二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

応援歌

2011-03-20 18:28:58 | 徒然に想う

縄張り争い? カワセミの川のほとりの雑木林に入って間もなくのこと。「ホーホケキョ」「ホ、ホケキョ、ケキョ」とやりあっている。どこかおかしい…。この位置から、川に沿って、神社下の公園の入り口まで約2キロ。ここ数日歩いて、だいたい、その間、4か所でウグイスたちが練習しているのが分かっている。そこにもう一羽参入してきた?

よく耳を澄まして聴いていると…。なるほど、なるほど。誰かの口笛。上手いもんだ、先生としてなかなかのもの。しかし、ケキョのとこが一回しか出ない。そこは本物のほうがずっと上。別なオスが自分のテリトリーに入ってくれば、たとえ歌い方がへたくそとはいえ、自己主張をするだろう。そんな習性を使って輪唱している。ユーモアというのだろうか、先生頑張って。

オッ? もしや…。まさか、あの飛び方。斥候か? ムクドリたちのように集団ではない。セグロセキレイたちのような飛翔でない。紙飛行機が飛ぶような無理のないスムーズな軌跡。どう見てもツバメ。遊水池を過ぎ、神社下の公園が向こうに見えたころ、一羽川の上を飛んでいる。あれ、早くないかなぁ。去年のノートに確か書いておいた、つもり…。載っていない。

ちょうど陽が昇ると、鳥たちの恋の季節か子供たちの訓練の時期、川の辺りは賑やかになる。カワセミ、あっちで呼べばこっちが答える。こっちが呼べば…。呼び声が右に左に。スズメは三羽、四羽で土手の上を転げまわり。カワラヒワはやぶの中、ガサガサ、ごそごそ。神社では、アカゲラ、ドラミング。ちょっとこい、ちょっとこいとコジュケイが向こうの林から呼んでる。ラジオのイヤフォンを外し、鳥たちの声に耳を傾ける。そっか、応援歌、応援歌でもあるんだ。

≪空高く 二羽のヒバリの 歌合戦≫

 

 

今日の一枚:いけない癖だ。桜や梅だと上を向いてばかりいたら、タンポポがこんなにきれいに咲いていた。家の近くの歩道にて。 

これは小五郎の家の近くの桜。カワセミの川の対岸で、花見の準備が整ってきた。

≪花を待つ 提灯の列 風に揺れ≫


もう一度、ガソリンの為並んでいる方々へ

2011-03-20 08:43:03 | 徒然に想う

ガソリンが必要だから並ばれているのですよね。なら、どうして、アイドリングをやめないのですか。

ものを運んでいるトラックが動けないでいますよ。あなた方には必要ないかもしれませんが…。

バスも止まってしまっていますね。仕事で車を動かしている人たちも困っていますね。

先ほど散歩から帰ってきました。交差点があって、まっすぐ行くとスタンドがあります。信号が青だから進むのはいいですが、スタンドの列に入るためですよね。左折しようとした車を見ていらっしゃいましたか。事故を起こさないと、分からないのですか。

 

 

今日の一枚:明けぬ夜はない。


ガソリンを求めてガソリンスタンドに並ぶ方々へ

2011-03-19 08:51:49 | 徒然に想う

救急車両が迂回しているのをご存知ですか。

公共のバスが遅れてしまっていることをご存知ですか。

スーパーや、そうあなた方が待っているスタンドに、あなたが待っているものが届くのが遅れてしまっているのをご存知ですか。

なぜか、なぜでしょうか。

 

 

今日の一枚:ソメイヨシノの蕾も大きくなりました。心ない人間が多い中、けなげにそんな人間を慰めようと花開かそうとしているのが素敵です。


地震 その後5 - ガソリン

2011-03-18 13:40:54 | 徒然に想う

ガソリン・スタンド渋滞の話は数日前にした。相変わらず状況は変わらない。何とかならないのだろうか。

ウェブによれば、政府はいずれかの法律で制約を課すことができるらしい。災害対策基本法によって、物資の生産や販売、輸送業者に強制措置を取ることができる。あるいは、「生活関連物資の買い占め・売り惜しみ防止法」によって業者に売り渡し先などを指示できる、そうだ。

ウェザーニュースに、「ホームで一言」というメールサービスがある。駅に着くころの時間を指定しておく。延滞が出ているかどうか情報を集めるている。その中にタイムリーな話題に関してアンケートが入ってくる。今朝のは三連休の過ごし方。選択肢に「GSで給油」というのがあって驚いてしまった。数日前から政府が何度も言っているし、電車の中や社員食堂でもよく耳にするし、ウェブでも目にする。その選択肢が多数を占めて、我も我もとなったら…。

ただ、いまだかつていずれの法律に基づいても制約が発動されたことはない。政府はこの強権発動も辞さないようだが…、個人の良識に任されている。


そうそう、今朝のこと。空の様子はと、畑の中の道に入ってすぐ、南の空、さそり座の方向を見た。その瞬間のこと。大きな流れ星、一つ。

《星流れ ひとこと復活 春の朝》






今日の一枚:昨日撮影した、JRを越える陸橋の上で。5時20分頃のこと。数日前の写真と同じところ、同じような時間帯。それでも、明るさが違っている。


おはようの声

2011-03-17 17:42:22 | 徒然に想う

《おはようと 白みゆく畑 雲雀鳴く》

神社に着いたとき、幽かに東の空が白くなり始めた。そこから濃い群青色から夜の黒へとの神秘的なグラデーションが広がっていく。あぁ、金星辺りの空はまだ夜だ。

そこから五分、十分歩き、JRを越える陸橋に来ると、橙色がずっと増す。金星はというと、すっかり朝の白い空に浮かぶ。神社を出たばかりは見えたアークトゥルスも虚空に消えた。

明けぬ夜はない。

もう五分。左手に畑が広がり、頭上ではカラスの夫婦が連れ立って食事に向かうところ。こっちかぁ、あっちかぁと騒がしい。他にもたくさんのおはようの声。沈丁花の香りが鼻先をかすめていった。冬が明けた、明けた。





今日の一枚:二番電車が行く。5時5分過ぎ、神社にて。


地震 その後4 - 電車

2011-03-16 19:23:11 | 徒然に想う

地震後、初めて会社に出た。昨日はJR等大混乱したが、今朝はいつもより30分ほど早く混雑が始まった感じ。混乱なかった、と言えるかもしれない。ただ、通常の50%ほどで運転しているので混んでいるし、風が強いため徐行運転をしている区間があって、通常とまでは言えない。

今日の午後東京で震度3の地震。オフィスにいたのだが、一気にやる気がうせて、早々に帰宅。また、家で仕事する。余震が収まるまで、家でやろうかとさえ思う。金曜の揺れがトラウマになってしまった?

 

 

今日の一枚:マンションの辺りはまだ畑が多い。埃が上がってしまって、土色の空に。

 


地震 その後3 - この国

2011-03-15 16:59:28 | 徒然に想う

どうも、家から会社のPCにアクセスして仕事をしていると、地震関連のことが気になって仕方ない。ポケットラジオを取り出して、「ながら仕事」。しかし、テレビと連動していて、かえってフラストレーションがたまる。被災地の方たちのことを考えると、こんなの大したことじゃないのにと、情けなくなる。

情けない、いやこれはちょっと違うか。スーパーやコンビニに地震以降行きました? あのガラガラの陳列棚。海外の人たちにしてみると、日本人は冷静に行動しているって写っているようだが、不思議でしょうがない。子供のころのオイルショックの時のトイレット・ペーパーのことを思い出しながら、結局そういうことなんだ、と。だだ行動の仕方が静かなだけであって、今も昔も変りない。日本だって、ほかの国でも起こるであろうことは同じ。

家のPCが置いてある所から旧街道が見える。ここ数日午前中大渋滞を起こす。ガソリンスタンド渋滞。西方面、東方面、それぞれにあるから、ほぼマヒ状態。これでは近隣のスーパーやコンビニにも荷がとどかぬ。公共バスもとばっちりを食らう。自家用、ほんとに今ガソリンがいるだろうか。たかが一台ではあるが、それが数台になれば…。トラックや公共バスなどが動きやすいように、と考えるのはおかしいことだろうか。

昼間のニュース、92時間ぶりに救出だとか、連絡がついたとか、いい知らせが入る。原発や津波のことだけじゃない。そうなんだ、この国は戦争という狂気を除外すればどんな問題でも静かに解決してきたはず。しかも、冬の寒さを耐え、そして雲雀が鳴きカエルが輪唱し春めいていくのを楽しんできた。今朝、遊水池を越えたところでのこと。 新たな春が告げられた。

≪高らかに 闇を破り裂き 雉歌う≫

 

今日の一枚:13日に撮ったいつもの桜。


地震 その後2 - 記録

2011-03-14 22:44:39 | 徒然に想う

神社でいつも会う小父さんたちと今朝の会話。電車止まってますね。あれほんとだ。信号が赤のままだ。

家から会社のPCにアクセスし仕事する。明日もその予定。

高校の時からの友人から携帯メール。正念場だね、頑張ろうと。まったくその通り。

…思ったことが書けぬ。スミマセン。

 

 

 

今日の一枚:午後一時過ぎの家の最寄り駅のプラットフォーム。誰一人としていない。電力確保のため、終日完全にストップ。


地震、その後 - 電池切れ

2011-03-13 10:53:43 | 徒然に想う
  • 仙台で生活しているヤツと、今朝やっと連絡がついた。今朝まで停電、携帯の充電ができなかったようだ。
  • 北関東の義理の母から今朝電話をいただいた。カミさんが連絡を取ろうとなんども電話をするが、つながらなかった。今朝になって公衆電話が無料になって、それを使ってこられた。電気などまだ完全復帰していない。携帯は電池切れ。
  • かく言う庵主の携帯、電源が切れかけた。会社の緊急持ち出しを探ると、手動で発電し聞けるラジオ。携帯の充電ができた。もちろん、都内では停電にならなかったから、どこでも充電できたろうけど。

一昨日を思い返すと、メールのサーヴァーが混雑のためか、ろくすっぽ情報が取れない。緊急地震情報すら来ない。家族・友人に連絡をつけられない。それに、どんどん電池の残量が減っていく。不安が募るもんである。意外と携帯に依存していることに驚いた。

いったん電池切れで停電だったりすると…。便利であるが、依存も過ぎると必要な判断ができなくなりそうである。

 

 

今日の一枚:目に見えて、新芽が見えだした。何気なくとっても、緑の印象がずっと出る。

≪寒き冬 乗り越えまた春 新芽吹く≫ 

必ず再生するものだ。 今朝、遊水池にて。


Gパン

2011-03-12 21:18:55 | 徒然に想う

この時季、Gパンを下ろすと、小学校の卒業式を思い出す。それまで6年間半ズボンで過ごしてきた。どんなに寒い冬でも、そうだった。腿が寒さでひび割れのようになっても半ズボン。グリセリンをつけてもらうんだが、染みる、染みる。その痛みがいやで仕方なかった。でも、半ズボンを通した。

それが、卒業式を迎えるにあたって、Gパンを買ってもらった。自分から言い出したのか、中学生になるんだからと言われたからなのか覚えていない。たしか、エドウィンのラッパ。夕飯が終わった後、お袋に連れられ駅前のGパン屋に行き、あのインディゴブルーを手にしたのだった。

どうも照れくさい。ジミヘンやドアーズ、ウッドストックなどの世界で穿くもの。大人の世界のものだ。それを手にしている? 自分も穿くんだ。中学生になるって…。今思えば、どうして小学生の自分に彼らやそんな文化と結び付けられたのだろう。知りようがないのに。とにかくGパンは大人のもの、気恥ずかしかった。

今日午後、新しいのを下ろして散歩に出た。エドウィンのラッパじゃない、リーバーイスの501。手も染まりそうなインディゴブルー。地震情報を聞きながらだったが、懐かしく昔を思い出した。風が強く吹く午後だった。

≪卒業の 詩奏でたる 秋の竹≫

 

 

 

今日の一枚:雲の縁が夕陽に虹のように色を発していた。ロリーナでよく見るものと同じ。ここ数週の内、なにかいい知らせが来るような気がする。