映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「インサイド・ヘッド」

2015年07月21日 | アニメ映画

製作ピクサー、配給ディズニーのアニメ。
ライリーという11歳の少女の脳内にいる、
ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリという5つの感情達が
主人公となって繰り広げる冒険ものです。
現実の出来事としては父親の都合で少女が引っ越しすることになって、
転校先でうまく周囲になじめなくて…という到底映画には向かない平板な話ですが
ところがどっこい天下のピクサー、ハラハラどきどきわくわく、
泣かせるところはきっちり泣かせるという大型エンタメ作品に仕上がってました。
記憶や人格の仕組み、イマジナリーフレンドとか、
作品全部を楽しめるのは小学生高学年くらいからかな?と思わないでもないですが、
オーバーな表情やコミカルな動き、変顔などで、小さい子も何とかついてこられるかな?
監督は「カールじいさんの空飛ぶ家」で監督・脚本・原案を務めたピート・ドクターさん。
脚本は「メリダとおそろしの森」で監督を途中降板なさったブレンダ・チャップマンさん。
よかった、ピクサーと縁が切れた訳じゃなかったんだ。

内容ばれ

ライリーの脳内がともかく面白くて、記憶貯蔵庫とか空想ゾーンとか夢の撮影所とか、
まさにそれ!という視覚化。
どう考えてもガムのCMよりアメリカの大統領の記憶の方が大切だと思うけど
しょーもない事に限って脳内でリピってしまうのは、なるほどああいうシステムだったのか。(笑)
でも全体的に脳内のあの施設、安全面に関して一切考慮されてないというか、
コンソールだけじゃなく全面的に改築した方がいいと思います。

脳内彼氏、笑ってしまったんですが
彼がカナダ人という設定、最近英語の堪能な方に教えてもらったんですが、
「カナダ人の恋人=実在しない」というメジャーな概念らしいですね。
それ知ってる!赤ペン先生に聞いたところ!って思いました。
あと吸血鬼の恋物語の島!(笑)それも知ってる!

お母さんの脳内も2時間見たかったです。
お母さんのカナシミ、すごいクレバーな感じだった。

開始前にドリカムの曲に乗って、公募によって集められた
カップルや子供たちの写真が5分ほど流れ、
それが済んだと思うと同時上映の「南の島のラブソング」という
ショートアニメが始まるので、本編を楽しむぞー!という気力が
ちょびっと削られる気がしないでもない。

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「ターミネーター 新起動/ジェニシス」

2015年07月15日 | SF映画

えっと実質ターミネーター5です。
話の内容としては1の、人類根絶をもくろむスカイネットが、
人類側の救世主ジョン・コナーに追い詰められ、
起死回生の手段としてジョン・コナーを産む前の
無力な母親サラ・コナーを殺そうと、
最新テクノロジーによって、殺人ロボットターミネーターを
1984年へ転送するが、
人類側も志願者がサラ・コナーを守るためにタイムリープするという
1と同じ始まり。
しかしごく普通のウェイトレスであった筈のサラ・コナーは
戦闘技術とサバイバル技術に長けた女戦士となっており、
ターミネーターを瞬殺する。一体何があったのか?という始まり。

私は全映画ベスト3の中に「ターミネーター2」を入れちゃうくらい
2が好きですが(このベスト3は更新しないシステムですけどね…)
3、4と見てきて毎回「うん…」ってお地蔵様みたいな顔になってましたが
今回とうとうシュワちゃんが出てきて、
何というかやっぱりシュワちゃんは華があるなーと思いました。
過去ネタ多いので、ファンは必見。
ファンじゃない人は、うーん、1と2くらいは見ておかないと話が分からないかも。

内容ばれ

えっと今回のタイムリープにより1~4までの内容がすべて書き換わった。
2もなかった事になるのは痛いけど、小ネタが嬉しかったので許す。
(やっぱり審判の日と言えばスプリング遊具だよね!)
1からずっと見てきて、大切な人が自分の為に死んで死んで死んで死に続けるのを
ただ見ているしかないジョン・コナーが発狂しないのが不思議だったので、
今回「うん、そうだよね」という気がすごくした。
しかもスカイネット擬人化ですよ!カップリングするなというほうが無理だよこれ!
どうしても、何を何回やっても勝てないジョン・コナーを、
とうとう屈服させると同時に、皮肉なことに彼の精神を救ってるんですよ。

贅沢をいうなら、ジョン・コナーはクリスチャン・ベールで見たかったです。
鉄の意志、鋼の自己抑制と自己犠牲精神、神の如き悟りの境地にいる男の闇堕ち…。

老いたT-800と美少女(中のひとは普通に大人だけど)サラ・コナーの
疑似親子関係かわいかった。
サラがめっちゃ強くなっていて、むしろカイルを守れるくらいなのは
今風だなーって思った。
カイルがサラよりもむしろジョンを愛してるっぽいのも今風…。
あ、そうそうイ・ビョンホンはあまり活躍しないので
ファンの人はがっかりしないように。

「おじさん」を送ったのは誰かとか微妙に謎が残ります。
どうやら続編があるっぽい。
でも今回で終わっておいた方が綺麗だった気もしますよ。

監督のアラン・テイラーさんはドラマ畑から来た人なのですね。

エンドロール後に1シーンあります。
(続きまっせーというシーンが…)


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「バケモノの子」

2015年07月13日 | アニメ映画

細田守監督最新作。面白かったです。
フックがめちゃくちゃ多く(マスコットキャラまで完備!)
子供も大人も満遍なく楽しめる映画です。
家族でもデートでも友達同士でも、誰と行ってもOK。
普段あまり娯楽作品を見ない人でも分かるように説明も丁寧です。
この夏ヒットは間違いなしでしょう。腐萌えもあるよ!

母親が事故で急死し、親族に引き取られそうになった少年は
彼等を嫌って逃げ出し、彷徨っていた夜の渋谷で、
異形の姿をしたバケモノに遭い、異界に迷い込む。
バケモノは熊徹という乱暴者で、
彼は「渋天街」という街の長である「宗師」という地位を望んでいたが、
ライバルの猪王山(いおうぜん)は強さと人格に優れ、弟子も多いのに対して、
熊徹は人望もなく1人でいるのを指摘され、弟子をとるように忠告される。
そうして主人公と熊徹は出会い、奇妙な修行生活が始まる。というあらすじ。

みんな大好き修行と成長ですよ!
あと、今回は熊徹と主人公と多々良と百秋坊の4人が疑似家族的な関係なのですが、
全員男、赤の他人同士なので、ストレスなく見られました。
熊徹と主人公だけだとたぶん息が詰まったでしょうけど、
百秋坊がちょっとお母さんっぽかったり、
多々良が皮肉っぽいお兄さんみたいだったりして、
ガス抜きになってあげて、いい関係だった。

絵もよかったです。
戦闘の表現も。渋天街と、そこに行くまでの迷路が特に好き。

内容ばれ

最後のほう、車がドワワー!ってなるところ、
「実写…あれ?ちがう?スゲェ!」って思いました。
迷路は、花が配置してあるのと、所々動物がいるのがいい。
特に鹿のところ良かった。
渋天街は、遠景は分からないですが熊徹の家の周辺は
ちょっとマカオに似てるなーと思いました。
坂と階段が多くてごちゃごちゃしている感じが。
渋谷を上から撮った構図や、自転車置き場もすごかったな。

卵かけごはんが食べたくなります(できれば醤油つきで)。
バケモノのみなさんが昼間からビールを飲んでいるのがうらやましかった。
(でも貨幣経済制で、働かないと暮らしていけないみたいだから、
飲んでいた人はあの日お休みだったんだねだぶんね)

各街の宗師さまに会って教えを乞うところ、
ダイジェストになっていて、ちょっと児童文学みたいで
どきどきしました。修行シーンも好きだけど、ああいうのも好き。

名前の付いたキャラクターはだいたいみんな良い人で、
熊徹のライバル猪王山(いおうぜん)も悪人とかでなく
本当に礼儀正しい人格者だった。
どう考えても宗師には彼がなったほうがいいと思う(笑)

エンドロールに中島敦の名があったから「?」と思ったけど
「悟浄出世」からセリフと、ちょっとだけプロットが使ってあるのですね。

1点だけ文句

ヒロインが古い…。
マッドマックスの、男女とも自分の人生の目的があって、
それに突っ走ってる途中で共闘したりするのを見たばかりだと、
もうあの、出会ったばかりのイケメンに
自分の7割くらいのリソース割いちゃって、ひたすら心配して癒しちゃんで、
戦闘のお荷物になって、ラスボスに場違いな説教とかしちゃうの、見るのもつらい…。
いなくてもいいし、実のお父さんがあの役割をやっても問題ないじゃない…。
(ていうかお父さんが10年間容姿変ってないのが地味に謎です)
いや私の意見が特殊で、メインの客層が
主人公とヒロインのラブロマンスを必要としているのは分かってるのですけど…。




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「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」

2015年07月06日 | バトル映画

※気持ち悪く長くまとまっていません

マーベル・シネマティック・ユニバース(略してMCU)11本目の作品です。
それぞれがシリーズ映画を持つヒーローたちが集結して戦います。
前回は変な宇宙人と、さびしんぼうの駄々っ子異界人が地球に攻めてきて
何となく集められたヒーローたちが互いに「何だお前!?やんのかコラ」的に
反目し合いながらも段々相互理解が進んで、
最後は宇宙人をボコってヒャッホーしました、おしまい。
という陽性のお話でしたが、
今回は、ヒーローたちの親密度が上がって、
互いを仲間だと認識したうえで、主義や手段が食い違って
深刻に仲違いする、しかも敵は侵略者ではなく
地球を守らせるためにトニー・スタークが開発していた人工知能…
という、結構重い内容でした。
それをアクションにつぐアクション、時折差し挟まれるジョーク、
派手な特殊効果で乗り切っていました。
最大積載量を越えた荷物を積んで、嵐の中を飛んで、胴体着陸しましたみたいな感じです。
ウェドン監督はこういう無茶振りに対して本当にお強い。

今回の映画のタスク(反転)
・インフィニティストーンの前振り
・シビルウォーの前振り(キャップとトニーの反目)
・ナタ姐とバナー博士の恋愛


わりとキャラクター同士の関係が網目状で複雑です。
1回見ただけでは追い切れないくらい。
人物関係整理(反転)

■ナターシャとバナー博士
多分今回の映画で突然決まったカップリング。
内容があまりにも重いのでせめて恋愛で緩和しようとされたのか、
それともホカイ退場の前振りなのか
(次の戦場にはもう行かない的な夫婦の会話があってドキドキしました)
あるいは避妊手術も何のそので、
ナタ姐が美少女のレディハルクを出産するという荒業に出るのか、
どちらにせよ私はナタクリで、
重要な任務の最中でもホカイのピンチなら駆けつけたり、
さりげなーく弓矢の形のペンダントをしていたりする、
周囲が「あの2人ってどうなのよ!」って言いたくなる関係が好きだったので、
正直言うと受け付けませんでした。
ナタ姐さんなら恋愛が簡単に終わるのも、
恋愛の終わる時の破壊力もよく知ってるだろうし、
巣の近くで狩りはしなさそうって言うか、
アベメンバーとは恋愛しないくらいの計算はする人だと思ってました。
(原作の姐さんはまあ…)
それで映画開始と同時に
「バートンとナターシャが恋人同士だと思った?えっと、それはね、
あなたのね、勘違いですよ?」っていう示唆が何回も何回もあって、
「しつこいよ!!!!!」ってなりました。
加えて言うとキャップは人の恋愛にドヤドヤアドバイスをする性格じゃないし、
そんなスキルもないです。
なにしろ彼女いない歴96年なんだから!
ましてや「彼女の手の内は知ってる」って言って、バナー博士を焦らせるような、
高等テクが使える人じゃない。
それはそれとして、アベンジャーズ創設メンバーが
白人(大雑把な表現)&異性愛者で埋め尽くされそうなのはディズニー的にまずいと思うので、
1人だけパートナーの決まってないキャップは、同性の恋人を作るしかないな…。

■バナー博士とトニー
ウルトロン、ヴィジョン、両方を共同作業で作りだした。
言わばお父さんとお母さんです。
何でも1人で作っちゃうスタイルだったトニーが
バナー博士に甘えっぱなしだし、
博士は押しに弱すぎるし(笑)いやでもウルトロンのやらかしのあとで
更にヴィジョンを起動させようってなかったときは(結果的に正しかったけど)
科学者こえーって思いました。予告でハルクバスターを見た時は、
うわあ、もう駄目だって思ったけど、
なんとか博士を傷つけず、被害も最小限に止めようとする。優しい戦闘シーンでした。
装甲を強固にして壊れないようにするのではなく逆転の発想で
破損パーツの補充をするのは成程と思った。共同開発さぞや楽しかったろうな。

■キャップとトニー
またもやトニーのやらかしかよ!
そろそろ入院して本格的に治療しようぜ!と思ってましたが、
アベンジャーズ全員の死を幻覚で見せられて恐怖症になっちゃったのか…
そりゃしょうがないな…。しかも臨終のキャップに責められるという。
あんなに彼が動揺するとは、前作とは比較にならない信頼関係が生まれてたんだな。
でも今回キャップとトニーの考えの違いが表面化するというか、
キャップは力のノブレスオブリージュのひとで、
仲間や国や主義や弱いものの為に、自分達は命を投げ出すのは当然という考え。
でもトニーは命を投げ出さずに済む方法を模索するし、
強い者だって死にたくないし、
最終的にはアベンジャーズがなくなっても
平和が維持できるのが理想的な終着点だと考えている
(その手段がウルトロンだった)。
でもソコヴィアがラピュタしたときに、
市民を犠牲にして地球全体を守る選択肢を一番有力と考えたのがトニーで、
市民全員を救おうとしたのがキャップって言うのはちょっと意外だった。
(アイアンマン3のあれがあったから特に)
キャップは(冒頭に家を持てとサムにすすめられてもさらっとかわして)
ここ(基地)が家だって最後に言っちゃう。
でもリア充組のひとたちは自分のおうちに帰っちゃってるし
眼下にいるのは、相棒や家族や分身を失ったひとたちで…
ああ、次で対立する下地が着々と…というラストのように感じました。

■ウルトロンとトニー
トニーが基本の思考回路を組んで、
トニーの命令やトニーの恐怖を内包したウルトロンはトニーの息子で、
誕生してからラストまで、
ずっと父であるトニーを越えようと必死だったように見えた。

■トニーとマキシモフきょうだい
スターク社製の爆弾に親を殺され、不発弾と一緒に恐怖の48時間をすごし、
その憎しみをエネルギーにして人体実験を耐えたマキシモフきょうだいは、
ある意味トニーの生み出した負の子供達と言ってもいい気がする。

■マキシモフきょうだいとウルトロン
なので、トニーの生み出したマキシモフきょうだいと、
トニーの生み出したウルトロンもまた、きょうだいって言えそう。
あのウルトロンの、きょうだいへの妙な執着はそのせいかなって思ったり。

■ウルトロンとヴィジョン
神視点で見れば、ヴィジョンを作るためにウルトロンは必要だったけど、
出来上がってしまえば不要で、気の毒な存在だった。
それこそ神のような超越者の倫理観を持つヴィジョンと比べると、
感情的で短絡的でどうしようもなく見劣りがするのに
本人は気付いてない感じ、
そしてヴィジョンはウルトロンを理解していて、決して嫌ってないあの感じ、
ヴィジョン×ウルトロンだなと思いました(えっ)。

■ヴィジョンとみんな
トニーとバナー博士が開発し、
(しかもジャーヴィスを取り込んだ人格で)
キャップの盾と同じヴィヴラニウムを元に構成された体で、
ソーから電撃を受けて誕生し、ムニョムニョを共有、
ロキからは石を受け継ぎ、ナターシャとホークアイがボディを奪還した、
ドリヒロインかよ!という立派な経歴。

これだけ人物を絡めながら話を進行させるのって大変だったろうなあと思う。


箇条書き
(キャップ推しなのでキャップ多め)
(吹き替えの台詞と字幕の台詞が混合です)

・最初からクライマックスとはまさにあれ。
・ヒドラさんたちあんなに大口叩いておいて弱い弱い。
 やっぱり精神鍛錬の為に「ハイルハイドラ!」のポーズは必要じゃないの。
・バイクで人体を引きずったり、バイクを投げつけたり、
 敵ボスとはいえ、無抵抗の人間に思いっきり盾をぶつけたり、
 今回のキャップはちょっと暴走族風味。イライラしているんだね…。 
・アイアンマンのキャストオフが早くなりすぎて幽体離脱コントみたいだった。
・キャップの言葉ねたいじりは最初から最後までずっと続いた。
・アベンジャーズ打ち上げがめっちゃ楽しそうでした。
 初日に見たのですがトンカチゲームでドッカンドッカン笑いが起こってた。
 スタンリーおじいちゃんでも笑ってたので、初日はコアなファンが多いのだな。
・しかもこのトンカチゲームが、のちのヴィジョンのシーンに繋がるという。
・サムとキャップが会話しているのにウィンターソルジャーの話が出ないのが
 不自然だなと思っていましたが、
 missingpersonは長官の事ではなくWSの誤訳ではないのか…?
 というお話を教えてもらいました。
・人格誕生から人類滅ぶべしまでの計算が数秒間で非常に早いウルトロン。
 あともう5分ほど考えたらDrマンハッタンの境地くらいに行けたのではないか。
・「戦争がなければ生きていけないくせに。反吐が出る」
 って言われたときもそうですが、基本キャップの表情は大きく動かない。
・キャップの悪夢がシャイニングみたいでめっちゃ怖かった。
 (ペギーさんの登場は嬉しかった!)
 血を流していた人は、あれはドイツの人ということ…?
 (血ではないのでは、というご指摘頂きました。確かに。笑ってた)
 (そしてドイツ兵でもなかった)
 狂乱を見るキャップの顔に特に嫌悪が浮かんでなかったのと、
 叶わなかったダンスを、さあ、という時に特に喜びも見えなかったのが
 気になります。(踊っているフラッシュバックでは笑ってたけど)
 キャップはどう生きたいの?
 「戦争が終ったわね。家に帰れるわ。嬉しくないの?」ってペギーに聞かれた時も
 どうなのかよく分からなかった。
・ルッソ兄弟とウェドン監督のキャップには微妙な解釈の違いがある気がしたんですが、
 前者は引退して老衰で死ぬ未来も選択としてあるのに対し、
 後者は寿命では死ねないし屋内でも死ねない、本人も実はそれを望んでない、
 とまあそんな感じがします。
・でもどうしてキャップとナタ姐は過去の悪夢で、トニーとソーは予知夢なんだろう。
・ホークアイ農場笑った。素手薪割りといい…。
 お客様にはベッドをシェアしてもらわないと…とかって奥様が言って
 バートンが「無理だ」って笑ってたけど、ネタ振られると部屋割り考えてしまいますよね。
・トニーは無機物に優しい。トラクターへのその優しい声掛けを
 少しは人間にも…って思うけど、人間は心を寄せてもすぐ死んだり裏切ったりするからな。
 (アイアンマン1)
・MCUの素晴らしい所は、女が脱がずに男が脱ぐ点ですね。
 確実に意識的にやっている。今回はソーのヌードとバナー博士の胸毛サービスでした。
・国のために自ら志願して人体実験を…っていうシーン、
 たしかに現在の価値観で言えば狂ってるんですが
 それを仲間の口から聞かされるキャップの心境やいかに…。
・今回みんな「怪物」って自分たちの事言っていて、
 ナタ姐が博士と自分の事を、
 トニーがヴィジョン開発前に博士に「私達は怪物だよマッドサイエンティストだ」と、
 キャップが「科学が僕程度の怪物を作っていた頃が懐かしい」
 ヴィジョンが「私は怪物かもしれない。自分では分からない」
 わー、やめなよ、という感じ。
・バナー博士の専門って生物有機化学なの!?ガンマ線じゃなく!?
・ソーを見て、内心「いいね!」って思ってマントを生やしてみたんだろうかヴィジョン…。
 「どっちの味方なの!?」的な事を聞かれて「そんな単純な話では…」って微妙に困ってたので
 もっと長いスパンの、宇宙レベルの善悪観なのかなと思った。1人だけSFっぽいというか…。
 でも大丈夫かな、石が揃ったら取り込まれたりしないかな。
 あとジャーヴィスの声はもう今後聞けないのかしら残念…。
 (普通に考えて1日前や1箇月前のバックアップはあると思うけど、
 観客の混乱と役者さんの負担を考慮して、ということなんだろうな)
・「アベンジャーズよ、お前たちは私の剣だ。私の隕石だ」
 格好いいセリフ。
・落ちるの枕詞かというくらい役に立たないヘリキャリアがやっと日の目を。
 今回ホークアイさんとフューリーさんは株をあげましたね。
・今回は盾を使ったコラボバトルが豊富でした。練習したのか?
 ナタ姐はまるで持ち主みたいに見事に使いこなしていた。
・前回CAWSで銃で脅迫されても「キャプテンの命令だ」って言って
 ヘリキャリアの発進を拒否したオペレーターの人が、
 今回ヘリキャリアを飛ばしていたのは燃え展開。
・まさかムニョムニョの使い手2人による使用感トークが聞けるとは。
・電撃とリパルサーレイと高熱ビーム3本が合わさって
 ウルトロンが溶けるの面白かった。アニメか。
・うーん、クイック・シルバーくんに関してはちょっとな…。
 なんでわざわざ戦闘機に乗るし…最後のほうのウルトロンくん行動滅茶苦茶じゃないの…。
・最後の1体のウルトロンとヴィジョンの会話切ない。
 ウルトロン、左腕がない……。
・ヴィジョンがワンダを助けたのはのちに繋がる…かな…?
・エレベーターにムニョムニョを載せて…のジョークのところ笑った。
・「家族とか、安定とか、そういうものを求めていた男は氷に埋もれたよ。
  出てきたのは別人だ」
 ……キャップのこのフラグ、回避しないと悪い予感しかしない。
・最後アッセンブルって言いかけたのキャップ?
・EDの大理石のフィギュアで、「途中どこかで大理石の話があったな…」
 って思いましたが、ナタ姐の悪夢のレッドルームアカデミー、
 「みんな壊れてしまう」「脆い子はね。あなたは大丈夫。大理石だもの」
 ってところだった。
・イタリアロケってあったけど、ソコヴィアなのかな?
・ところで音楽がエルフマンなんですが、これまでで一番びっくりしたエルフマンです。
 MCU初参戦。
・今回のおまけ映像はちょっと寂しい。というか前回が楽しすぎた。

次回作「キャプテン・アメリカ3シビル・ウォー」について(原作ばれ)
衝撃展開のためにキャラクターの個性が曲がって、知性と品位が落ちる話が大嫌いなので、
「シビル・ウォー」とその続編(タイトルあげられない/笑)の展開が苦手なのですが、
ルッソ兄弟、神展開たのむ……という気持ちです。





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