遊戯(ゆげ)

世の中は、なるようになるわ。
あきらめないで、悠然と生きる事を楽しむ・・・・
それが遊戯(ゆげ)の心です。

風の電話

2016-03-10 | Weblog

東日本大震災で大きな被害を受けた、岩手県大槌町の山の上に置かれた電話。

誰もが自由に使えて、『今はそばにいない人』と話すことが出来ます。

これは、佐々木格さんが、自宅の庭に設置したものです。

 

今夜、NHKで、この電話をかけにくる人たちの様子を伝えて居ました。

大槌町は、震災でわずか30分で街が全て流されてしまい,

未だに行方のわからない方が沢山居られるのです。

 

家族を亡くした方が、電話をかけに来ます。

何も言えなくて、ただ聞いている方も、近況報告しながら涙にくれる方も。

 

五年過ぎた今も、皆さんの気持ちは、少しも癒されてはいません!

本当に、辛いことです。

でも、電話線の無い電話は、きっと大切な方に届いて居ます。

いつまでも、ご家族を見守っていらっしゃることでしょう。

 

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又吉直樹 「 火花」

2016-03-10 | Weblog

やっと、芥川賞受賞作・「火花」を買って読みました。

又吉さんの他の本は、結構読んでいるのですが、

芥川賞作品は、ずっとスルーしてきました。

私は、けっこうへそ曲がりです。

祭りが終わった後で、マイペースで ゆっくり・・・・というのが

私のパターン?!

 

徹子の部屋にゲストで出演されたとき、司会の徹子さんが、

又吉さんの作品を全く読んでなくって、本の題名を「花火」と

何度も、間違えていたのを思い出しました。

そこいくと、高橋源一郎さんは、トークゲストの作品は 必ず

読んだり聞いたり、体験して 対談に臨まれるので、深い

話がおできになるのですね。

 

余談ですが、「徹子の部屋」そのものが、ゲストを掘り下げるというもの

ではないのだと思えばよいのですね。

先日、立川談春さんの時も、談志さんの話だけで終わってしまいました。

 

そうそう、「火花」・・・・よかったです。

まさに、芥川賞、純文学だと思いました。漫才師の人生、ものの考え方

姿勢のストイックなこと。借金してまで、後輩におごる先輩。

その人にほれ込んで尽くす女性・・・悲しいほどでした。

『一日に6時間、6年間続ければ、天才じゃなくともものになる』というのは

最近、どこかで聞いた話。

芸人さんというのは、絶えず人を笑わせることを考えている。

そのスタイルや、ポリシーが、悲しいほど純粋な人の物語。

 

又吉さんというのも、子どものころから、人を笑わそうと思ってきた人で、

それが、ぶれないところが、センスの輝きとして表れているのだと

思います。

 

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