じゃあ 今

　なかなかに思うようにはゆかぬなり　ため息のみこみジャンプするなり
　ただいまは、仕事と家族振り分けて　いなせな道中三度傘なり
　夢はある、ちょいと日本を飛びだして　ゆったりのんびり過ごしたい
　えっそんなことささやか過ぎる夢なれど　かなわぬうつつ悲しき夕べ
ゆっくりと歩いていくわ。のんびりと
　　　　　　　　　　　　　　　行くつく先は　みんなおんなじ。

その昔

その昔編んだ歌集が出てきました。

　ハナミズキ空を仰いで花開き　身いっぱいに陽をあびて咲く
　鮮やかな光含んだ青である　露草の露いとおしい朝
　くつろげる春のひと時ぼんやりと　足を投げ出す　心投げ出す。
　緑なすやまふところに抱かれて　豊かにひとつ　深呼吸する。
　つぶやきが　花びらになり花になり　いつの間に愛　忘れえぬ愛
　絵のような赤い太陽あおぎつつ宇宙の子なりと思いし朝
　幸せは平凡の中に咲くものと改めて知るこの夕べかな
　お互いの心の深い泉には　石さえ投げず生きてきた日々