国の財務基盤の弱体化

最近の国際的な経済の動向をみていますと、欧州の小さな国であるギリシャの国家財政の苦境が世界経済に大きな動揺をあたえています。

このような動揺拡大の不安定さが、現在の世界経済の最大の特徴といえるかもしれません。いたるところに、世界的な動揺を引き起こす要因がある。てこの原理がはたらく。為替レートが大きく変動し、各国経済に大きな影響を与える。

１００年に１回の大不況といわれた今回の世界的な恐慌に対して、各国は、国家財政の限度まで対策をとってきました。中央銀行もあらゆる対策をとりながら、自らも傷つくリスクをおかしてきた。

どうにか回復の兆しが見えてきたときに、今度は、限度まで不況対策をとってきた国家財政の弱体化が世界で目立ち始めてきます。

企業にとっては、経済環境の動向に一時も目を離せない状況が続きます。