枕草子の一段目:春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる、の情景がわかるような気がする。「紫」は今の紫より赤みがかっていて、赤紫に近いそうだ。今朝五時過ぎからの光景…。
天頂はまだ闇、星も見える。東の方へ視線を落としていくと、黒から紫にかけてのグラデーション。ただそれは野茂が投げるホォークのように、ストンと濃さが薄れる。その辺りで黄色が入り、橙が混じりだす。あぁ、陽が昇ってくるなぁ、と思わせる。弥勒菩薩が瞼をゆっくり開くような神々しさがある。そのきわが緩やかに、三十分のうちに一気に上がっていく。雑木林の木の高さ辺りに来ると、木々がまっ黒、背景が赤紫、黄色、橙となって…。
自分の中ではいっしょなんだが、悔しいしいかな、表現する言葉を持たぬ。下手に言葉を並べても、伝えらるはずもなく。さすが、清少納言。あの文字数で表現し切っている。
今日の一枚:昨日撮ったもう一枚。
天頂はまだ闇、星も見える。東の方へ視線を落としていくと、黒から紫にかけてのグラデーション。ただそれは野茂が投げるホォークのように、ストンと濃さが薄れる。その辺りで黄色が入り、橙が混じりだす。あぁ、陽が昇ってくるなぁ、と思わせる。弥勒菩薩が瞼をゆっくり開くような神々しさがある。そのきわが緩やかに、三十分のうちに一気に上がっていく。雑木林の木の高さ辺りに来ると、木々がまっ黒、背景が赤紫、黄色、橙となって…。
自分の中ではいっしょなんだが、悔しいしいかな、表現する言葉を持たぬ。下手に言葉を並べても、伝えらるはずもなく。さすが、清少納言。あの文字数で表現し切っている。
今日の一枚:昨日撮ったもう一枚。