eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

「飛ぶ自由」と「自由に飛ぶ」と

2010-05-31 22:16:43 | 読書/新聞/映画など
選択の自由と、必然性の洞察と。

あまりにも、「飛ぶ自由」をもとめて、「自由に飛ぶ」ことをわすれてはいないか。

「飛ぶ自由」は、選択の自由だ。制約がないことを求めている。戦後民主主義の自由の弱点は、ここにとどまっていることにあるかもしれない。
「自由に飛ぶ」には、空気力学をよく知り、飛ぶ手段を具体的に手に入れなければならない。天候を知り、気流を知り、操縦を知って、自由に飛べる。

「自由とはなにか」。そういえば、駒場寮の銭湯よりも大きな湯船につかって、はてしなく議論をしたことを思い出します。寮生以外の運動部の連中がなだれ込んで、風呂の底にはいつも砂がつもり、茶色の湯はまるで温泉です。
「自由と必然と」。

「失うものがなにもない自由」。これは、すさまじい。

「自由に飛ぶ」力をもっているのに「飛ぶ自由」がないとき、それは、必ず打破されるだろう。

実践とむすびつく学習効果

2010-05-31 15:08:15 | eLearning
eラーニングの学習効果について、こんな事例もあります。

ある企業で、情報セキュリティを徹底するeラーニングコースを全社員に受講させました。

コースの中に、スクリーンセイバーを自分のパソコンに設定しているかどうかという質問があります。
設定していないという回答をした受講生には、そのパソコンのOSにあわせた設定方法が表示され、いますぐに設定を実行するようにアドバイスがでます。

その結果、なんと、4,400名ほどの未設定の社員が、そこで設定を完了したのです。もちろん、大多数の社員はすでに設定をしていたのですが、これほど多数の社員に設定を徹底することは、たぶん他の方法では、ほとんど不可能に近いでしょう。

これも即実践にむすびついたひとつのeラーニングの学習効果といえるでしょう。