映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」

2018年04月30日 | バトル映画

マーベル・シネマティック・ユニバース19本目の作品です。
「シビル・ウォー」で事実上崩壊したアベンジャーズだったが、
強大なパワーを秘めた6つの石を集めるサノスの襲来に対抗するため
それぞれが必死の抵抗を試みる…というあらすじ。

いや、もう、物凄かったです。
普通の映画のラスト20分!みたいな怒涛の展開が2時間30分ずっと続くんです。
最初から最後までクライマックスです。
最初から最後まで小粋な名セリフが出まくり、断続的に名シーンが続き、
衝撃の展開につぐ衝撃の展開、見終わったあとはほぼ精神力が尽きています。
途中で思いましたが、監督のルッソ兄弟は
ヒーロー系エンターテインメント映画というジャンルにおいては、
たぶん現時点で宇宙一うまい。超絶技巧です。
プロアマ問わず、架空の話とその技巧に興味のある人の多くはそう思われた筈。
(技巧にこだわらず自分の好きな話だけを追求したいタイプの人には響かないかもですが)
(物語の技法って説明が難しいですが、エピソードの優劣やユーモアのセンス、
キャラクター造形の強さ、構成力、密度、スピード、アクションの組み立て、独創性等々)

1人の主人公と脇役数名で面白い映画を撮れる監督はたくさんおられます。
上手い監督なら主人公格の人間が5、6人いてもなんとか話が回せるかも。
しかし主役映画を持つヒーローが8名、それに加えて
それぞれにバックボーンを持ち話の中で活躍するサブキャラクターが10人以上、
しかも今回の敵サノスはその理念や苦悩が丁寧に描写されます。
ルッソ兄弟の持ち味であるアイディア豊富な戦闘シーンが随所に入り、
初対面のキャラクター同士の間でユーモラスな会話や対立が発生し、
彼等の強さが発揮され、しかし誰も引き立て役にはならず、
進行のための捨てシーンがなく、DVD鑑賞だと早送りするだろうなというシーンがない。
どうしてこれが2時間30分で収まったのか私には理解できません。
ドラム缶の中に部品を入れて、振り回して開けたら
偶然組み合わさってテレビが出来ていた、くらいのミラクルに見えます。
なんでこんな事が出来るんだろうって考えましたが、
同じ環境で育った、影響を受けた作品も好みも発想も似通った脳が2つあるから?
くらいしか理由が考えつけません。

欠点としては、初見の人間向けではないし、子供向けでもないところでしょうか。
しかし前提条件として過去作品が18作あるシリーズもので、
登場人物がめちゃくちゃに多いアベンジャーズというドル箱シリーズがあり、
その新作を誰かが撮らねばならないのは確定していて、
その中央からの無茶振りに、現場の天才指揮官が神采配を振るい奇跡で応えたのですから、
そこに文句は付けたくないです。
ただ、「Infinity War Part1」「Infinity War Part2」とする筈だったタイトルから
章分けの表記を取り払ってしまったのはフェアでない気がします。
ラストで決着がつかないので。

ラストまでばれ注意

どのシーンも、どの一瞬もすごかった。
「小僧ども、宇宙船は初めてか」
「ビートルズみたいに?」
「地球は閉店だ」
「その動物は代弁者か?」
「我々のポッドは貴殿には渡さない」
「1時間前から」
「イエス様とでも言えと?」「…地球から?」
「降伏するって?」「ないな」
「卵産まないで」
「オリンピックやスターバックス」
「髪切った?」「髭真似ただろう」
寒いジョークがなくて、どっちかといえば皮肉の効いた、
ビターめの会話が嬉しかった。大好物。

とうとう兄に対して率直な言動ができるようになったロキ!
その次の瞬間の衝撃展開!
まさかあの義眼ねたが回収されるとは!
両肩を切る仕草をして叙勲の真似ごとでアベンジャーズ入りを宣言をするトニー!
(どっちもアメリカ人なのになぜ!?)
ストームブレーカーの材料にあれがああなるとは!
知的レベルの低い人間を前にしたトニーがあんな顔をするとは!
キャップと親友のハグ、満面の笑顔!
ガモーラのいないところではガモーラの事しか言及しないネビュラさん!
グルート語を解するソー!
敵は全員倒す。失うものはないと勇猛な言葉を語りながら涙を流すソー。

アクションは特にガーディアンズ組と地球組の共闘のところ燃えた。
ストレンジの作った足場の上ををスターロードがジャンプし、
ポータルを駆使してスパイディがトリッキィな攻撃を仕掛け、
ネビュラが切りかかり、マントが腕に絡みつき、マンティスが精神攻撃、
アイアンマンがグローブを引っ張る。
あそこはスターロードが原因で失敗しますが、彼の短慮や低能が原因ではなく、
ようやくガモーラと心が通じた直後に、しかも親に殺される子供という
スターロードの地雷であったせいだときちんと予防線が引かれています。
というか今回のアベンジャーズ側は愛情ゆえにサノスの後手に回るパターンが多かった。
ソーを人質にとられたロキ、ネビュラを人質にとられたガモーラ、
ビジョンをすぐさま消滅させられなかったワンダ。
(ワカンダに行かずに秘密裏に土中ででもあれを行って、
そこを爆破してればあるいは巻き戻せなかったかも)
そして愛情ゆえに、愛する者を手にかけたキャラクター達。
逆にどんな犠牲もいとわず目的のために有効な手段を選択し、愛する者を殺したサノス。

個人的にMCU3大クズ親(オーディンさんエゴさん)にランクインしたサノスに関しては、
後篇を見ないと私には分からない。
彼の愛情を否定する展開が来るのか、
それとも彼は全世界の年配の男性の感情移入用キャラクターで、
娘の愛情と嘆きを受けて消えるのか、
更にキャラクター描写が追加で来て
(彼の親の名を梅干しが言ってた。アラ―ス。原作ではタイタンの統治者)
大半の観客が同情できるようになるのか。

そしてMCU最大の鬱エンディング…………。
まさかシビルウォーを越える作品が誕生するとは思ってなかっ…。
私の隣りのお客さん大号泣だったんですけど…ちょっと…。
私はキャプテン・アメリカとバッキーが推しなんですけど、
正直トップでやってくれたのはありがたかったです。
あそこで許容量オーバーしたおかげで、あとは誰の消滅も心に入ってこなかった。
虚無でした。
キャップの名を呼ぶ柔らかい声、
キャップが身分も仲間も故郷も全部捨てて彼の手をとった親友が目の前で灰燼と化す衝撃。
膝をつく彼と、「なんてことだ」という腹から出ていない力のない最後のセリフ。
それでも「気分が悪い」「行きたくない」「ごめんなさい」というピーターのシーンは
ダメージありました。HPゼロでしたけど。鬼か!鬼かよ!

えっとでも今回消えた人はむしろ安全で、
危ないのは生存組だというのは分かってるんですよ。契約本数的に。
でもやっぱり消えた人の気持ちとか残された人の気持ちとか分かってしまうし考えてしまう。
もうずっと、10年ほど見続けているシリーズの人達だから。
あと推し2人が一緒に生きていくのが理想なんですが、
次善策として一緒に死んだなら、私にはそれは悲劇ではないんですけど、
今回の展開で、その結末が難しくなったのが察せられてかなりへこみました。

余談ですが、今回出てこなかった蟻おじさんが実はずっと登場してました、って体裁で
全滅シーンのダイジェストを後篇の冒頭にやらないかな。
Drの指示でタイムストーンにくっついて飛んでって、
ずっとグローブに潜んでて巻き戻しをする役目。
(ケン・リュウのSF小説にそういうねたがある)
(ケン・リュウはディズニ-でノベライズの仕事をしているので原案協力可能だと思う)

私は現在トータルで2100本ほど映画を見ていますが、
自分がまだこんなにフィクションで衝撃を受けられるのに驚いてます。
考えてみたら過去作品18本、単純計算で40時間以上、
派生ドラマも合わせると合計100時間以上、
その時間全部で殴ってくる集大成が、文句のないモンスター級のクオリティで
そりゃあショックも受けるよなあ…と納得してます。こんな映画は他にない。

これから1年続編を待ちます。
ワクワクと、悲鳴と汗と涙をありがとうマーベル!
何度も見るしグッズも買う!

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「レディ・プレイヤー1」

2018年04月23日 | SF映画

スティーヴン・スピルバーグ監督。
まさにおたくのために作られた燃え映画。
座席の右に「分かる」ボタンがあったら5分に1回くらい押してた。
あと孤高の天才、彼の不器用な友情…みたいなのが好きな人にもおすすめです。
じょぶずとウォズニアックみたいなああいうやつ!

荒廃した世界で、人々はジェームズ・ハリデーが創造した
「オアシス」という仮想空間に没頭することで現実から逃避していた。
ハリデーはすでに故人で、彼は「オアシス」内に3つの鍵を隠し、
それらを見つけたものにオアシスを譲ると遺言をしていた。
主人公は鍵を見つけるべくハリデーのゲームに勤しんでいたが、
非常に難易度が高く、失敗続きの毎日だった…というあらすじ。

オタクカルチャーへの愛情や、異性や同性への好きという感情が詰まった映画です。
キューブリック監督の「シャイニング」が好きな人は見るべき!

ラストまでばれ

予告段階では、選ばれし若者にハリデーの人格をDLして肉体乗っ取りとか
そういうSFかなって思ってたんですが、
もっと切ない、不器用な両片想いの話でした。
ハリデーは天才だけど精神面が未熟で、
大切に思っていた友情を自分で壊してしまったけど、
それに気付いた時はもう時間がなくて、幾らお金があっても取り戻せなかった。
その後悔とか、モローへの気持ちとかを表現したくて
それであんな壮大な財宝探しイベントのプログラムを組んでしまうところが
また良くも悪くも天才の天才たる所以なんですよね…。
直接言えば10分で済むのに。
ハリデー役のマーク・ライランスも、モロー役のサイモン・ペグもいい演技でした。
あと天才に焦がれすぎて憎しみまでに至った凡人であるベン・メンデルソーンも良かった。

主人公とアルテミスの恋愛に関しては少々もっさりしてる。ジュマンジが1歩リード。
いや、この映画のメインはハリデーとモローの関係だからいいんだ…。

おたくはオタクトークに好感を抱き、ついつい早口になり、
夢中になると口半開きになり、天才の前で舞い上がって、
初めてオフで会った仲間に最初はびっくりするけど後からじわじわ
「あっ納得……」ってなったり、そしてコミュ力がないんですよね。

敵の分析班の女子、最初は社のために分析してたのに、
最後のほう自分の推理に夢中になっちゃって、
早口でビャーって喋りはじめて、実況にガチ集中してるところ
とっても気持ちが分かりました。

シャイニング
シャイニングねたがあるのは事前に知ってたのですが
まさかオーバー・ルックホテルが舞台になるとは思っておらず、
例の音楽も流れて、私的にはあそこがクライマックスでした。
237号室のバスルームのグリーン!双子の水色のドレス!

キングが映画のシャイニングもキューブリック監督も大嫌いなのは
ホラー沼住人には有名ですが、
(ジャスティスリーグでも思ったのですけど)
アメリカ人のおたくのキング履修率ってどのくらいなんだろう。
日本だと1割以下のような気がするけど…。

「シャイニング」の物語のなかで出てきた鍵が、
みんなスラスラ言えるところとか、こいつら大好き…!って思いました。
1人だけ映画を見てない、っていうのがまたいいんですよ。

原作「ゲームウォーズ」にはシャイニングネタがないっぽいので監督ありがとう!
というか3つの試練自体が違うっぽい?

シャイニング以外ではゴジラとガンダムの使い方が最高だったのと、
あとゼメキス監督ねた多めだったのが嬉しかった。
アドバイザーでマシ・オカさんの名前があった。
ディズニー勢は水も漏らさぬ鉄壁の守りで…あの…はい…。

「レディ・プレイヤー1」に出てきたキャラクターや意匠(ねたばれ注意)
http://www.monkey1119.com/entry/readyplayerone-easteregg
すごい。私は1~2割くらいしか分かってなかった。


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「名探偵コナン ゼロの執行人」

2018年04月19日 | アニメ映画

東京サミットが開催される予定地「エッジ・オブ・オーシャン」で
爆発事故が起こり、点検にあたっていた警察の人間に犠牲者が出る。
現場に残された指紋により毛利小五郎が容疑者として拘束され、
新一は調査を開始するが、公安警察に所属する降谷零の暗躍を察知し…というあらすじ。

今回は公安が中心の話なので、かなり大人向けな内容。
登場人物を特命係のひとに変えて相棒の映画にしても違和感ない感じ。
(脚本が櫻井武晴さんだから)
公安の組織構成の説明のところ、
音声だけだと全然理解できなかったので
文字と図があって有難かった。
原案協力が6人もいらした。
一番人気キャラクターをグイグイ推して参る!という
気概を感じ取れてよかったです。

犯人ばれ

同性愛じゃないけどものすごい絆で結ばれた男2人が、
片方を失って発狂して火星探査機を落とす!愛する男の復讐のために!
同性愛じゃないけど!同性愛じゃないけど!ていう感じの内容でニッコリしました。
(探査機落としってやっぱりコロニー落としと掛けてるのかな?)

それにしてもあの犯人の人、めっちゃ足が速くて
コナン君キックの空き瓶を食らっても瞬時に立ち直って、
普段どんだけトレーニングしとるねん…という感じですね。
仕事も激務だろうし、スーパーハッカーだし、
生まれつきハイスペックなんだろうなあ…。

蘭姉ちゃんは爆発物を引き付ける超能力の持ち主だと思う。

ところで田舎の映画館の平日の夜なんて、
レディースデーでも周囲2mは誰もいないゆったり空間が常態ですが、
でっかいシアターの後ろ半分空席1個もなし状態で動揺しました。
調べたら、去年のコナン君、邦画の興行成績NO1なんですね。
いつの間にかドラえもんも越えてた…。
洋画邦画を合わせても、美女と野獣、ファンタビ、ミニオンズの次、
堂々の4位…すごい…。コナン君とか気安く呼べない。コナン様だ…。

ふと創作系SNS人気作品ランキングを見に行ったら、
上からずらっとコナン夢で埋め尽くされてました。
私の知らないうちに世間はどんどん変わっていく。


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「パシフィック・リム アップライジング」

2018年04月16日 | バトル映画

「パシフィック・リム」続編。
監督はスティーヴン・S・デナイトに交代しました。
カイジュウに破壊された都市は復興が進んでいたが
一部スラム化して無法地帯と化している場所もあり、
主人公はイェーガーのパーツ等を違法取引などして暮らしていた。
ある日彼はとうとう拘束されてしまうが
留置所にいた彼とコンタクトをとってきたのはモリ・マコ。
彼の義理の姉だった。彼女は主人公にある提案をする、というあらすじ。

新型のイェーガーがいちいち格好いいし、燃えるペアが複数出てきます。
前情報を全然入れてなったので、ナンダッテー!の展開が連続!
あと訓練されたパブロフの犬なので、メインテーマが流れると目から涎が流れます。

内容ばれ

英雄の息子とカイジュウに家族を奪われた少女(中のかた成人だけど)の師弟関係、
優等生な白色人種のパイロットと不良有色人種のペア、
真面目だけどマイペースな姉さんと素直になれない弟、
ロシア美少女とスラム育ちの天才少女のケンカ百合、
どれも素敵ですけど、とりわけハーマンとニュート…
世界の命運をかけたカップルになってしまった…びっくりした…。
スマートなブックが世界中で生産されてしまう…。
しかもあのラスト…なんて不健全な…!!

お昼の都心部でガンガン戦闘してましたが、
確か夜よりも予算が嵩むんじゃなかったかな…大丈夫かな…とハラハラしてました。
イェーガーVSカイジュウの格好よさは
前作であらかた掘り尽くされた感があるので、
今回はイェーガーVSイェーガー戦が熱かったですね。
コアの抉りだしとか、えげつないのが良かった…。
(動力の安全設計すごいな)

この1点だけは、ちょっと受け入れられない話
死に方にもランクがあって、あの文脈だと
序盤に死んで主人公の戦う動機の1つになる妻や彼女や娘の役割ですよね。
あれだけ経験と能力のある人が、イェーガーの中ではなくヘリに乗ったまま戦わず死ぬなんて。
(イェーガーに乗れなくなった理由があるなら、10秒でいいので説明ほしかった)
(General Secretaryって事務総長?書記長?総書記?)
あの人は前作の、主人公の恋人役とかじゃなく、主人公と同等の存在なのに。
あの人がペントコストの息子でボイエガくんの兄だったら、監督はあんな死に方をさせただろうか。
司令官になって現場にいるべきだったし、ペントコスト以上の偉業を成し遂げて
イェーガーの中で死ぬべきだったと私は思うけど、うん、資金てきな配役の事情は理解してます。
新登場の女社長とビジュアル&キャラクターがかぶるもんね。

あとマックス・チャンのアクションシーンは絶対に捻じ込むべきだったと思う!




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「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」

2018年04月11日 | バトル映画

ジェイク・カスダン監督
居残りで学校の地下の清掃を課せられた4人の学生たち。
オタク男子、スマホ中毒の自撮り女子、理論武装女子、脳筋男子、
特に交流もなかった彼等だが、地下室の片隅にゲームを見つけ
試しにプレイしてみる事にする。しかしそれは命懸けのゲームの始まりだった。
というあらすじで、「ジュマンジ」続編です。
でも過去作を見てなくても分かります。
ボードゲームだったジュマンジですが、
「誰がいまどきボードゲームなんかするんだ」
って言われて、うーん!って気合で電子ゲームに変化します。頑張り屋さん。

家族でもカップルでも友達同士でも誰でも楽しめるお話ですが
ちょっと深い部分もあって、それは
子供の頃は友達同士だったけど片方はオタク、
片方はヒエラルキーの上位ムキムキスポーツマンに成長し
周囲の目もあって仲良くするのをやめてしまった男子たちが
オタクの方が身長190以上のドゥエイン・ジョンソンに、
ムキムキの方が貧相な学者のキャラクターになります。
そして可愛い自分大好きな自撮り女子が太った中年男に、
ナード女子がムチムチ美女に、それぞれ変化します。
そして中年男性の姿のまま男性に恋したり(わりといい雰囲気になったり)、
ゲームの格好いい姿より元のいけてない姿が好きだったり、
ちょっと考えさせられるシーンが幾つかあります。
容姿がすべて、性別がすべて、体のスペックがすべてって
思考に縛られる前の子供に見てほしい感じ。

チラっとだけ性的な要素はあるんですが
子供には分からないようになってます。
過去作品を見たひとへのちょっとした目くばせが嬉しい。
あと中身が女子高生の中年男を演じたひと、めっちゃ上手い。

ラストばれ

4人ともそれぞれ至らないところはあるけど、
でもそれで痛い目に遭うんじゃなくて、
みんな根はいい子で、ちゃんと自分で気付いて
ぐんぐん変化していくところよかったなあ…。
十代だったら数時間であれくらい変化できるのかも。

というか女性がプレイヤーでも男性器が機能して
その感覚を味わえるってすごくないです?
攻殻原作でもそれは不可能だったよ…。
(全感覚フル再現のポルノでも同性のものしか無理)
本来の使い方とは違う使用方法で巨万の富を得られるのでは…。

あと20世紀中にゲームにインしておいてライフを温存、
20年後に向けて指示を残し4人応援に来させて
20年間にあった大まかな出来事とその日付をなるべく多く伝達、
元の世界に戻って大儲けというジュマンジマネーゲームを思いつきました。

さわやかで甘酸っぱい終わり方だった。
どっちも初めてのキスで、最初はめっちゃ下手くそだったけど
ラストシーンはきれいに決まってよかったね…。

本体とキャラクターの性別チェンジとか、なにげに攻めた設定なので
「レディ・プレイヤー1」はこの上を行ってほしい。
いやCGとかは最高のクオリティだろうけども話的にも。



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