eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

企業責任の研修と日本型eラーニング

2008-04-25 15:12:52 | eLearning
今後の社員研修は、企業責任で業務研修としておこなうと考える企業は、74.8%になるというデータを昨日紹介しました。

米国企業では、ほとんどが、社員自身の自己責任で学習すべきであると考えているとみられます。その結果は成果に現れるのであり、社員は自分の努力で能力をアップするべきだという考え方です。

この日米の企業研修についての考え方の違いは、eラーニングについての考え方のちがいとなってあらわれています。日本型eラーニングは、人を育てるという考え方をベースに教育研修の側面を強く持っています。それに対して、アメリカ型のeラーニングは、仕事ベースであり、ナレッジデータベースに近い面もあります。

その考え方の違いは、当然、eラーニングのコースの設計のちがいとなっています。

ところで、これまでの日本のeラーニングの大半は、日米の教育研修の考え方の違いや、日本と米国のeラーニングの違いに気がつかないで、米国式のeラーニングをそのままもってくるものでした。

米国式eラーニングは、日本では使われません。にもかかわらず、一般的には、米国のeラーニングの影響を強く受けています。