ステレオSPシステムを作る際に私が気を付けている処を述べてみたい。
一般的に沢山のユニットを組み合わせてSPシステムを造る場合、「周波数特性」を合わせる事に関心が集中してしまいがちになり易い。では「周波数帯域」だけを合わせれば良いのか?これには賛同致しません。
国別やメーカー別に「音の傾向」が違います。英国のメーカーのSPは「箱庭的」で有ったり、初めから「生演奏の再現」を諦めている様な処を感じる。これは英国製に限らず、ドイツやフランス製等のヨーロッパのSPにも云える。
日本の国産品については、「模倣に終わって本物になりえていない」印象を受ける。英国製の影響と米国製の影響を足して2で割った様な印象を一般的に受ける。一部ロカンシー氏の監修したTADのユニットは米国系の系譜だと思う。
米国製でも東海岸製と西海岸製では音のスタンスが違う。ARやKLH、クリプシュ等の東海岸製はヨーロッパ系に近くて、西海岸製は「WEの系譜」を引いている。個人的には「WEの系譜」のサウンドに魅かれている。
SPユニットは出せる周波数特性も非常に大事だがそれだけではない。SPユニットにはエネルギー感や質感、能率、音色等も有る。これら数値にし難い項目が忘れ去られようとしている。この点に危惧を抱く。
「生演奏の再現」が出来るSPユニットと「BGM」にしかなりえないSPユニットを、メインユニットとして組み合わせて使おう等と、私にはおよそ到底理解できない使い方をされる方も沢山いる。そんな組み合わせでは、最もSPユニットの性能の低い性能に縛られて、音質アップなど出来はしない。
例えば30Hz~120KHz迄の周波数帯域を持ったシステムを作ろうとした場合、30Hz~10KHz位まではコーン型SPユニットで簡単に作れる。その上の帯域もドーム型SPやリボン型ユニットを組み合わせれば簡単にカバーできてしまいす。しかしそれでは「単に音が出る」だけのシステムにしかならない。「音楽」の何処に「琴線」を感じるのか判らないシステムになってしまいます。
自分がJBL#375に拘ったシステムを作ったのは「熱い演奏」と「朗々とした演奏」を再現する為。こじんまりした「箱庭」の再現など望んでいない。やはり音楽に対する「目的」を持ってシステムメイクするべきだろうと思う。
一般的に沢山のユニットを組み合わせてSPシステムを造る場合、「周波数特性」を合わせる事に関心が集中してしまいがちになり易い。では「周波数帯域」だけを合わせれば良いのか?これには賛同致しません。
国別やメーカー別に「音の傾向」が違います。英国のメーカーのSPは「箱庭的」で有ったり、初めから「生演奏の再現」を諦めている様な処を感じる。これは英国製に限らず、ドイツやフランス製等のヨーロッパのSPにも云える。
日本の国産品については、「模倣に終わって本物になりえていない」印象を受ける。英国製の影響と米国製の影響を足して2で割った様な印象を一般的に受ける。一部ロカンシー氏の監修したTADのユニットは米国系の系譜だと思う。
米国製でも東海岸製と西海岸製では音のスタンスが違う。ARやKLH、クリプシュ等の東海岸製はヨーロッパ系に近くて、西海岸製は「WEの系譜」を引いている。個人的には「WEの系譜」のサウンドに魅かれている。
SPユニットは出せる周波数特性も非常に大事だがそれだけではない。SPユニットにはエネルギー感や質感、能率、音色等も有る。これら数値にし難い項目が忘れ去られようとしている。この点に危惧を抱く。
「生演奏の再現」が出来るSPユニットと「BGM」にしかなりえないSPユニットを、メインユニットとして組み合わせて使おう等と、私にはおよそ到底理解できない使い方をされる方も沢山いる。そんな組み合わせでは、最もSPユニットの性能の低い性能に縛られて、音質アップなど出来はしない。
例えば30Hz~120KHz迄の周波数帯域を持ったシステムを作ろうとした場合、30Hz~10KHz位まではコーン型SPユニットで簡単に作れる。その上の帯域もドーム型SPやリボン型ユニットを組み合わせれば簡単にカバーできてしまいす。しかしそれでは「単に音が出る」だけのシステムにしかならない。「音楽」の何処に「琴線」を感じるのか判らないシステムになってしまいます。
自分がJBL#375に拘ったシステムを作ったのは「熱い演奏」と「朗々とした演奏」を再現する為。こじんまりした「箱庭」の再現など望んでいない。やはり音楽に対する「目的」を持ってシステムメイクするべきだろうと思う。