→「ルシファーシリーズ」と完成度を上げて来ました。

音の品位や音数はケーブルであらかた決まります。インコネばかり統一してもバランスは揃いません。ここで重要なのは「電源ケーブル」と「SPケーブル」です。

全てのケーブルのグレードを合わせると驚くほどに「バランス」が取れます。このバランスの取れたサウンドがオリンパスシステムの秘密です。

ただ多くの人が「これくらい」となめている所に注意を払って揃えています。だから簡単にはオリンパスシステムのサウンドは真似できません。


SPケーブル SCS-34 ルシファー のサウンド

2008年03月03日 | ピュアオーディオ

この頃 SPケーブル SCS-34 (ルシファー)の貸し出し依頼が増えています。このケーブルのサウンドを一度聴いてしまうと「もう戻れません」。他社の50万円/mのケーブルがかすんでしまいます。

音に芯が有るのに間接音が柔らかく包み込むサウンドは「ルシファー」独特のサウンドです。うるささを感じないけれど低域も高域も相当に伸びてワイドレンジです。

このケーブルを作ってみて気付いたのは、「ケーブルには周波数が有る」と言う事です。1本のケーブルにはそれぞれ一定の再生周波数が有るということで、言葉ではなかなか伝えるのが難しいです。

同じケーブルを2本使うと同じ周波数が強調され、団子型のバランスになり易いです。ですから安易にW線にすれば良いというものでは有りません。

ルシファーはメインとなる1本のケーブルの周波数(サインカーブ)に別のケーブルでコサインカーブのケーブルを組み合わせるという「イメージ」で開発いたしました。言うは簡単ですが合わせるのは大変です。

周波数という言葉を使っていますが、これはサインカーブを頭の中に描いてください。+側の山の部分で音が出ていて、谷の部分では音は出ません。このサイクルの密度が詰まって「音が途切れずに」聴こえているように感じます。しかし、ルシファーは基本ケーブルに山と谷の部分にコサインカーブを描くケーブルを併用していますので、更に山や谷が詰まっています。殆ど「谷」をなくしてしまっています。

ちなみにスーパーマニアの皆さんに好評のSCS-33でさえSCS-34(ルシファー)の音を聴くと「「アー」と言う音が「アッアッアッアッアッアッ」とスタッカートの様に聴こえます。SCS-34の音はテヌートの様に繋がっているんです。なめらかです。しかも基音が重ならないので音が濁らず、間接音として出てきますのでうるささが殆ど有りません。

このSCS-34のサウンドを聴いてから元に戻すと「大幅な質感低下」で、今までの装置で音楽を聴くのが嫌になってしまいます。

おかげでミニシステムにもSCS-34を使わないと使えなくなってしまいましたので全てを揃えるのに苦労を致しました。

ちなみにこのケーブルは当社独自にスーナー社に特注で製作していただいたケーブルでしか出せませんので、市販のスーナーケーブルではこのサウンドは作れません。