goo blog サービス終了のお知らせ 

eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

9,000人の自給自足

2008-07-24 19:56:42 | 島の生活
全国平均でみると、9,000人の年間の食費は、70億円あまりになるそうです。これも全国平均でいえば、そのうち、家庭内で食べる内食は30億円強です。

八丈島の場合は、もっと外食が少ないでしょう。

かりに25億円分の食料をになう農業をおこなう場合、CSKの試算によれば、農場総面積で533ヘクタール、その内訳は、田んぼと畑で425ヘクタール、酪農・畜産で108ヘクタールだそうです。

もう少しくわしくみると、お米は9,000人で80ヘクタールくらい、小麦は2倍の160ヘクタール余りが必要という。

この数字が妥当なものかどうかは検討が必要でしょうが、おおまかなイメージはつかめます。

地球温暖化のなかで、食料問題、また、水の確保は重要な課題になってきます。

ちなみに、社員数1万人あまりのCSKは、地産地消ならぬ「企産企消」というユニークな取り組みで、自給をめざしています。




SCORMだから多機能でない

2008-07-24 13:26:53 | eLearning
昨日のeラーニングに関するミニ講演で、「SCORM対応だと多機能にならないのは、なぜですか?」という質問がありました。eラーニングのプラットフォームであるLMS(ラーニング・マネージメント・システム)の標準化についての質問です。

SCORMは、標準化です。したがって、標準化の対象になっている機能と、対象になっていない機能があります。標準化の常として、対象がかなりせまく限定されているばかりか、新しい技術は対象外となるのもやむをえません。

したがって、標準化されている範囲内に限定すると、機能はプアなものにならざるをえません。

現実には、SCORMに対応しているLMSでも、標準化対象外の機能を付加せざるをえなくなっているものもすくなくありません。しかし、その結果、SCRORM対応のLMSどうしでも、本来の目的である互換性が失われるというジレンマがあります。

SCORMには、そのほか、最新バージョンのSCORM2004対応のLMSがきわめて少ないという矛盾もあります。大半が、ひとつ前のSCORM1.2対応となっています。せっかく最新バージョンを導入しているLMSも、本来の目的である互換性を確保するにも対象となるLMSの数が少なすぎます。

さらに、SCORM2004以降のバージョンがでる見込みがまったくないことも今後の行く末を示しています。

イントラネット型LMSが終焉にむかい、SaaSが一般化することにより、最終的にSCORMは歴史のなかに消えていくことはまちがいないでしょう。

ビジネスの観点からいえば、SCORMを採用してきた企業のなかでも、いちはやくSCORMから脱出するビジネスモデルをとる企業もあれば、残存者利得で、とりあえずSCORM対応の数少ない企業として役割をはたそうという企業もあるでしょう。

わたしたちからみていますと、ユーザ側では、すでにSCORM対応にほとんど関心がない状況になりました。