Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ALTEC 612A SPの進捗

2010年05月11日 | ピュアオーディオ

今朝からユニットへの「音質改善処置」(Trail仕様化)を実施し、SPユニットをエンクロージャーに取り付けました。

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その後ネットワークをリアバッフルに取り付ける作業を完了しました。ここまでも色々と大変でしたが最後の作業に入っています。

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内部配線作りがこれから始まります。「ルシファー」のケーブルはφ11mmのケーブルを3本重ねにして1本のケーブルを作って行きます。1台当たり6本のケーブルが必要です。1セット(左右ペア)ですと
1)SPターミナル裏~ネットワークIN ×2本×2台
2)ネットワークOUT~ウーハー ×2本×2台
3)ネットワークOUT~ツィーター ×2本×2台

1本の長さは0.5mで良いのですが(0.5m×3本=1.5m)、1.5m×6本×2台=18mの長さと、3本×6×2=36本の端末加工が必要です。実際の作業は更に増えて(2本×2×6×2)+(1本×6×2)×2倍=120箇所(ケーブルの両端)になります。端末加工は皮むき・半田付け・ケーブルのまとめとなります。但しケーブル自体が非常に硬く強固に作って有るので大変なのです。

後はコツコツとただ作業を積み上げていくだけです。これが根気のいる作業なのです。

普通のケーブル(+・-で1本)のケーブルとは比べ物にならないほど手の込んだ加工が必要なのです。当然所要時間も大きく違います。一般のケーブルなら30分ですべてが完了します。これが「ルシファー仕様」になりますと加工だけで1日丸まるかかってしまいます。


ALTEC#605Bユニットの「Trail仕様化」

2010年05月11日 | ピュアオーディオ

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準備が整いいよいよユニットの「Trail仕様化」(音質改善対策)です。

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ユニットへの「音質改善対策」はウーハー部とドライバー部にそれぞれ別の部分に対策します。既にウーハー部への対策を完了していますので、今回はドライバー部への対策になります。上の写真は中・高音部のドライバーユニットのキャップを外した状態です。仕様的にはJBLとほとんど変わらない仕組みになっています。有りがたい事にALTECではダイアフラムカバーが付いているので非常に安心して作業出来ます。

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こちらがその外したキャップです。SPターミナルからダイアフラムまでの導線が付いています。この「導線」がオリジナルユニットのアキレス腱です。この細い配線では「伝送ロス」が甚だしく使い物になりません。この細い配線を「ルシファー線」に交換します。

やる作業は単純ですが使うパーツは吟味したモノを使います。易しそうだからと安易に作業しますと「ノイズ」や「ビビり」に悩まさせられます。オリンパスシステムの#375を対策する時に#375+HL88(合計25Kg)を30回以上上げ下ろしする羽目になりました。おかげで今ではノウハウを持ちましたので割合早く確実に作業できるようになりました。それでも機種が違いますと若干の仕様の違いが有りますので「カットアンドトライ」で最後は仕上げます。