映画「豆腐小僧」

この映画は、東日本大地震の起きる前に作ったのですよね…。

大震災を体験してしまった今だから余計胸に響く内容で驚きました。

昔は、人は妖怪を恐れていた、妖怪は人の温かい優しい心に住むのものだから。

現代社会では、妖怪が潜む場所が無くなってしまった。

恐れを無くすと人間は自然に対する畏敬の念までなくしてしまい、

神様の領域にまで勢力をのばそうとする。


映画をみた後、原子力発電所の次々起きてくる問題を目の当たりにして、

こんなに恐ろしい物を人間は何故生活に取り入れてしまったのだろう……。

一つ間違うと、どうにもならなくなってしまう。

処分の方法も決められないのに世界中に散らばっている人類の愚かさに唖然とする。

これは勝手に私が思ったことで、この映画のテーマとはちがうかも。



この映画は、風刺ではなく、心温まる素敵な映画だった。

フカキョンの声が、可愛くて純粋な豆腐小僧にぴったりだった。

豆腐を手放すと消えてしまうから、

ずっと豆腐をのせたお盆を持ち続けている。

人は　自分のお盆だけで満足すれば、争いは無くなり

十分幸せに暮らせるのだろうなあ。