
サブシステムの増殖も一段落し、気になっていたJBL#4311の中・高音もセッティングを天地逆にした事で、一般のSPユニット配置になり、安心して音楽が楽しめる様になって来た。こちらのサブシステムだけを評価すれば、かなり高いレベルのサウンドだと思うが、メインのオリンパスシステムとは土台比べてはいけないのだと思う。音の次元がまったく違う印象を受ける。

#4311は内部配線に工夫の実験を施して有る。その為か、音数が非常に多くなっている。今回の工夫はこれからの「SP内部配線交換」のスタンダードにしたいと思うが、「出来る」機種と「出来ない」機種が有る事も事実。

今回のサブシステムも含めて「JBL」のSPにはこだわりが有る。一般的に有名なALTECやTANNOY、ダイヤトーンのSPを使って見た事が有るが、それぞれに一長一短が有る。個人的にはJBLが最も「家庭」で使う事を考えると適していると感じた為です。ダイヤトーンは2S-305には失望した。NHK等の放送局で使う分にはさし触りはないと思う。
JBLのユニットの性能の高さに魅かれます。廉価版のユニットでも同クラスの国産品に比べれば「一日の長」どころではない差を感じる。JBL純正の内部配線でもかなりの再生能力が有るが、これを自開発の配線でやりかえると、JBLのサウンドで有りながら「ジャジャ馬」のサウンドにはならない。弦楽器の質感も音色の明るさは有るが、タンノイの質感に劣る様な事はない。タンノイのSPは「内部配線交換」をする価値を余り感じない。それはユニットの完成度に疑問を呈する事と内部配線のし難さに表れている。ALTECはやはり「業務用」に使うもので、一般家庭用には作られていない。620A辺りは何とか家庭用として使えるが、A5、A7、612A辺りになると「パワー」をぶち込まないと低域が出て来ない。或いは3極管アンプ辺りで音の厚みを出してやらないとキンキンした音になり易い。