映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「LIFE!」

2014年03月31日 | 成長モノ


ウォルターはLIFE誌の写真管理者。
母と妹を養いながら真面目に働いているが、
気が小さく空想癖があり、いまひとつ冴えないのだった。
ある日、LIFE出版部門が他社に買収されることになり、
雑誌はWEB展開が決定し、リストラが始まる。
最終号を飾る写真がLIFE誌を代表する写真家から送られてくるが、
そのネガから肝心の1枚が欠けていた。
ウォルターは前後に映っているものをヒントに
世界中を飛び回る写真家を探す旅に出る事を決意する。というあらすじ。

ウォルターが、声もかけられない女性相手に
自分がイケメンのヒーローになって惚れられたりする空想をしていて、
それでぼんやりと会社で立ち尽くして
同僚にクリップをぶつけられて笑われたり、
あ、なんかちょっと我が身が痛い感じがする(笑)と思いました。

地平線の彼方まで、なにも遮蔽物のない1本道!
そこを自転車やスケボーや自分の足で疾走するウォルター。
風景の爽快感に加えて音楽が非常に良いです。
お話も説教臭くない程度に人の背中を押してくれる内容で、
気持ちが上がります。

1947年の映画、「虹を掴む男」のリメイクらしいのですが
あらすじを読んだら内容全く違う!
元の映画の方は「モルダーあなた疲れているのよ…」という感じですよ。

内容ばれ

写真家の人がすごい存在感でしたね。
ユキヒョウのところよかった。
カメラに邪魔されたくないっていうの、ちょっとだけ分かります。
ウォルターのあれに微妙に傷ついて、
でも次の瞬間は気にしてなかった所も、
寿命が短くて感情が連続してない生物みたいでなんだか切ない。

しかしウォルターが旅の途中で一旦帰ってきちゃうところは
脚本上のあれやこれの都合でどうしても必要だったんだろうけど
ぐんぐん飛んでいくような流れを中断しちゃって残念だった。

LIFEの最終号の表紙、実際はどうだったんだろうと思って検索したら
知恵袋に先輩がいらしてすぐに見られましたが
「…うん、まあ…」という表紙でした。

「髭が似合うのはダンブルドアだけだ!」というジョークは
急に来たので不覚にも受けた。
アメリカ人にとってのハリポタって何なのだ…。
そしてサルマンやガンダルフの立場は。

しかしこれ映画は良かったんですが、
予告を作った人が神すぎてハードル上がったよね…。
https://www.youtube.com/watch?v=kGWO2w0H2V8

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「グランドピアノ 狙われた黒鍵」

2014年03月27日 | サスペンス映画

久しぶりのイライジャ・ウッドくん主演の映画なので
見に行ってきました。
いやー、この子は漫画みたいな目の大きさですね。
大きいというか?立体的というか?

弾けるのは世界で2人しかいない難曲に挑んで、
ミスをしてしまったピアニストのイライジャくんは
ショックで5年間引きこもりますが、
奥さんのお膳立てした復活リサイタルの舞台に立つと、
楽譜に手書きのメッセージで
「あの難曲を弾け。ミスしたらお前と妻を殺す」と書き込んであって、
犯人の狙いは一体何か!?はわわ!というお話です。

ネタは面白いんですが犯人が手際の悪い子で、
後半だんだん半笑いになってくる感じです。
イライジャくんファンにおすすめ!

ねたばれ

イライジャくんファンへのおもてなしの精神なのか、
なぜか車中のタキシード生着替えシーンがわりと長めに映ります。
アンダーシャツもパンツもばっちりです。
邦画の体当たり新人女優みたいなことをやらされている…。
グランドピアノには仕掛けがあって、
難曲をノーミスで弾くと
秘密のボックスがぱかーんと開く仕様になっているのですね。
それを弾きこなせるのはイライジャくんと、
亡くなった師匠でピアノの持ち主のおじいちゃんしかいない訳なのです。
しかし犯人の手際ときたら本当にグダグダで、
おかげでイライジャくんは捨てた楽譜を探して
オケパート演奏中に全力疾走で焼却炉に行ったり戻ったり、
どーでもいい雑談に演奏しながら答えさせられたり、
あれでは弾けるものも弾けないよ!

犯人なにがやりたかったかというと、
せっかく頑張って作ったすごい仕掛けを
誰かに開けてほしかったのじゃないかと思います。
だって本当に中身だけが重要なら
夜中に不法侵入してハンマーとバーナーでぶち壊せばいいんですから。
しかしあのピアノ、実際にあったらすごい価格になりそうですね。
(ギアとバネの仕掛けでキータッチのあのスピードを判別できるのかとか、
楽器としての性能が犠牲になりそうとかは置いて)

最初から出てきたやたらマナーの悪いカップル、すごい引っ張るので、
ラストで彼らのマナーの悪さが解決の糸口になるのかと思ったら違った!
こいつらはマナーが悪いから死んでもいい人ですという前振りだった!
作品鑑賞中に携帯を鳴らす人々への、監督の憎しみが伝わってきた…。

それからイライジャくん、やや指が短いので
世界ナンバーワンの超絶技巧ピアニストか…と思っていたけど
演奏しながら携帯メールを打っていたところで白目になりました。
たしかに君が世界NO1やでえ!



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「ロボコップ」

2014年03月21日 | アクション映画

バーホーベンの映画のリメイク。
オリジナル版は残酷描写が特盛りだったことと、
主人公の眉毛がなくてちょっと恐かったことしか覚えてませんが、
リメイク版はロボコップに一応ちゃんと人権があって、
敵の種類が増え、メディアの偏重報道や企業に阿る政治への皮肉がプラスされたり、
あとロボコップのデザインがシュッとしてたのが今風だなと思いました。
(演じるのはヨエル・キナマン、スウェーデンの高身長小顔の俳優さん)
ちょっとアイアンマン風…と思ったらデザインの会社が同じらしい。
ていうかオリジナルの「ロボコップ」が27年前というのに驚愕ですよ。

ゲイリーがオムニコープ社の博士役で出ているので見に行った感じです。
トップにすごい仕事の無茶振りをされて、ぐぬぬ…てなりながら
せっせと要望に応える、ちっこくて有能なおじさんの役でした。

内容ばれ

・冒頭、ムスリムが被害者として出てきて、
 去年あたりからハリウッド映画におけるイスラム教の扱いが変わりつつあるのを感じます。
・頭と肺と片手以外の生体部分を捨てて、
 定期的に外部から血液を交換する仕組みなのは面白かった。
 もともと内臓は、脳に適切な成分の血液を供給する役割しかないと、
 言えなくもないからな。
 全身に循環する必要がなければ心臓もいらないもんな。
 肺はあれ、酸素を取り込んでるのかな?それとも単に発声のためにあるのかな?
 生殖器は、もし無事だったのに捨てられたのなら、
 マーフィーは関係者全員をぶん殴ってもいいと思う。
・角膜にやけどを負ってるのに何で睫毛が残ってるのか。
・ロボコップ1体で26億ドルって言った?安いような高いような…びみょう…。
・ロボコップの開発工場はなぜか中国にあって(中華向けサービス?)
 脱走したロボコップが田んぼを走るという奇妙なショットが見られました。
・たぶん普通の住宅はロボコップの重量で床が抜けるんじゃ…?
・生体脳なのにドーパミンを抑えられて感情がなくなったり、
 プログラムの判断か自分の判断か判別が付けられなかったり、色々興味深かった。
・最後の方のアクションシーンは、ちょっと悪い意味でゲーム画面みたいだった。
・今回の悪役オムニコープ社はオリジナル版の悪の会社オムニ社の子会社のようです。
・オリジナル版そのうちに見よう。普通のレンタル屋さんにあるかしら…。



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「プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち」

2014年03月19日 | 学園物

眠ったまま目覚めないという症状の子供が何人も出て、
プリキュアが真相究明に乗り出すよ!というお話。

内容ばれ

・最初に妖精学校が映って、1秒で子供が「またかー」とつぶやいて
 大阪の子供のツッコミの速度は聖闘士なみだなと思いました。
・映画オリジナルキャラクターのグレンとエンエンが再登場、
 そして同じく映画オリジナルのプリキュア、エコーも出てくるよ。
・目覚めない子供たちは、バクの母親が息子の為に
 ずっと遊んでくれる友達を確保していたせいなのでした。、
 副題の「永遠のともだち」がちょっと怖い意味になってる。
・バクの母親は平野文さん。
 特別ゲストで剛力彩芽さんと野沢雅子さんが出られてました。
・ももゆりサービスあざまーす!
 プリキュアたちですらセリフのない人もいるのに
 このもも姉の愛されっぷり。
・例によってプリキュアたちも自分の夢の世界に閉じ込められて
 みんな小説家になったり総理大臣になったり女医になったり
 教師になったりしてるんですが、
 エレンだけ…エレンだけが
 「コタツでハミィとおしゃべりしている」のが将来の夢で
 目頭が熱くなった。
 エレン=サリエリタイプのツンデレで闇落ちからのプリキュア参加。本体は猫。
 ハミィ=あほのこ天使でモーツアルトタイプ。猫。
 エレンはどうやってあの世界が幻想だって気付いたのか。
・女医になったかれんさんが男前すぎる。
 あんなシリウスみたいな顔の女医さんいたら通うわ…。
・バトルを見ていると攻撃方法が、
 物理の子と魔法の子に分かれる事に気づきます。
 物理の筆頭は初代。
・衣装が凝ってて一番かわいいのがスイートだな…。
 一番……なのが正直言うとハピネスチャージ…ごめん…。



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「アナと雪の女王」

2014年03月18日 | アニメ映画

雪深い王国で生まれた姉妹の姫。
姉のエルサには氷の魔力があり、幼いころ妹のアナと遊んでいる時に
彼女の魔法のせいでアナが命を落としかける事故がおきる。
以後、両親の言いつけでエルサは魔力をコントロールするため
軟禁生活を送り、その時の記憶のないアナは1人寂しく成長する。
両親が他界し、エルサが女王に即位する日が来るが…というあらすじ。

ディズニー長編アニメーション初のダブルプリンセスにして
初の女性監督です(男女共同監督)。
ピクサーの「メリダとおそろしの森」で実現しかけた初女性監督が
途中降板という形で終わってしまったので、今回は実現してよかった。
こんなディズニープリンセスは初めて!というところは他にもあって、

おちばれ注意!

プリンセスが白馬の王子に騙されて裏切られる!
これはすごい…。王子さまに夢見ていられる時代ではないということか。
(しかも王子が火サス)
そして死にかけているプリンセスを救う真実の愛が、
男女の愛じゃなくて姉妹愛!
(ディズニープリンセスじゃないけどメリダも母娘ものでした)
(ディズニーアニメがとうとう同性愛を扱った!とゲイの皆さんが快哉を叫んだり
普遍的な正しい愛の価値観を攻撃するものだとして一部でバッシングがどうのこうの)

ボリュームを出すため安易に軍を率いたり演説したりしないところがいいです。
王道を壊しつつ、それでも安定したカタルシスのある話になっているところがさすがのディズニー。

箇条書き

・ディズニープリンセス初のよだれを垂らして眠る姫…。
・両親はただ閉じ込めるだけでなく、もうちょっと他の国から魔法使いを呼んで
 エルサを学ばせるとかしたほうがよかった。
 あとアナを後継者にしておくとか、もうちょっとこう…。
・人物の動きはアイディアに満ちた魅力的なものでした。
 とくに城内のアナの一人遊び。絵画の人物に混ざる遊びや
 甲冑との戯れ、柱時計の振り子を蹴る真似ごっこ、全部かわいい。
・歴代ディズニープリンセスの中で最強の戦闘力だろうなエルサ。
・Let it go好きなんですが、
 演出とはいえ山にゴミを捨てたらあかんよ…と思っていました。
 手袋×1、マント×1、王冠×1……そうしたら1つ回収された!
・クリストフがプルシェンコさんに見えて見えて仕方なかった。
・弱っていくアナの部屋の扉がノックされて
 オラフが出てきたとき、もしかして彼が真実の愛を!?って思った。
・個人的には氷の魔法使いの姫よりも、
 開門と同時に歌い踊りながら城から出てくる姫の方が、ヤバい度が上だと思う。


この予告大好きなのです(25か国バージョンもいいですね)。
https://www.youtube.com/watch?v=V9JJyztJLLA

そうそう、エンディングの後に1シーンありますのでご注意。


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