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白の民俗学

2008-10-29 21:42:13 | 読書/新聞/映画など
前田速夫著『白の民俗学へ -白山信仰の謎を追って』河出書房新社、2006年7月30日、2000円+税

帯には、「日本民俗学最大の空白部分の探究」とある。

まだ白山には登っていない。白山信仰は、まえから気になっていた。

白山信仰は、謎につつまれた宗教だ。全国に2,716社の末社がある。未登録を含めると3,000社とも5,000社ともいわれる。大規模な大社である。イザナギ命が黄泉の平坂まで逃げ帰ったときに、みそぎを助けた菊理媛が主神であり、十一面観音がまつられている。

海人族がまつった磯良神、イタコがあそばせるオシラサマ、クグツがまつる百神や人形の百太夫などにつらなり、白太夫や白比丘尼は白山信仰の宣ぶ者とみられている。

また、「東国の被差別の多くが白山神を鎮守にまつっていること」が「大きな謎」とされている。

菊池山哉は、「白山神の前身であるシラヤマ神こそ日本列島の原住民がまつった神である」と指摘する。

中国と朝鮮の国境の白頭山、朝鮮半島の太白山などともつながりを感じる。

著者は、「シロ」や「水」とかかわる生と死の宗教、よみがえり(黄泉がえり)の民俗をおう。

バラモンの神々を起源とする十一面観音は、かなり特異な観音という。奈良東大寺二月堂の有名な「お水とり」は、二月堂の本尊の十一面観音のまえで災難除去を祈願することをいうそうだ。お水とりは、火の祭典でもあった。

十一面観音は、白山から東大寺まで、各地の寺に点々とつらなっている。

白の民俗は、広く深く、日本文化の基底に存在する。





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