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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

eラーニングと起業

2008-07-29 09:33:56 | eラーニング・ベンチャー企業
eラーニング産業における起業を考えてみたい。

アメリカのeラーニング産業には、5,000社のベンチャー企業が、ビジネスチャンスをもとめて殺到したといわれています。きくところによれば、現在数社しかないアメリカの自動車産業にも、当初、5,000社が殺到したそうです。生き残りは、わずかです。

ところで、日本の場合、eラーニング産業にベンチャー企業の参入がすくなかったことが特徴です。eラーニングはIT系ビジネスだと考えたIT系各社の子会社がその一部門で参入して、イントラネット型LMSにかたよった市場を形成してきました。そのイントラネット型LMSの市場の閉そく感がeラーニングの発展をおくらせてきた面もあります。「本をさがしているのに、本棚ばっかり売っている」というユーザの声が端的に市場の状況を示していました。

しかし、95年ごろから、市場の状況がかわっています。eラーニングは教育系ビジネスであることが鮮明になり、市場が大きく成長し始めました。その結果、多数のベンチャー企業も参入を開始しています。

もし、eラーニングで起業するなら、チャンスでしょう。市場はまだ混とんとしており、すべての企業にチャンスがあります。

ところで、eラーニングは、ネットビジネスとみられていますが、実際のeラーニング会社の大半は、ネットビジネスの構造をもっていません。LMSを販売したり、構築を受注する会社は、ネットビジネスではありません。コースを受注して制作する会社も、ネットビジネスではありません。

ネットビジネスの構造をもっているのは、自社商品としてコースをASPで販売している会社です。あるいは、広告モデルでコースを提供することもありうるでしょう。SaaSによるネット上でのLMSの提供も、ネットビジネスといえます。

起業においては、理念、ビジネスモデル、タイミングなどが重要でしょう。

ネットラーニングの場合、起業にあたって、社会に役立つ事業であるか、継続収入ビジネスであるか、到達事業規模は大きいかの3点を重視しました。eラーニングのトップ企業は、売上5,000億円を超えていくでしょう。