映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「特命戦隊ゴーバスターズVSゴーカイジャー」

2013年01月28日 | 特撮映画

新生ザンギャックとエンターが手を結び、
「幻のレンジャーキー」を探すために派遣した戦士、
それは黒いコスチュームを着たゴーカイジャーだった!
という話。

脚本は下山健人さんという、ゴーカイもゴ―バスも書いてらっしゃるひとだと
(友逹の買った)パンフに書いてあった。
次の戦隊がチラッと出てきました。毎年新しいライダーや戦隊やプリキュアを見るたび
「だせぇ…」と思いますが、やはり今回もださかったです。
そして過去最高に武器がうるさかった。
1人はバイトで、1人はデートで、結局4人遅刻してきた。ゆとり戦隊!
スーツは、なんとなくセルティに見えました(デュラララの)。
集合ポーズがアシンメトリなのが面白かった。
じゃあまあ春から戦隊はお休みするか!と思ったら脚本三条さんやないですか!

内容ばれ

・アバターを召喚する形でバスコが出てた。一瞬だけど。
・バディロイドの自我消失は本編でやると思ってたぜ。
・しかしそれこそバックアップしろやいと思う。
 バックアップできない自我って、それは魂じゃなかろうか。
・青金サービス来ました!
・「なんか落ち着くな」のセリフで少し笑いが起こる。
 そっか、先輩は戦隊2回目だから。
・殿はお仕事が忙しすぎて出られないから姫が出てきた!
 バック・トゥー・ザ・フューチャーの手紙のシーンのパロディですね。
・バディロイド自我の話とタイムスリップの話が分離している。
 もうちょっと絡めてもよかったのでは。
・本編では大変な事になっているエンターさんは現在サラサラストレートなので、
 ウェービーな頭のエンターさん懐かしい。
・そんなエンターさんはバディロイドが復活するまでゆっくり喋って時間を稼いでくれる
 空気の読める悪役。
・ロボ戦、格好良かったー!
・巨大ロボってデザインが古いほど人間っぽい。
 人間の手足に四角いものが付いているだけというか。
・ラストの皆でダンスかわいい!コスプレもかわいい!トークタイムかわいい!
 

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「テッド」

2013年01月21日 | コメディ

筋金入りの仲間はずれの主人公は友達がいない。
クリスマスに両親からクマのぬいぐるみをプレゼントされた彼は
ぬいぐるみをテッドと名付け、それからは本当の友達のように
何をするのも一緒。
ある夜少年は「君がしゃべれたらいいのに」とお祈りをする。
少年の祈りはこの世のなによりも強い。
(そう、攻撃ヘリコプターAH-64、アパッチを除いては)
テッドはまるで生きているように動き喋りはじめ一躍有名になる。
しかし27年後、奇跡のぬいぐるみとして一世を風靡したテッドも今や落ちぶれ
少年は35歳のうだつのあがらない中年男になり、
2人は自堕落に大麻をキメながら生活していた。
しかしとうとう付き合っていた彼女から、
テッドと離れるように言われ、主人公は……というお話。

予告など目じゃないくらいに下品でした!
テッドがかわいいので緩和されますが
性的な下ネタと汚い下ネタの両面からグイグイきます。
間違っても家族や、中途半端な仲のひととは行かれない方がいいです。
しかし愛ある懐かし映画ネタが多く、出演者も意外に豪華で、
なによりこんなあらすじなのにアクションやカーチェイスがあり
最後は割と泣かされます。
低予算なのにババーンと儲かって、さっそく続編が決定したとかで、
日本でも当日券で見るのが難しいほどの人気のようです。

内容ばれ

・これテッドの性格がエロおやじでなかったら
 あまりおもしろくない普通の感動系映画になったでしょうけど、
 大麻漬けのサイテーのクマだからこそ
 一瞬入る真面目な台詞が効いてくるのだと思います。
・ちょこちょこあったパロディの中では
 インディとエイリアン2の使い方が特に好き。
 (別格扱いのフラッシュ・ゴードンや、他にもETやスターウォーズ、
 007オクトパシー、トップガン、127時間、
 サタデーナイトフィーバー、ブリジットジョーンズの日記、ファイトクラブ等々。
 パンフには元ネタ全部書いてあるらしい。また買いに行くぞ)
 エイリアン2はビショップねたとナイフねたの2箇所使われてた!
・クリスマス前後はキリスト教徒の子供が集団でユダヤ教の子供をボコボコにするって
 本当なのか冗談なのかよく分からない…。
・無茶振りゲームって、そういう遊びがあるの……?
 それはパーティーゲームなの?
・テッドの働いているスーパーのオーナーが一番笑った。
 さすがのテッドも心配するレベル。
・ライアン・レイノルズはよくまああんな役で出てくれたね…。
 「同僚がソファでグリーン・ランタンとヤリ始めた」とかって
 (英語ではヴァン・ワイルダーだったらしい)
 絶対その字幕、ワーナーに許可取ってないよね!?
・他にも日本になじみのないアメリカねたは意訳がされてました。
「ガチャピン」「くまモン」「星一徹」
 「キラキラネーム」「この子の七つのお祝いに」
・「ショーン・オブ・ザ・デット」もそうですが、
 駄目な同性の友達と共依存関係にあって満たされていて
 そして彼女に振られるパターン、別に彼女とかいらないじゃんよって思う。
 彼女は若くて仕事もできる美人なのに主人公はだらしないおっさんで、
 しかも目先に何かがぶら下がると、前後の見境やら約束やら決意やら
 全部飛んじゃう性格って、彼女かわいそう。
 「トランス・フォーマー」のサムと合わせて、お前たちは相棒とでも結婚しろ。 
・あ、でも彼女が2人の友情に割って入るお邪魔虫に見えないように、
 ちゃんと演出されてたのはよかった。
・雷兄弟の歌が耳に残って永久に回り続けます。
 あと「テンテンテンテン……フラッシュ!アーアー!」の歌。


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「ルーパー」

2013年01月16日 | SF映画

時間ものです。
時間ものにハズレはあまりありません。
なぜなら自信のない監督は手を出さない題材だからです。
(よっぽどアレな監督は撮るかもしれないが、
そういうのは確実に爆死するので海を越えてこない)

科学捜査が発達した未来において、
死体の処理は100%不可能になったが、
犯罪組織はタイムトリップを非合法利用し、
殺害したい人間を過去世界に送り込み、
金で始末させるというシステムを確立した。
未来の犯罪組織と取引し、殺人を請け負う人間をルーパーと呼ぶ。
主人公のジョーはルーパーとして人殺しで生計を立てていたが、
ある日仕事場に送られてきた人間、それは30年後の自分だった。
という内容。

わりと全員の行動原理が愛情によるので、後味が悪くないし
たとえ話が分からなくてもなんとなく楽しめると思います。
(残酷シーンが大丈夫なら)

ねたばれ

なんだか語りすぎないところがいいです。
夜中にかえるのおもちゃを押す前のサラとか、
ジョーが母子に弱いところとか、
おじいのジョーがレインメーカー探しを断固実行するけれど
ものすごい精神的ダメージを受けているところとか、
顔中血だらけになったシドが、涙の跡だけ綺麗になっているところとか、
それを見たジョーの気持ちが揺らぐところとか。
ちょっと小説っぽい。

すごく光る所があるので、設定のアラがあっても補完しちゃうよ。
未来では人殺しできない筈なのに思いっきり奥さん撃たれてたのは
人殺しができないのはアメリカだけで上海では可能なのヨネとか。
(未来の上海、ビルの形が変わってない)
四肢切断されて30年生きた人があんなに機敏に動けるのは
組織が手厚く30年リハビリさせたのだろうとか。
そもそも死体の隠密裏の処理が不可能なほど治安・安全維持が進んでいるなら
タイムトリップも完璧に政府が掌握するだろうけども。
それでも老ルーパーを走らせるあの恐怖の演出は良かった。
若いほうを映さない、抑えめなのが益々好ましい。

余談ですがはじめて2人がダイナーで会話するシーン、
テーブルの上にほかほかのステーキがきたのに
2人とも手を付けないもんだから、
肉が気になって気になって話に集中できなかったくらいには私は肉が好きです(笑)。
食 べ な い な ら 注 文 し な い で !

あと真実の愛を見つけたくだり、おじいちゃんと若い娘かよ…と思ったら
若い娘は若くなかった!43歳!
ブルース・ウィリスの実年齢でも14歳差だった。
ところでこの美魔女の中指嫁が夫を起こす時に足に触れるしぐさと
サラが息子のシドを起こす時に足に触れるしぐさが同じだったので
最初は伏線かと思ったのですが、関係なかった?みたいです…?
単に監督の萌えしぐさなの?

分からなさのあまり上映中に意見交換している人達が
JGLとブルース・ウィリスが同一人物だという大前提を理解しておられず
指が消えていくところもなんのことか分かっておられなかったようなので
ちょっと勿体ないなあと思いました。
終わった後もちらほら「分からなかった!」という声を聞きました。
あ、でも「分からなかった」と言っていたひとが
「面白かったねえ!」とも言っていらしたので問題はないのでしょう。



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ゲキシネ「髑髏城の七人」

2013年01月15日 | 舞台

アカドクロとアオドクロと今回の通称「ワカドクロ」、
髑髏城をゲキシネで見るのもこれで3回目になります。

たぶん新感線でも最多上演の演目だと思いますが、
髑髏城はお話のバランスがいいんですよね。
アクションあり、ラブロマンスあり、ギャグあり、
信長にまつわる内容でキャッチーだし、後味もいい。
これまでは1人2役だった捨之介と天魔王を
それぞれ小栗旬さんと森山未來さんが演じます。

無界屋蘭兵衛が早乙女太一くんで、
3つの髑髏城の中で一番好きな蘭兵衛でした。
ともかく殺陣が綺麗。
舞台のアクションは、映画のアクションや実際の格闘とは違って、
見栄えのする姿勢でぴたり、ぴたりと静止できる筋肉が必要だと思うのです。
早乙女くんはそのあたりさすが慣れてらっしゃいました。
肩関節も柔らかくて、武器の振りかぶりや取り回しが美しかった。
(前の出演の時は出番少なかったからそこまでは思わなかった)
ところであの笛、なんで音が鳴るんだろう…。

カメラワークはゲキシネの初期と比べて格段に向上し、
アップとロングは痒い所に手が届きまくりのジャストな撮影でした。
流血を表現する技術も地味に向上してる。
今回は宣伝がすごくて新聞1面広告とかありましたね。予算が増えたのかな?
アカドクロ全編放送とかやってたの見逃した…(関西のみ)
しかも2日前の13日……。

内容ばれ
キスシーンは、うん、アップにしすぎだと思いました。
お陰さまで見紛うことなくマジチューだということが分かりました。
森山さんと早乙女くん、68回もチューしたのか…。
交際期間の短いカップルよりよっぽどたくさんキスしてますね…。

小栗さんはすごく頑張っていた。
頑張っていたが、そして新感線というユニットはゲストの役者さんを
武道の達人に見せかける事についてはエキスパートであるが、
それでも矢張り森山さん、早乙女くんと並ぶとアクションの面において苦しいものがあった。
そして沙霧役の女優さんは知らないかたで、
今回は大きなお姉さん設定の沙霧なのかな?
と思っていたら若い方だったのでびっくりした。なぜ!?メイクのせい!?
劇団員の出番が少なくてちょっとさみしかった。
橋本さんは出演されず、高田さんは贋鉄斎、粟根さんは名前なしの役。
わたし極楽太夫は高田さんバージョンが一番好きなんですヨー!

あとそれと、(信長を入れて)同じ顔が3つ、その間で揺れ動く蘭兵衛、
という関係が好きなので影武者設定がなくなったのが残念でした。
役者さんの負担は、まあ減るけどね。
毎回台詞は激しいわ、動きは激しいわで役者さんみなさん滝のような汗をかいてらして、
それでも息切れせずに演技なさっている所はさすがプロだと思います。
お身体に気を付けてこれからも頑張っていただきたい。

髑髏城の中では「アオドクロ」が一番好きです。
ゲキシネの中で一番好きなのもたぶん「アオドクロ」


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「妖怪人間ベム」

2013年01月07日 | バトル映画

善のみの存在である妖怪人間ベムとベラとベロは、
悪のみの存在である赤い男を受け入れれば人間になれるのですが
そうすると人間を守れなくなってしまうので
永久に妖怪人間でいることを選択し、
ようやく得た理解者達の前から姿を消したのがドラマ版ラストでした。
そんな彼等が映画版で夏目刑事と再会します。

この映画のヒロインは一応、ベロが恋をする足の悪い少女、
悲劇的な運命に見舞われる少女の母、小百合さん、
それからベラ、なのでしょうけど
うん、少女はかわいいんだけど、
小百合さんはまあ見れば分かりますがアレだし、
ベラはベロに対してお母さんみたいではあるけどそれ以上に男らしい番長みたいで、
そうするともうヒロインってベムと夏目さんなんですよ。
離れている間もお互いにみんなで撮った写真とか飾っちゃってね。
再会した時「せっかく会えたのに(また離れ離れなんて)」と
夏目さんはベムの手を握るしね。ベム思考停止してるしね。
大正の少女小説か君ら。

内容ばれ

ドラマ版で決意して去っていた3人ですが、やっぱりまだ心は揺れていて
「ねえ、人に嫌がられるのもいつか慣れるかな」とベロが聞く所とかメソっとする。
嫌われる、じゃなくて嫌がられるっていう言葉の使い方がね。

ベムが去ってから、夏目さんはベムっぽい事件が新聞に載るたび
切りぬいてスクラップにしていた…なんかそんな記事まで!?というような件まで…。

それから戦闘中の主人公を助けようとして、アリンコ並みの攻撃を仕掛け
結果的にそれを庇うため主人公が多大な重傷を負うっていうのは
ヒロイン究極奥儀のうちの1つですよね。夏目さん……。
あと「刑事として、友人として(ベムさんを手伝いたい)」ってシーン、
「友人として」のところで
ライダーの変身ポーズみたいな謎ポーズだったのはあれは照れかくしなの!?
かわいいにもほどがあるんですけど!?

全体的にうわもう恥ずかしいからやめろと言ってぶん殴りたくなるような、
そんな2人の友情映画でした…。最近おとこヒロイン映画が多いように思う。

映画としては、ドラマ派生邦画の中では面白いと思う。脚本は西田さん。
大むかしベム達が解決した事件が複雑に現在に影響して彼等を苦しめるなか、
夏目ファミリーが手助けをするという骨格に、
ちびっこ同士の淡い初恋、夫婦の絆、正義、ちょっとホラー、アクションと
手堅く詰まっている。


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