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映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

2015年06月21日 | アクション映画

先に公開されていたアメリカで、
男による男のための暴力マッドネス映画であるこのシリーズを
女に媚びた内容にしやがって!!!!許さない!!!!みたいな
めんどくさい論争が起こったとか何とか小耳にはさんで、
論争はどうでもいいとして、あの世界観で女性に媚びるっていったいどうやって…?
と不思議に思っていたので公開早々見に行きましたが、なるほど納得しました。
「トゥモローランド」もそうでしたが、男女ダブル主人公でした。

下記、何も情報をいれずに見たい方はご覧にならないでくださいね。

核兵器で文明が荒廃した地球。
水や石油不足、先天的な病による短命に苦しむ人間は
小さな集落を形成し、武装して暮らしていた。
家族の死の記憶に苛まれ、1人荒野をさすらうマックスは、
武装集団に拉致され、奴隷として囚われる、というあらすじ。
特にどんでん返しがあったり、過去の話が伏線になったり、
様々な陣営の思惑が入り乱れたりはせず、
序盤を除いて、2時間ずっと爆走しっぱなしです。
びっしりと詰め込まれたカーアクションの豊富なアイディア!
そして狂った世界の頭のおかしい登場人物たち!

マッドマックス1~3の続編ではあるのですが、
主役も交代しましたし、特に前作を見てないと分からないって事はないです。
(私は3を見てないし、1、2はずっと昔にTVで見て記憶がウロ状態で見た)

そして今回は支配者イモータン・ジョーに飼われていた5人の女奴隷たちの逃亡、
彼女達の逃亡を手助けする女大隊長フュリオサの物語でした。
あと、闘うおばあちゃん(熟女含む)集団が出てきた!
洋画バトル映画って戦うおじいちゃんたち胸熱展開は時々あるけど、
勇猛果敢なおばあちゃんはすごくすごく少ないから貴重!
でも彼女達に負けないくらいマックスは格好いいし、見せ場あるし、いい男だよ!

大画面映えする映画なので劇場で見て頂きたいですが
シネコンでやれるギリギリのラインのやばい世界観だったので
(あれを越えるとカルト映画になっちゃう)
爬虫類やら昆虫を食べたりするシーンもちょびっとあるし、
車に撥ね飛ばされてボーンとか、飛び散ったりとか、腫脹とか、
欠損した人、五体満足な状態ではない人、等々苦手な人はだめかもしれません。

これ見てみて、面白そう!と思われたかたは劇場へ。
https://www.youtube.com/watch?v=qyERfHRjTTo

内容ばれというか、頭がおかしいな素晴らしいな!という点

・イモータン・ジョーの軍団が、楽隊を引き連れて進軍してくる。
 太鼓とエレキ。私の隣りの外国のお客さん、後半ヘドバンしてた。
・追っかけてくる車のデザイン、頭がおかしい。
 びっしりトゲに覆われていたり、改造パワーショベルだったり。
 もちろんタイヤから真横に武器が出るし、丸鋸も出るぞ!
・人間もおかしい。登場人物の半分は暗黒舞踏のひと(画像検索してください)。
 中ボスの人で、スーツを着たおじさまがいらっしゃるのですが、
 両方のちくびのところだけ服が破けていて、手持無沙汰な時間に
 ちくびピアスをいじってらっしゃるところが一瞬映って、
 その細やかなキャラクターの作りこみに感服しました。
・小道具の凝りようもすごい。何にでも髑髏の意匠が付いていて
 いっそ面白かった。
・なんか…母乳を搾乳するミルク製造工場があって、
 女が並んで座らされていて…たぶん幻覚じゃないと思うんだけど…。

格好良かったところ

・フュリオサもマックスも、やばい状況でずっと冷静で、
 互いの能力に一目置いている感じが良かった。
 2人とも地味にツンデレ同士なのがこれまた良かった。
・ニュークスを演じたのはニコラス・ホルトだったのですが、
 メイクのせいで全然彼に見えなかった。
 頭を撫でると懐いてついてきてしまう系男子。かわいい。
 最後のシーンはキメた。
・露出の高い服を着た細身の美女はキャーキャー役かと思いきや、
 妊婦まで自分と腹の子を盾にして仲間を庇って闘うの燃えた。
 マックスも思わず親指を立てる闘いぶり。
・おばあちゃんたちもガンガン闘う。銃底での打撃、いい腰の捻りぶりでした。
 ただ老女はやっぱりウェイトが足りないのがリアルだった。
・女でもシビアに戦死するのが世界観に合ってた。
・出た!種は死亡フラグ!
・若い女と年寄りの女と、片腕のない女、体を病んだ社会の最下層の若い男と、
 心を病んだはみだし者の男が手を携えて強者と戦う話でした。



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「ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス」

2015年06月18日 | バトル映画

シリーズ最終回の前篇です。次で本当のファイナル。
タイトルにもなっている、少年少女の殺し合い
ハンガー・ゲームは前回で終了して、
今回からはゲームを強いていた中央政府と
圧政に苦しむ地方地区との戦いに話は移ります。

革命の象徴として救出されたカットニスは、
しかしパートナーのピータを残してきた事に後悔と罪悪感を覚え、
また全地区を一つに結束させるという自分の役割にある
違和感をぬぐえないでいた。
しかし政府はメディアを通じて、革命の暴力性、非生産性を
ピータに演説させ、カットニスはショックを受ける、というあらすじです。
向こうはこんなに酷い事をしてます!立ち上がれ!という宣伝と、
テロ行為は野蛮だぞ!やめたまえ!という宣伝のぶつかり合い。
逆マウントの取り合いですね。
とりあえず近未来の戦争はこういう感じで
イメージ映像の流し合いに終始するようになればいいんだけども。

カットニスが落ち込んでいるので、
今回はあまり主人公が能動的に動くシーンはなく、
アクションも少なめです。次回に期待。
カットニスのプロモーションチームは健在で(欠員が出ましたが)
イメージ戦略勝負はあったので、裏方燃えの方は必見。
あ、でもドレス着用シーンはなくなって、それはちょっと寂しい


内容ばれ

フィリップ・シーモア・ホフマンがいい役です。
心からプロデュース業が好きで、
相手を見て言葉を変え、忍耐強く、いつも笑顔だけども
心がない(ように見える)。
亡くなる前に大体の撮影は終わっていたそうですが、
最終回もちゃんと見せ場があるでしょうか。

フィニックが、ハンガーゲームの勝者でルックスの良いものは
お金持ちに売られて肉体関係を強要されるって
爆弾発言をかましてましたけど、
それは男性の場合、売られる相手の性別とか…性別とかは…。
そしてヘイミッチは!?カットニスのトレーナーでアル中のヘイミッチは、
過去のハンガーゲームの勝者ですよ!?

そして今回も2人の男性の間で揺れ動くカットニスですけど、
とりあえず彼女は苦しんでいる人間に弱いのでピータに分がありそうです。
物語シリーズの阿良々木さん女性版みたいなものですね。




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「ハイネケン 誘拐の代償」

2015年06月15日 | 実話系

小さな建設工事の会社を営んでいた幼馴染5人組が、
経営に行き詰まり、ハイネケンの社長誘拐を計画実行するという、
1983年に実際にあった事件を元にした映画です。

予告とか紹介では、誘拐事件の謎が明かされるとか、
社長が犯人側を圧倒し立場が逆転するとか書かれていますが
特に謎は明かされないし、
途中までは社長優勢と言えなくもないんですが後半ちょっと違います。

ラストばれ

会社の経営難→銀行強盗→誘拐という順番で話が進むのですが、
間延びするので登場人物紹介を兼ねた感じの、
銀行強盗からでよかったのではないか。

びっくりするほどアバウトな誘拐です。
外出するところにわーって走って行って、
わーって後ろから抱きついて、
わーって車に押し込めてしまう。
脅迫状をコピーするのですが、
コピー機に原稿を忘れてきちゃったりとか…。
イベント前のオタクかよ!?

誘拐された社長が、企業で発揮していた人心掌握術を駆使して
犯人グループを翻弄し、内部崩壊に導く話かと思ってたら、
全然そんな事はなくて、
むしろ最後のほう、犯人たちが
わたしをとるのか、あの子をとるのかっどっちよ!
みたいになってきて、
なにこれモテモテリーダーをめぐる痴話喧嘩…?
って真顔になりました。
最後彼等が実際どうなったかテロップが出るのですが
「あれってどういうことなの…」って終わってから話し合いましたよ。
企業のトップ誘拐+義弟に片想いする男(たぶん)ということで
「レディ・ジョーカー」を思い出しましたね。私は。

裕福には2通りあって、巨額のお金を手に入れることと
もうひとつは友達が大勢いること、2つを同時に手にすることは出来ない
とかって社長のセリフがリピートされて、
教訓話のような体裁で終わりましたが、いやこの映画のキモはそこじゃない。
結局義兄の想いは通じたの!?何で彼は暗殺されたの!?



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「トゥモローランド」

2015年06月11日 | SF映画

ものすごくよくできたジュヴナイル映画でした。
懐かしい少年少女空想科学ジャンルがブラッシュアップされた感じ(原作はなし)。
オタクなら性別年齢問わず楽しめます。おもしろかった!

宇宙飛行士になるという夢を持つ17歳の少女ケイシーは、
持ち物の中に見覚えのないピンバッジを発見し触れてみる。
すると目の前に広がっていたのは未来都市だった。
そんな彼女の前に謎の美少女アテナが現れる、というあらすじ。

理系オタクで天才で楽天家って、
これ5年前なら確実に主人公は男の子だったと思います。
そしてこの映画、「能動的な女性を主人公にすると
男性キャラクターが引き立て役になり、男性の観客が駄作評価を下す。
有能な男性を主人公にすると女性キャラクターが
驚き役かトロフィーヒロインになる」という、
難しい問題(だと私が個人的に考えていた点)をクリアしています。

理系オタクで天才で、トゥモローランドに招待されたケイシーと同じく、
50年前にトゥモローランドに招待された理系オタクで天才のジョージ・クルーニーは
まるっきり立場が同じで2人とも主人公なのです。
(普通少年少女主人公ものに老齢の人物が出てきたら、
それは行き先を示す役で引き立て役だけどこの映画は違う)
それでいて長所が違うので互いにリスペクトもある。
男性や年齢の大きなお友達はジョージ・クルーニーに感情移入し、
若者かあるいは女性はケイシーに感情移入する。
男の子は発明少年だった頃のジョージ、女の子はアテナに。
(そうそう、アテナのアクションがすごい。びしょうじょでお洋服も可愛い)
(ヒット・ガール以来の痛快アクション美少女だと思います)

内容ばれ

トーマス・エジソン、ニコラ・テスラ、
ジュール・ヴェルヌ、ギュスターヴ・エッフェルが
秘密組織「プルス・ウルトラ」の最初の4人で、
実はエッフェル塔は……とかどきどきしませんか?私はどきどきする!
(エジソンとテスラが同じ組織にいるとか、どんな地獄絵図が…/笑)
あとジョージの家が最高です。あのSFホーム・アローンのところ
繰り返し何度も見たい!
関係ないですが科学の粋を集めたトゥモローランドに
メガネの人がいるのは(視力矯正の技術がいくらでもあるだろう)
メガネが万民の萌えアイテムだからですね。分かります。

ディズニー映画なので相変わらず人種への配慮がすごい。
いや、そんなに気を遣わなくてもいいですよ…って言いたくなるくらい。
突然日本語が聞こえるとピャー!ってびっくりする。
千円札が綺麗すぎる!(笑)
あと、同性カップルだよーって言いたいのかな?って
2人組が映った、ような気がしたけど違うかも。
でも子供の見る作品で同性愛が扱われると
「そんな破廉恥なものを見せるとは!」と怒る親も世界的に多いらしいので
それと宗教団体も大ハッスルするので加減が難しいですね。

こんなに面白いのに興行成績はいまひとつで、
日本で「ゆるふわ癒し・テレビに出てる人やキャラクター・なんか皆が見てるもの」
以外の映画が流行らないのはもう諦めましたが、
アメリカでも駄目なのは理由が分からない。
科学技術への憧憬はもう流行遅れという事なのか、
それとも有名俳優があまり出ていないからか…。

ジョージ・クルーニー、めっちゃ切ない役なんですが、
無人島のムード満点の海岸に、
おっさんとジョージが2人っきりで転移させられた時は
恋が始まるしかないじゃない!と思いました(始まらなかった)。

イッツ・ア・スモールワールドは
ディズニーランドで始まったものだと思ってましたが
1964年のニューヨーク世界博覧会出展が最初だったんですね。
(出展者:ユニセフ 提供:ペプシコーラ 製作:ディズニー)
その後、若干アレンジを加えて移設。

スタッフロールを見ていたら、
スペイン撮影クルーがものすごく多かったので、
どこがスペイン撮影なんだろう…大平原のとこかな…?
と思ったら未来都市が実在して笑った。



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「チャッピー」

2015年06月04日 | SF映画

2016年、ヨハネスブルグでは治安悪化の対策として
二足歩行ロボットを警官として導入した。
ロボットの設計者デオンは、会社の業務とは別に
完全な意識を持つ人工知能開発に取り組んでいたが、
ある日、廃棄の決定した警邏ロボットを秘密裏に入手して
自らのプログラムした人格をインストールしようとする。
しかしロボットの運搬中にギャングに誘拐された彼は、
彼等のアジトで脅迫され、やむを得ず
人間以上の知能を持つロボット「チャッピー」を完成させる。
産まれたばかりの子供のように無垢なチャッピーを、
ギャングたちは有能な犯罪者に育てようとし、
設計者デオンは現在正しいとされている倫理観と
人工知能の可能性を教えようとする。
チャッピーは翻弄され、やがて……というあらすじ。

チャッピーがkawaii。
監督が女性受けを習得した!という感じ。
戦闘の尖り具合がちょっと減りました。
残酷描写は半分ほど形が変わりましたが総量は同じです。
SFっぽい外装はそのままです。
寓話っぽいのもそのままです。
監督は純粋な善とか良心とか、たぶん存在するとは思っておられないので、
明るい気持ちで家に帰れる娯楽を映画に求める人向きではないです。
作り手の強い癖や、衝撃を映画に求める人はぜひご覧ください。
でも監督の日本公開作品の中で一番ラストが明るいよ!

内容ばれ

チャッピーが目覚めてすぐに、チャッピーかわいい祭りだったので、
そのあとの展開が結構きつかった。
1つの家庭に3つの倫理観があって、互いに否定し合っていたら
子供の自我がうまく形成されない気がする。
機能不全家族と、虐待と、児童相談所の役人さん、という感じでした。

ギャング夫妻+ヤンキーのキャラクターがよくできてました。
あのカラフルに塗られて絵がいっぱい描いてあるアジトも、
パステルカラーの銃器も、生きた人間という感じだった。
夫妻に愛情があって、チャッピーへの愛情も彼等なりに持っているけど
突然嘘っぽい善人になったりしないのもよかった。
かといって設計者デオンが完全な善人かといえば別にそうでもなく、
科学的好奇心優先で、チャッピーの人権については最初のうち全く考慮してなかったし、
なにより職業倫理に欠けすぎる。
ヒュー・ジャックマンさんは、うん、あれは頭がおかしい枠。
シガニー・ウィーバーさんの使い方はちょっともったいなかった。

チャッピーとジャックマンロボの足の裏を見たら
幾つかのパーツが個別に動いてバランスをとる造り(足指に近い)になっていたので、
この監督のこういうこだわりは好きだなと思いました。
あとまあ、どうあっても血が見たいという趣味と、手裏剣大好き!という執念な。
(日本公開版は残酷シーンが数秒カットされているようです)

意識とは何か、とか善悪とは何か、というのは明確な答えは示されない。
というか答えを出すつもりは最初からなさそう。
私は人間の意識は完全にニュートラルだと思っていて、
便宜上いまは善と呼ばれている価値観は、正しくは、
「トラブルを極力避けて脆弱な種を含む多様な人間が効率よく増えるのに適したルール」
「貨幣経済を壊さないためのルール」
であって、べつに悪と呼ばれている価値観より高等な訳でも正しい訳でもなく、
変化する可能性もあると考えています。
なので生まれた時から他人を殺さなければ自分が死ぬという環境にあれば
まあ大多数は殺人に適応した性格と身体能力に成長するだろうと。
(そして頭を使って楽しく快適に殺しをする方向に工夫するでしょう。
たとえば銃をかわいくペイントするとか)
なのでこの映画のチャッピーの、まだらな倫理観はものすごくリアルに見えました。

つっこみ(何というか、むしろこの隙の多さがキュートだ)
ラストばれ注意!

・人間の意識がまるっとUSBメモリに入っちゃうの?
 単位はギガなの?映像データも多いと思うけどどうなの?
・意識の解析と転送をサポートするアプリはソニーのVAIOの
 ノートパソコンで問題なく動くの?なんでそんな転送早いの?
 ソニーの科学力なの?
・価値の高い情報や物品を扱う企業は、死角がないくらい
 無数のカメラが設置されてるよ?とか、
 すごいところになると衣服のチェックまであるよ?とか、
 うちの職場ですらPCの使用にIDとパスワードが必要で
 社内ネットワークでもウェブでも、ログインしたら全部記録されるよ、とか。
・狭い路地に入ったり車を運転したりする警官ロボが二足歩行なのは分かるけど
 あんな重火器装備の破壊ジャックマンロボをなんで2本足にしたのよ。安定悪いよ。
 多脚砲台にしておけばいいのに。
・電動丸鋸で切断されたチャッピーの腕、
 なんで切断面に新しい腕をカチッとはめこめるの?磁石なの?
・わりとシリアスなシーンにもかかわらず、お洋服に大きく
 「テンション」という日本語。いや、これは別にいいけど…。うん。



ニール・ブロムカンプ監督について雑感
(第9地区、エリジウム、チャッピー、ラストばれ)

全作共通要素は
間への変容(前作では肉体の半機械化)と、
執念深い脳筋。

前作との共通要素は
手裏剣、
あと5日の命、
童話、
そして面倒見のいい仲間は死ぬ。

たぶん監督は暴力や悪意や悲劇に対する耐性が高くて
それでこの程度までは一般的なエンタメの範疇だろうと考える範囲が
ちょっと違っているのだと思う。
複数の脚本家合議体制で不快要素を徹底排除するといえば
ディズニーだけど、
たとえばやめてくださいと哀願するベイマックスに
火がかけられたり、腕が切断されたり、
悪意ある人間によって人に危害を加えるようにコントロールされたりとか
そういう展開は100%NGだろう。
でもすべての映画がディズニーになる必要はないので、
癖と一般受けの均衡した、今回くらいの匙加減が丁度いいかなと私は思うのですが
アメリカでの興行成績は今回が一番悪いらしい。うーん、どうしてなの…。

でもこのキャリアにしてまだ35歳。
一般映画へでもキツいホラーへでも、どこへでも行ける!
今回音楽にハンス・ジマー御大が付いたので、
期待されてるんだな…と思いました。









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