二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

名残の雪

2011-03-08 21:09:14 | 徒然に想う
神社を出て家に向かう途中、イチゴの巨大なハウス数棟のわきを通る。その一番道端に近いハウスを見て、朝の暗がりの中小躍りして座り込んだ…

昨日の寒い雨が雨のままだったのか、雪になったのか気になるところ。早く知りたい。ところが、畑の一本道に入ってもわからない。ぬれているだけ。カワセミの川の辺を歩いても、雪なぞ残っていない。ということは、雨のままだった…。確かに暖かいから、雪にならなかったんだろう。

さっきから、手袋を脱ぐか脱がないか迷ってる。

向こうに遊水地に隣接する公園の池。朝靄が美しい、幻想的。ちょうど木々の下が白く淡い、上のほうが黒々とコバルトブルーの朝の空気にくっきり浮かび上がる。しかも、余計な音を吸収してくれているようで、どこか静か。川のせせらぎと自分の足音。新聞配達のバイクがすぐ対岸を走っているのに、遠くに聞こえる。見上げると、多少ある雲間に青黒い空。今朝は、白いベールに静かに柔らかく包まれる。

…ハウスの側面に近い土の上、ちょうど手が届く。雪が、ハウスの屋根でかき集められ中の暖気で滑り落ちる。それが溜まった? 手袋を脱いで、人差し指で突く。凍っている、固い。そうかと思い、手のひら全体で触ってみた。気持ちいい。この冬の〆の雪だろ、か。


《春の道 手袋外し 雪惜しむ》






今日の一枚:下草も巻き込んで固くなっている。ヨモギもあるが、それまでは撮し込めない。