二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

地震

2011-03-12 09:18:22 | 徒然に想う

家は、立てかけていたパイプ椅子が倒れていたくらい。オフィスは18階にあって、引き出しが開き、本が倒れた。3時半過ぎに避難して、それから家に向かう、帰宅難民。高田馬場の先の中落合まで歩き、そこで車を出せたカミサンにピック・アップしてもらって(疲れているのに、感謝だ)、一時半ころ帰宅。とにかく、カミサンや実家や義理の実家も何事も無かった。

まぁ、18階で揺れたときは生きた心地がしなかった。が、どこか冷静なところがあって…。

 

 

今日の一枚:さすがに今朝は散歩に出る気がしない。先週の桜。


明日は持ち出そう

2011-03-11 08:32:38 | 徒然に想う
この色。そう、この色なんだ、この色。

天使ならいい。悪魔にみえてこないか。何もかもうち捨て、見入っていたい。立ち止まって楽しむ余裕などあるはずもなく、格闘の毎朝。

今朝の日出時刻、六時ちょうど。年明け頃は五十分を回っていたんだから、一時間近く早まってきた。

この土日、天気は安定し、暖かだという。絶対、三脚を持ち出すぞ。





今日の一枚:神社をでて五分もすれば、JRの陸橋。左右の漆黒は切り通しの壁と雑木林。色の付いている方が線路。

春、浅き

2011-03-10 20:42:41 | 徒然に想う
どうしたものか、静かな朝。靄や霧が出ているわけでない。星々もはっきり。風がない。川のせせらぎが小さい。足音だけが響く。

ここ数日、暖かいと喜んでいたが、昨日今朝と、風、冷たい。またネックウォーマをしてしまう。寒さで、音も身を細めた。

天気予報のお姉さん、今日が寒さの底、これら暖かな日々になるが、寒暖の差が大きく周期的に変わるようなことをいう。つまり、三寒四温の春らしくなる、って理解したけど。良かったかなぁ。

今日が底なら、明日は底じゃない。また騒がしい朝がはじまる。いやいや、神社下の公園の藤棚、まだ芽吹く気配がない。つまりは、霜が降る。霜が降らなくなる日はまだまだ先。寒さ、身に凍みる…か。




《貨車たちの雪に踊る春の朝》

会社に向かうとき、思い付く。





今日の一枚:携帯を持って出たんだが、電池切れ。昨日の写真と数分の違い。

移ろいゆく

2011-03-09 21:57:35 | 徒然に想う
明け方の移り変わりときたら。あっというまに様子が変わる、その速さ。三十分前は漆黒、今まだ太陽、顔出してないがしっかり明るい。もう三十分も経つと、建物や木々を赤く染め顔をだす。

川を過ぎたとき強烈な春ね光が車内に降り注こんできた。一時間前の暖かさを感じる橙色の光。二時間前の空をコバルトブルーに染めるだけの淡い光。全く異質、でも同じ太陽が地球と作り出した移り変わり。明るくなった一時間後、二時間後でも変化は起きている。

変化は、明け出す前でももちろん。例えば北斗七星の柄杓の壁と北極星を結ぶ線の角度を追いかける。ゆっくり気付かないほどの速さで角度が変わる気がするのだが、さにあらず。頭の上で、ものごと、いつ何時も、意外に早く移ろいゆく。


《春のあかとき 自然(かみ)の御在所と ひれ伏さん》




今日の一枚:東雲の頃と言うのだろうか。日出時刻まで一時間ほど。神社にて。

名残の雪

2011-03-08 21:09:14 | 徒然に想う
神社を出て家に向かう途中、イチゴの巨大なハウス数棟のわきを通る。その一番道端に近いハウスを見て、朝の暗がりの中小躍りして座り込んだ…

昨日の寒い雨が雨のままだったのか、雪になったのか気になるところ。早く知りたい。ところが、畑の一本道に入ってもわからない。ぬれているだけ。カワセミの川の辺を歩いても、雪なぞ残っていない。ということは、雨のままだった…。確かに暖かいから、雪にならなかったんだろう。

さっきから、手袋を脱ぐか脱がないか迷ってる。

向こうに遊水地に隣接する公園の池。朝靄が美しい、幻想的。ちょうど木々の下が白く淡い、上のほうが黒々とコバルトブルーの朝の空気にくっきり浮かび上がる。しかも、余計な音を吸収してくれているようで、どこか静か。川のせせらぎと自分の足音。新聞配達のバイクがすぐ対岸を走っているのに、遠くに聞こえる。見上げると、多少ある雲間に青黒い空。今朝は、白いベールに静かに柔らかく包まれる。

…ハウスの側面に近い土の上、ちょうど手が届く。雪が、ハウスの屋根でかき集められ中の暖気で滑り落ちる。それが溜まった? 手袋を脱いで、人差し指で突く。凍っている、固い。そうかと思い、手のひら全体で触ってみた。気持ちいい。この冬の〆の雪だろ、か。


《春の道 手袋外し 雪惜しむ》






今日の一枚:下草も巻き込んで固くなっている。ヨモギもあるが、それまでは撮し込めない。

冬、終わったね

2011-03-06 10:51:59 | 徒然に想う
今日は啓蟄、大地が暖まり冬眠をしていた虫が穴から出てくる。暦便覧には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」と記されているそうな。遊水池、なにガエルか判らないが、タマゴをみる。もう冬ではないな。





今日の一枚:幻日。左右に出ていて、しかも環まで。これが8時50分頃。一時間近く続いている。

神の居場所

2011-03-05 17:46:58 | 徒然に想う

≪春暁に そこに御座すかと 立ち竦む≫

家を5時にでる。いつものように畑の道に入る。東の空、明るくなっていく。5メーター歩く度に見る。とどんどん明るくなる。まずい、このままでは間に合わない。ルート変更。畑が広がりだした。あぁ…。

 

 

 

 

 

今日の一枚:神社とマンションの中間あたりで。二枚目は今朝の桜の様子。

 

 

 

 


春は曙…か ー その二

2011-03-04 20:41:45 | 徒然に想う
枕草子の一段目:春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる、の情景がわかるような気がする。「紫」は今の紫より赤みがかっていて、赤紫に近いそうだ。今朝五時過ぎからの光景…。

天頂はまだ闇、星も見える。東の方へ視線を落としていくと、黒から紫にかけてのグラデーション。ただそれは野茂が投げるホォークのように、ストンと濃さが薄れる。その辺りで黄色が入り、橙が混じりだす。あぁ、陽が昇ってくるなぁ、と思わせる。弥勒菩薩が瞼をゆっくり開くような神々しさがある。そのきわが緩やかに、三十分のうちに一気に上がっていく。雑木林の木の高さ辺りに来ると、木々がまっ黒、背景が赤紫、黄色、橙となって…。

自分の中ではいっしょなんだが、悔しいしいかな、表現する言葉を持たぬ。下手に言葉を並べても、伝えらるはずもなく。さすが、清少納言。あの文字数で表現し切っている。




今日の一枚:昨日撮ったもう一枚。

春は曙…、か

2011-03-03 21:22:21 | 徒然に想う
朝の五時過ぎ、三十分ほどの空の移り変わりようときたら。

疑いなく庵主には表現出来るわけがない、美しい。

時々刻々変わる、それこそ五分も経てば、様相が全くちがう、異なる。

北からの貨物列車。雪が付いている。北から来た?




今日の一枚:東の空、ビーナスの美しさ。

手袋の思い出

2011-03-02 21:54:35 | 徒然に想う
《梅の香に 手袋のぬくさ 懐かしむ》

ここ数日、雨だったり曇りで星を見上げる時間がない。日の出が六時十分になろうというのだから、星を楽しむ時間も短くなっている。早く晴れぬかと思うばかり。こんな日はひたすら足を速める。

この数日の暖かさに、ネックウォーマをしなくなった。歩き出しは襟元からの冷気に身を震わすが、すぐに心地よくなる。歩きにのってくると、ジャケットのファスナーを少し下ろす。ただ、まだ、朝の冷気よ、入ってこいと勇気をださなければならないが。

咲き出しにばらつきがあったが、梅がちょうどいい感じになっている。農家さんの庭、畑のわき、民家の庭先。あちこちできれいに咲いている。甘い香りがあたりに漂ってる。

こともあろうか、今朝に至っては手袋まで脱いでしまった。神社に上がって、さぁお参りと言う段になって、手がスースーする。そんなに歩きに集中してたわけでないが、確かに上がるまでに脱いだ。冷たいが、かじかんだりしない。あぁ、春がきたんだ。梅の香が冷気とあいまって、暖かい春を強く感じさせる。




今日の一枚:オフィスでふと気付いた、西の雲が切れている。午後五時四十分頃。期待しようか…。