eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

なぜ、姥捨て山といわれるのか

2008-04-18 23:08:49 | 読書/新聞/映画など
後期高齢者医療制度のことだ。

この新しい医療制度では、給与所得者の息子の扶養家族になっていた75歳以上の高齢者は、無理やり子どもと別の世帯としてカウントされて、子どもは扶養控除の適用をうけられなくなる。

政府は、年老いた親を子が扶養することをゆるさない。

この制度では、75歳以上のお年よりは、強制的に新しい制度に取り込まれる。会社勤めをしている人は、会社が半分負担する健康保険をやめさせられて、あたらしい制度にいれられる。こどもの健康保険の適用もうけられない。

これでは、現代の姥捨て山とよばれるのもうなずける。

しかも、年金から天引きされる金額の大きさは、おとりよりの生活を直撃している。また、この制度では、満足な医療もうけられない。

高齢者が増え、一方、生活がきびしい低所得階層が急速に拡大しているなかで、最後のよりどころである家族の助け合いさえも困難にしていくこのような政策は、ほとんど信じがたい。

社会システムが破壊され、崩壊している。




ラーニングセンターという組織の存在

2008-04-18 09:28:42 | eLearning
ネットラーニングには、ラーニング・センターという、他社にはあまりない組織があります。

受講生の学習を支援しサポートする組織です。そのほかに、多くのコースで、担任制のチュータの学習指導もあります。

eラーニングのラーニング・デザインにおいては、コースウエアの設計だけでなく、学習プロセスの設計も重要であり、統合したデザインが必要です。その学習プロセスの設計と学習支援の組織のつくりかたも一体のものです。

その総体の結果として、この3月の修了率は96%となっています。業務研修では、100%やそれに近い修了率を実現していますが、それをふくめて、ネットラーニングほど大規模な受講生をもちながら、全体でこれほど高い修了率を実現するには、多様なノウハウの積み重ねも必要です。

根本には、考え方の違いがあります。ネットラーニングは、自社のビジネスを販売業とは考えていません。つまり、多くのeラーニング会社のようにコースやLMSを販売するのではなく、サービス業として教育研修を提供していくという考えです。教育は、ひとがおこなうものです。

ネットラーニングのようにやれば、修了率があがり、その結果として、学習効果が抜群になるのは明確です。しかし、販売という考え方がベースであるかぎり、ネットラーニングのようにという考えはでてきません。あるいは、それを実現する仕組みももっていません。