eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

転機の市場の風景

2008-10-20 14:36:43 | eラーニング市場
日本のeラーニング市場は、2000年、2005年につぐ3回目の転機にあります。

転機の市場の風景。

転機には、市場に大きなふたつの流れがあります。ひとつは、変化する前の流れで、次第に小さくなります。もうひとつは、新しい潮流です。力強く流れが拡大します。

このうち、どの流れの中にいるのかによって、見える景色がまったく違います。昇り竜の中にいるのか、凋落の流れのなかにいるのか。

したがって、転機にあたっては、市場の伸びが小さくなるとみる人たちと、ダイナミックな市場の拡大をみるひとと混在しています。うずのなかで、くるくるまわっている人たちもいます。

2005年の転機の時も、小さくなる流れにいた人たちは、「eラーニングは、なぜつかわれないのか?」と叫び続けていました。さすがに、2007年ごろになると、その声もなくなりましたが。

いま、eラーニング業界の方々と話していますと、すばらしい市場の躍進がはじまったと話されるかたと、市場の伸びが低くなり始めたと話されるかたもおられます。これは、転機にある市場の特徴です。

あたらしい流れをとらえているeラーニング会社はまだ少数です。ネットラーニングも、お客様の声をよくういかがって、新しい流れをとらえる努力をしています。やがて、この新しい流れが主流になり、ダイナミックな発展につながっていきます。

3回目の転機のあとに、eラーニングは、あたらしい地平に到達していくでしょう。その背景に、大手企業で普及率が100%に達したこと、SaaSがおもな利用の形態になっていくことなどがあります。モバイルや動画の活用も、転機を促進します。