二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

雨…

2007-10-27 09:09:06 | 徒然に想う
昨日から雨だ。窓を全開にする。外の音を聞こう。

往来の雑音の裏に、とても素敵な雨の音。心が和らぎ落ち着いてくる。

実は、雨は降り始めがいい。傘はない、雨合羽もない、雨をよける場所もない、雨粒が体に当たるのを感じながらが、一番いい。それが、山や畑、兎に角緑が多いところだったら最高である。ああ、こんなこと、思い出した:


数年前旅行中、山の上にある牛たちの放牧場で手伝いをしていたある日のこと。電柵がジィジィと小さく放電してきた、雨が来る? しばらくして、降ってきた。喜々として、「あめ! ふってきたね!」と自分。「うれしそうねぇ…、農家の人みたいよ」と満面の笑みの牧場の奥さん。牛たちも嬉しそうだった。あたり一面緑しかないところだが、実はそれまでの一ヶ月の間数ミリも雨が記録されていない。見渡せば、周りは原生林。大小さまざまな木々。緑豊かな地だ。だが、森に入ってみると苔むす感じがない、土をいじってもサラサラ、保湿力が微塵もない。砂漠化?「砂漠化が始まっている」そんなこと強く感じたのだろう、一介の旅行者にすぎない自分にも、その雨はほんと嬉しかった。


耳を澄ましていたら、雨の音に混じり、学校のチャイムとセグロセキレイの声。10月も下旬だというのに、台風…。


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