eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

3月の修了率96%

2008-04-16 13:04:24 | eLearning
eラーニングは、自学自習であるため、大多数の受講生が最後までやりとおすためには、多くの工夫が必要です。

eラーニングは、コースウエアとLMSがあればうまくいくわけではありません。実際の学習プロセスをどうサポートするのかが重要です。

はじめのころ、使われないeラーニングが多く、導入しても失敗するケースが少なくなかったのも、コースを用意すればよいと安易に考えられていたことにもよります。

実際には、受講生の学習プロセスを支援する仕組みが大切になります。その仕組みを、ネットラーニングでは、LPMS(ラーニング・プロセス・マネージメント・システム)とよび、LMSの基本機能として組み込んできました。と同時に、ラーニング・センターという組織やチュータという指導員をとおしたサポートも行っています。

その結果が、3月の修了率96%という結果です。1月ー3月の第4四半期をとおした修了率も93%になります。この時期にあらたに受講を開始した方は、20万人近くになりますが、そのような規模で、これだけの修了率を実現しています。

もちろん、業務研修では、企業ごとに、100%または、かぎりなく100%に近い結果をだしています。

eラーニングの効果測定は、重要な課題ですが、修了率は、基礎的に重要な指標です。学習しない人が多ければ、学習方法としても疑問がでてきます。

今後、そう遠くない時期に、ネットラーニングの年間の受講生が数百万人になると思われますが、その規模で、修了率を限りなく100%に近づけるよう、努力していきたいと思います。



昨年、78回のセミナー

2008-04-14 15:14:35 | Netlearning,Inc.
ネットラーニングは、2007年度、合計78回のセミナーを開催しました。そのほか、グループ会社のwiwiwやアジアネット教育研究所などもセミナーを開催しています。

テーマも、研修分野のトップの方々のエグゼクティブフォーラムから、コンプライサンス、内部統制、メンタルヘルスなど19の多種におよびます。

現在も、いくつかのセミナーのお申込みを受け付けております。

よろしければ、ご検討ください。



八丈島の本屋さん

2008-04-13 23:08:01 | 島の生活
八丈島には、本屋さんが2軒あります。それに、古本屋さんも1軒。

本は、できるかぎり、八丈島で買うことにしています。買って、リュックにつめて都心へ持っていく。

そのほかに、本は、都心でもネットでも購入します。全部あわせると、ひと月に、10万円ほどになるでしょう。

八丈島の本屋さんで、わたしがとくに関心がある本をよく見つけます。品揃えが面白い。この土曜日に買ったのは、米国人の建築家ジェフリー・ムーサスの『「縁側」の思想』(祥伝社、2008年4月1日、1600+税)。もうほとんど読み終わりました。京都の町屋にすみ、自分でリフォームしていく。1200年にわたり「共同開発」されてきた町屋の思想をよみがえらせていきます。

先週買った本のなかに、大石芳野写真・馬場あき子文の『黒川能の里ーー庄内にいだかれて』(清流出版、2008年2月13日、3500+税)があります。ほとんど写真ですが、文章もすばらしい。雪深い黒川の里に伝えられる暮らしとふかく結びついた能。「黒川は、この祭祀と能の組織によって過疎化をまぬがれた」という。

このような本に出合える本屋さんが八丈島にあるのは、うれしい。たぶん、都心の本屋さんでは、本が多すぎてみつけられない。ネットでも、書評にでものらないかぎり、気がつかない。


経済学書に回帰

2008-04-11 12:45:25 | 読書/新聞/映画など
最近は、もともとの専門である経済学書を読む機会がふえています。

そのなかで、なぜか今ごろ、フリードマンです。

面白くて、どんどん引き込まれていきます。博士論文を書こうかという考えが、ほんのわずかに、頭のすみをかすめたり。

世の中、エキサイティングなことが多すぎて、論文を書くには、気が散りすぎています。

自分については、学者むきだなと思うと共に、学者向きでないなと思います。


京大、講義をユーチューブで配信

2008-04-10 10:06:25 | eLearning
京都大学は、グーグルと提携して、講義をユーチューブで配信しはじめた。

きょうの日経産業新聞に記事が掲載されています。

日本の国立大学と提携するのは初めて。

「京都大学オープンコースウェア」のサイトにある199の動画が対象。長時間の授業もそのまま配信する。

大学が提供するネットをつかった教育は、今後、おおきく普及するとみられます。
eラーニングの多様な普及が加速していきます。



LMSの柔軟性

2008-04-09 12:53:26 | eLearning
企業がeラーニングを実施する場合、一般的に販売されているコースをネットで受講する場合は別ですが、自社でコースを制作したり、自社専用のカスタマイズしたコースの制作を発注したりする場合、コースウエアを運用するLMSの選択が重要になります。

LMS(ラーニング・マネージメント・システム)をえらぶ場合、重要なポイントは、その柔軟性です。

LMSにほしい機能があらかじめ搭載されていないことも、よくあります。そのときに、LMSのカスタマイズができるのかどうか。できるとしても、適切な価格でできるのかどうか。
あるいは、そもそも十分に多機能であるのかどうか。

LMSの機能は、コースの種類がふえるにつれて、豊富になります。実際にコース開発に必要な機能が追加されていくからです。

ネットラーニングの場合、これまでに1,200以上のeラーニングの講座を自社で開発してきました。それにともなってLMSの機能もどんどん拡大されてきています。

そのLMSをSaaSの形で、ネット上でご利用いただければ、コストの大幅な削減も可能です。



『小説監査法人』

2008-04-08 14:23:19 | 読書/新聞/映画など
細野康弘さんの『小説監査法人』(東洋経済新報社)を読みました。著者は、中央青山監査法人の評議会(取締役会にあたる)の議長をつとめ、2006年に定年退職しています。

この小説の主人公は、著者と同じように、最大手クラスの監査法人の評議会議長です。その主人公が繰り返し読んでいる3冊の本があります。

『経済の恐怖』『エンデの遺言』『ターボ資本主義』

3冊とも、はじめて読みました。主人公が愛読した理由がわかります。わたしも、もっと早く読むべきだったと感じています。

なお、『小説監査法人』は、金融庁の理不尽さに対する著者のいきどおりがひしひしと伝わる小説です。


内部統制とSaaS

2008-04-07 13:00:09 | eLearning
上場企業に対して、4月から金融商品取引法にもとづく「内部統制報告制度」の適用がはじまりました。

当然、社内で用いる情報システムも信頼がおけるものでなければならない。社内でシステムの開発と運用をしている場合は、自社で内部統制を整備・運用していくことになります。

おなじように高度のセキュリティの確保にも、多大の時間とコストがかかります。

そこで、いま、SaaSが注目されています。eラーニングでいえば、インターネット経由で提供されるLMS(ラーニング・マネージメント・システム)の利用です。万全なセキュリティ対策が実施されている信頼できるLMSを、使用料だけはらって利用するものです。

このかたちでのLMSの活用は、今後急速に拡大するものとおもわれます。