Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ハーベスに吸音材を入れる

2008年08月12日 | ピュアオーディオ

ようやく6L6Gパワーアンプとハーベス HLモニターのTrail仕様化が完了したので双方最終調整を朝からしています。

まず、6L6Gアンプの方は手持ちの予備球がすべて正常に動作するか確認を兼ねて音質のチェックです。

①RCA JAN 6L6(VT-115)・・・音の線が太く奥行きの表現も十分。スタンダードとして使える音質。

②シルバニア6L6G(VT-115)・・・①に比べると繊細さがある。①と変わらない質感。

③RCA #5932(6L6高信頼管)・・・②よりさらに繊細・鮮明。この3種類の中では最高の音質

昨日聴いたタングソルのVT-115はシルバニアのVT-115とほとんど変わらない質感だった。

米国の真空管は「カチッとした質感」で非常に硬質ながら生気に富んだ質感が特徴。以前聴いた英国のCV-1947は「ブリリアント」な響きと艶があり、お国の違いが出ている。

個人的にはクラシックや弦楽器を聴くなら英国製の球が好みです。JAZZを聴くなら米国製の球だなっと思った次第です。

6L6Gには他にも同等管が有りますので入手して聴いてみたいと考えています。

次にハーベスのチューニングですが、基本的に障る処は有りませんが不満なのは「低域の過大な量感とゆるい音」ですので、ここは吸音材を使って対策するしかありません。ウーハー部分が隠れるくらいの吸音材をダクトから入れて完了。

たったこれだけで「締まった低音」になり、かなり満足いく質感になりました。低域の量感が減少したため奥まっていた高域とのつながりやバランスも良くなり、個人的には一応使える範疇に調整できました。

同じハーベスを持って居られる方が聴いたら、音の粒立ちは繊細でいてスケール感が大きく、高域の伸びも一回り伸びていますので「別物」のSPに聴こえることでしょう。