映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「マッド・ダディ」

2018年06月29日 | ホラー映画

原因は不明ながら、アメリカ全土のお父さんお母さんが
突然我が子を殺したくなり、襲いかかってくるというホラー。PG12。
子供時代に見たらトラウマものです。
ちょっとラスト不完全燃焼気味なんですけど、
設定が面白いし、途中サプライズがあるし、
殺しのシーンで小粋な音楽がかかるの意味分からないし
なかなか期待が持てるホラー。

子供はキッツイ反抗期で財布から金抜いたりするし、
夫婦はうまくいってないし、
妻も夫も若い頃は仕事めっちゃ出来て魅力もあったのに
今はただのおっさんおばさんになってしまって、こんな筈ではなかった、
という焦りとか怒りをしっかり描写して、
そこに計画的陳腐化の授業をかぶせたりして、
あの辺のくだりはよかったな。
あと子供絶対殺すペアレンツ状態になったら夫婦仲が良くなったのは
地味にほのぼのした。

展開ばれ

夫の両親がやってきて、デスマッチになるのは面白かった。
あともう1アイディアあって、ラスト10分ほど伸びれば更に良かった。
子供達が突然襲い掛かってくる話は時々ありますが
親たちが突然襲い掛かってくる話はあまりありませんね。
体格的にも武力的にも差がありすぎるからかな。
軽度の反抗期は、この映画を見たら治ると思います(笑)。

ところで年収500万円未満で子供2人、妻は専業主婦で習い事、
車3台所持、メイドがいる生活を保てるのか?



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「孤狼の血」

2018年06月24日 | 暴力orハードボイルド系

昭和63年、広島で激化する尾谷組と加古村組の抗争は、
加古村組の金融会社社員失踪により一触即発の状態にあった。
大学を卒業したばかりの新人巡査は、
暴力団との癒着が噂されるベテラン暴力団係の班長の下に配属され、
彼の無軌道ぶりに振り回されるが…というあらすじ。
不良ベテランと新人コンビの鉄板パターンです。
役所広司さんと松坂桃李さんが演じます。
しかし暴力表現強め、とくに食糞表現は2回あるのでご注意ください。
(逆にご趣味の方はチェック)

「日本で一番悪い奴ら」の白石和彌監督。
暴力とエロスがパワーアップした感じ。

ねたばれ

映画で苦手なシーンは食糞と飲尿だけなので、
これさえ克服出来たら無敵なんだけどなあ…と思いつつ矢張り気持ち悪くなりました。

真木よう子さん演じるママは、人生で2回も男(夫と彼氏)を殺され、
2回とも犯人に言い寄られるというのが、確率的にすごいのでは?





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「ワンダー 君は太陽」

2018年06月22日 | 児童文学系映画

顎顔面異骨症と片側顔面小人症を併発した、
人と違う顔を持つ少年が、初めて学校に通うという物語。

この子の家族が、夢のように素晴らしい父と母と姉で、
彼等の愛情と、SWへの憧れを支えに
少年はハードな学校生活を乗り切ります。
原作よりも若干マイルドになっているので
年齢性別関係なく笑って泣いて鑑賞できる作品です。
あらすじから想像されるような暗い映画ではない。
(主人公の顔も、かわいく造形されてると思う)

お父さんもお母さんもリベラルで知的で
常に子供を思い、互いに深い愛情を持ち、
なおかつ確たる人生のビジョンがあり、
収入も安定しているという、ハリウッド映画でも
めったにお目にかかれぬ完璧両親だった。
原作に細かくエピソードが足されて、
あの家庭の描かれ方は最高だったと思う。
家庭内の調度や装飾も手間がかかっていて良かった。
宇宙服の掛布カバーや、ヘルメットのドアプレートとか。

内容ばれ

いじめのエピソードはかなりまろやかになってると思います。
いじめじゃないけど、誕生日パーティーに
クラスの全員を招待したら5人しか来てくれなかった話とか、
ああいう見る人の心も傷付けそうなのは削ってある。
あ、あと後味をよくするためにか
ジュリアンが、ちょい良いやつになってた(笑)。

ただ、私的にはサマーの章が削られたのは非常に残念です…。
すごく頭の回転が速くて自立心の強い
魅力的な子なんですよサマー…。

本が書かれた当初はEP7が公開されてなかったので、
マイナーだったSWマニアという趣味が
現在普通にまかり通ってしまうのはちょっとした誤算。

原作者Q&A
http://holp.jp/wonder/q_and_a/index.html

ところで映画悪魔合体だけど、「アイ、トーニャ」のおうちに
この子が産まれてたら、早い段階で不審死していたと思う……。
そう考えると生育環境とスペックは、
どっちが重要なんだろうってなりますね。



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「メイズ・ランナー 最期の迷宮」

2018年06月19日 | バトル映画

人間社会を危機に陥れ、文明を退化させた
ゾンビウィルスへの耐性を持つ少年たちが、
彼等を利用しようとする製薬会社の魔手を逃れて
仲間同士結束するシリーズ完結編です。

主演の子が撮影中に重傷を負い、
製作休止したりしてましたが無事完結して良かったです。

主人公は歩くフラグ製造機なのでヒロインが5人います。
正ヒロインがミンホ、サブヒロインがニュート、
他ヒロインはテレサ、ブレンダ、あとシークレットヒロイン。
えっと前回悪の組織に攫われた
ヒロインのミンホを助けに行くところからスタートします。

ラストばれ

ミンホのいる車両だけをゲットして
華麗に飛び去った主人公たちだけど
まさかの!まさかの車両間違い!
ちょっと!こんな脱力パターン初めてですよ!
そもそもなんで声だけで当てられると思ったんだよ!
ちゃんと確認しようよ!仕事の基本だぞ!
ミンホ、自分で拘束をぶち切って飛び出てくるゴリラヒロインなところとか、
裏切り者に対して「許してあげましょう」とか「争いはやめて」とか
ぬるい事言わない裏切り者絶許ヒロインなところ、好きですね。

1~3まで徹底的にミンホがヒロインでしたが、
ニュート兄貴も途中から、あの、ええー!?っていう…。
ニュートヒロイン派の気持ちも、とってもよく分かります。
ところでギャリーが「え?最初から主人公の親衛隊でしたけど?」
みたいな顔でスッって側にいるの、めちゃくちゃ面白かったです。

ゾンビウィルスへの特効薬を製造しなくていいの…?
耐性を持つ人間が集落を作って退化した文明のまま
細々やっていくの…?ってラストで思ったんですが、
もう血液を分析したり、薬を製造したりする設備は
失われたって解釈でいいのかな?
それにしてもオムレツ並みにちゃちゃって作ってたな特効薬。

ちなみに迷宮とかは出てきませんのであしからず。

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「ニンジャバットマン」

2018年06月18日 | アニメ映画

ゴリラ・グロッドさんの発明により、
日本の戦国時代に飛ばされたバットファミリーとヴィランたち。
各国の戦国武将になり替わり、
日本を支配しようとするヴィランたちを無事阻止する事はできるのか?
そして彼等は現代に戻ってこられるのか?
というあらすじ。

人気ヒーローをニンジャにするとか、
カレーの上に唐揚げと温玉を載せたようなスペシャル料理、
日本よりもむしろアメリカで受けそうだなこれ?と思いました。
脚本が中島かずきさんなのですが、
DC3割、新感線3割、グレンラガン4割といった感じでした。

内容ばれ

台詞のリズムが踊ってないので、少し調子お悪いのかなとか思ったのと、
あとジョーカーに向かって行って返り討ちにされるパターンが4回?ほど連続したのと、
あと異人ファーマーのシーンの、作画崩壊というより見ていて不安になる感じの絵は、
ちょっとどうだろう。

でもハーレイが濃姫じゃなくて蘭丸ポジションなのと、
トゥーフェイスのコインが六文銭になってたり、
(訂正:これはどうやら他の和銭を見間違えたっぽいです)
レッドフードが虚無僧になってて、被り物が赤いのとかは良かったな。
あとジョーカーさんはどの媒体でもぶれないな。
このアニメでも大変楽しそうでした。

声優さんがとても豪華で、
バッツの山寺さんはさすがのいいお声だった!
お城の中では双面城が好きですね。
千手観音が這っていると、ちょっとフナムシみたいでゾワワってする。
キャラクターデザインはどのひとも好きです。
ブルースは、現在バットマンを演じているベンアフ氏っぽい気がする。



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