闘犬トビー

毎回ドリのリハビリから帰ってくると、かなりハイになっている私達。
今日は実際にラケットを握り、かなり本気の素振りを繰り返した後マッサージ。
格段に良くなっている。
ヒューズ先生から「明日は思いっきり打って見なさい。」と仮のOKが出た。

やったぁ～！　帰りはドリと二人でコブクロの歌メドレーをしながら上機嫌で帰宅。

その勢いでトビ男の散歩。
坂道を走ったり歩いたり繰り返している内に1時間近く経過。
辺りもかなり暗くなってきている。
「しまった！　早く帰ろう！」と急ぎ始めた頃、なにやら白く毛むくじゃらな犬に遭遇。
トビ男と同じくらいのサイズだけど、犬種はわからない。

またかいな～、この前はシェパードがトビ男に襲いかかってきたし。
捕獲して警察に届けたけど、この犬はどうするかね、と思う間もなく、その犬はいきなりトビ男に噛み付いてきた。
トビ男も一応「ぐおぉ！　ぐぉぉ～！」とか言いながら応戦。

なんと！　引き離さないと！
慌てて「Stop!　Sit！」と怒鳴りつけると、元々闘争心のないトビ男はすぐ停止。
相手の犬はなおも興奮して噛み付こうとするので、「No！Stop!」と怒鳴って頭を思いっきり殴ったところ(！）、びっくりして止まった。
大事なうちのトビ男になにするんじゃ！

凶暴ではあるものの、飼い犬なのでさすがに良く躾けられているみたい。
時々トビ男にうなり声をあげていたけど、その度に私に怒られながら、「ついて来なさい。」と言う私の命令に大人しく従い、我が家までやってきた。

首輪に名前と住所、電話番号が付いたプレートがあるので、ラッキー！
おっ！　この住所は豪邸街のものではないか。
早速家の中からドリを呼び電話させると、「オーマイゴッドォ！　すぐ行きます。」と言い、本当に飼い主はすぐやって来た。
ピカピカのシルバーのベンツに乗って。。。

マイキー君(判明した彼の名）、君は良いとこのぼっちゃんだったのね。
待っている間、ドリがあげた日本産“ささみジャーキー”を目の色変えてがっついていたその姿からは想像出来なかったけど。。。

マイキー君が帰り、トビ男はやれやれと寝そべって骨をかじり始めた。



怖い顔をしてはいるものの、心優しきシベリアンハスキー。
恐怖体験だったね。。。。。