eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

eラーニング市場急成長の調査結果

2008-10-27 14:00:04 | eラーニング市場
市場調査で定評があるミック経済研究所は、eラーニング市場の調査結果を発表しました。

それによれば、「eラーニングの総市場規模は、2007年度319億円、2008年度には408億円になる見込である。」という。

さらに、「2008年度以降は平均成長率26%で推移し、2012年度にはeラーニング関連の市場規模は1,000億円にまで拡大する見込である。」と指摘されている。

伸び率26%にもなる市場のめざましい急成長が予想されています。

この結果は、eラーニング市場の伸びが鈍化するという矢野経済研究所の調査結果とまったくちがいます。わたしは、最近のブログでも、現在eラーニング市場が大きな転機にあり、転機には、既存の流れは勢いを失っていく、その既存の流れを見ている人には伸びの鈍化が見えており、一方、新しい流れの中にいる人にはダイナミックな成長が見えていると書きました。転機の特徴のひとつは、市場の展望で二つの見方が併存し錯綜することです。

今回、はからずも、矢野経済研究所はこれまでのトレンドをとらえ、ミック経済研究所は、新しいトレンドをとらえたといえます。

今回のミック経済研究所の調査の最大の特徴は、45社ものベンダーを直接取材し、現場のなまの状況をしっかりとらえたところにあります。現場に徹底的にはいり調査した結果です。

トレンドを延長する分析方法は、転機には、見通しをあやまります。