二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

草たちのエネルギー

2010-05-01 08:23:33 | 徒然に想う
川に出ると、いきなり圧倒された。バリバリ音を立てて草たちが伸びている。一昨日の朝なんかよりも数センチ伸びている。エネルギーというか、勢いというか。手をかざしたら突き破られそうだ。

遊水地までいって、座り込んで、よしと手をかざしてみた。もちろん、生身の手では何も起きない。そのまま朝陽に輝く草たちを見ながら、こんどは頭のなかで手を伸ばした。一瞬手の甲から光が飛び散り、その後ビリビリと勢いが襲ってきた!



遊水地にはカワセミが来て、それを狙ってカメラを持っている人が多い。庵主のように草むらに座り込んだりしてはいない。そんなのが不思議なのか、何をとっているのか聞かれることがある。草や葉っぱ、水滴だというと大概怪訝な顔をされる。今朝あった小母さんは、うれしそうに「いい写真沢山あるんじゃない? 今度見せて」。

自分は何もしてない。その時を切り抜くという作業を自己満足のためにやっているに過ぎない。人様に見てもらえるようなものなんか撮れるはずがない。おそらく、草たちの、若葉の輝きのエネルギーが、目を同じところに引き付け、感覚を共鳴させあったくれたんだろう。人は彼らに敵わぬ。




今日の一枚:葉を朝陽を向こうに下から覗いてみた。なんという色なんだろう。人工物にはない不思議な色合い。土手にて。振り返れば霞の向こうに薄っすらと富士山。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿