映画の豆

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「アキラとあきら」

2022年09月06日 | 成長モノ


原作は池井戸潤さんの同名小説。
小説の表紙やドラマ版の宣伝をチラッと見た印象で
貧困家庭育ちの優秀で善良な男性と、
上流家庭に生まれた計算高く冷酷な男性が、
己の主義と人生をかけて真っ向から対決する話だと思ってましたが違いました。
互いの能力を認め合った同じ名を持つ善良な男性2人が
運命的な出会いをして真の友となる話でした。

ピンチとその解決方法が
エンタテインメント的に分かりやすくて素人でも楽しめました。

メガバンク、産業中央銀行の新入行員は毎年、最も優秀な数名を2チームに分け、
融資を依頼する企業と担当行員のロールプレイをさせるという恒例行事があった。
そこで伝説となる高レベルな攻防を繰り広げたのが、
山崎瑛と階堂彬だった…というあらすじ。
お金の話なのに、なぜか運命が前面に押し出されていて
不思議にエモーショナルな感じだった。

内容ばれ(少々妄想気味)

2人のあきらに、ヘテロ主張をするための
マネキンのような異性の恋人が出てきて尺を奪わないのもよかった。
私が読みたいオリジナルBLってこういう内容かもです。
あの後輩の眼鏡女子、カメラには映ってなかったけど
「『お前に何が分かる!』 間近でいただきましたッ!」
って力こぶしを握ってたと思います。
そしてあの世界で「アキラとあきら」を執筆したと思います。

運命的な関係の男子2人、
片方が首から丸いものを吊るしているという点で
「ブレット・トレイン」と不思議なお揃い感があった。

映画と関係ないが融資担当の行員、 時々人の心がない人がいて (not全員)
それは困っている人に金を貸さないという意味ではなく、
どんな相手にも良心の呵責なしに嘘でも追従でも何でも言えるというのと、
あと相手がどうなろうと屁でもないというタイプの人です。
ますます関係ないけど、巨額の金を前にしてタガが外れないのは一種の才能で、
頭のよさや育った家庭のレベル、性格の良さと比例するわけではないというのが私の持論です。


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