Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

オリンパスシステムのアンプ交換

2008年08月29日 | ピュアオーディオ

Blog_002 3B252BシングルアンプのXLR(バランス伝送)接続で「ノイズ」が発生する件は、やはり「コモンモードノイズ」でした。アースの取り方を色々やってみてほぼ使える状態まで「ノイズレベル」を下げました。(専務が一人で直していました)

根気の入る仕事で配線しては繋いで聴き、配線しては・・・の繰り返しです。何とBlog_003 か「ノイズ」をなくせる接続方法を機種に合わせて獲得する事ができました。左の写真でも判りますがアースラインも通常の信号ラインと同じ材料で接続しています。単純にモノマネね結線しますと「ノイズ」に悩まされます。ブルースーナーは同軸線ですのでそれなりの使い方を求められます。やっとノイズから開放です。自宅で使える目途が立ちました。

そうなると、今度はオリンパスシステムのマルチアンプを管球Trail仕様アンプでやってみたくなるものです。早速、朝から取り掛かり15時にやっと音出しになりました。アンプが変わると接続するケーブルの長さが変わりますので、当初予定通りにはいかないもので試行錯誤して何とか現状のケーブルで使えるように設置しました。

早速試聴の感想です。

Blog_006 音色とキレ・分解能は素晴らしくあがりましたが「周波数レンジ感(f特)と横への広がり感」「反応の速さ」が不足しています。まだ繋いだばかりで1時間ほどですのでまだまだ馴染んでいないと思いますのでしばらくは様子を見ます。

今までこれらの管球アンプには「化け物シリーズ」のケーブルしか繋いだことがないのです。今回電源もXLRケーブルもルシファーになりますので「ふん詰まった」ような感じが判ります。アキュフェーズのアンプでも「ルシファーの電源とXLR」を接続した時は同じような感覚を持ちました。こちらは「ヌケル」のに半年もかかりました。

低音の質感はこちらが断然良いです。ただ下の方に伸びていない。ベースのつま引きなどハッキリ聴き取れます。音が弾みます。

中音は「圧迫感」がますますなくなりました。ですから音量を上げても破たんしない様に思います。

高域は質感は申し分ないのですが上に伸びていないし横に広がらない。うるささはほとんどないですね。

全体的に音色は揃っていますが音の欠落が有るようで「バランス」が崩れています。

ちなみに使ったアンプをご紹介しますと

低域:ハイトロン VT-62ppモノ×2台・・・出力約10W/ch

中域:STC 3B252Bシングルアンプ・・・出力約1.8W/ch

高域:STC CV1947シングルアンプ・・・出力約5W/ch

と10W以下のアンプばかりです。どのアンプも普通のシステムではメインアンプとして使える音質グレードです。今回は実験ですので取りあえず使ってみました(恒久的にこのアンプ群で行く訳では有りません。)

交換して約2時間くらいでの感想ですので「馴染んで」来ますとまた違った印象になることでしょう。

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そのまま聴き続けていましたらサウンドがゴロゴロ変化していきます。特に2時間後以降の変化はビックリするくらい変わり始めました。

現在試聴開始から3時間半程ですが、上下への伸びや横への広がりが大幅に改善されています。帯域の欠落も徐々に埋まっているようです。今現在で交換前の90%くらいまで出ています。音数などは従来を上回っているようです。後はパワー感と立ち上がり・立下りの早さです。音の厚みと奥行き、音色はすでにアキュのアンプ群の時を超えていますね。

もともとTrail仕様のアンプですので、アンプの内部配線は伝送容量が通常の配線に比べると非常に大容量です。早いのは判っていましたが各パーツのリードが細いのでもっと時間がかかると思っていました。この分なら1週間程度で馴染みは完了しそうです。

これはしばらくは動けませんね。