映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「ドミノ」

2023年10月30日 | サスペンス映画


一瞬目を離した隙に誘拐され、
現在も行方不明の娘がいる刑事の主人公は
心を病み、治療を受けていた。
仕事で追っていた連続銀行強盗の関係者が、
娘の誘拐事件に関わっていると知った彼は…というあらすじ。

監督・共同脚本ロバート・ロドリゲス
主演ベン・アフレック

どっちかというとナ、ナンダッテー!的ラスト。
エンドロール途中に非常に重要なシーンがあります。
潰れたゴ……リ大写し注意。

ねたばれ

どうせ攻殻の例のあのオチでしょ!!って
予告の段階では思ってましたが違いましたね。
キングの「ファイアスターター」隠しエンドという感じ。
あるいはX-MENスピンオフとかそういう。

ロドリゲス監督の映画を見るのはずいぶん久しぶりだけど
すごくシュッとして悪趣味もオタクっぽさも少なくなっちゃって…。
なぜか老夫婦が悪の組織を皆殺しにするところくらいかな…?
エンドロール途中の映像はない方が良いと私は思いますが
続編への可能性をチラチラ匂わせている。

12回もあの小芝居を繰り返した皆は本当根気強いよ!
で、どうしてもゴ……リは踏まないといけないわけ?





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「ザ・キラー」

2023年10月29日 | サスペンス映画

デビッド・フィンチャー監督のNetflix作品を
期間限定で劇場公開。
主演マイケル・ファスベンダー。
フランスのコミックの映画化。
ストイックに仕事をする暗殺者が
あるトラブルに見舞われ、淡々と解決していく静かなお話。
ファスベンダー氏の独白でストーリー進行するので
一人称小説的だった。
オープニングがスーパークールだった。
合う合わぬがあると思います。

犬原理主義の方はちゅうい(無事ですけど)。

ラストまでばれ

ファスベンダー氏、なんだか痩せた?と思ったが
脱いだらバキバキのダンサー体型だった。

すごく仕事にポリシーを持っていて
そのための努力を惜しまないひとなんだな…からの
はずのかよ!そこではずすのかよ!は
フィンチャー監督でなかったらズッコケてたところです。
古そうな建物だったけど、壁は抜けない感じ?
あと東京の朝ってハム音がしてる…?
ズッコケといえばすごい豪邸を持ってて、
ガールフレンドと住んでるところもズッコケた。
本当にすごい趣味のいい邸宅だったけど
グルカ兵でも雇って警備してもらった方がよくない?
拷問された彼女は、歯も指も眼球も無事ぽくてよかったが、
プロ2人が派遣されて
そんなヤンキーの喧嘩みたいな痛めつけ方でいいの…。
電力が不安定なドミニカの病院の照明演出は美しかったです。

人がテキパキお仕事をしているところを見ていると
妙に爽快な気持ちになる。
でも独白の声と内容の格好良さに騙されそうになるが
キラー氏、ちょいちょいやらかしも多い。
犬くんの体重見誤ったり(犬が薬物を盛られます)、
自宅のセキュリティがガバガバだったり、
あと子供に生命保険金を残したい人の、
手首に結束バンドの鬱血跡が残ってるような気がする。

お金持ちの依頼人だけ殺されなかったのはやや納得いかない。
殺!殺!(手拍子)




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「ザ・クリエイター 創造者」

2023年10月22日 | SF映画
監督・共同脚本ギャレス・エドワーズ。
AIによる核攻撃の起こった未来。
西側諸国はAI撤廃を決定したが
ニューアジアはAIロボットの生産を止めず、
彼等と共存をしていた。
AI殲滅を目的とした西側諸国の組織に
創造者の捜索を命じられた主人公だったが…というあらすじ。

DCEUの最新作「ブルービートル」が日本で劇場上映されないことが決定して
ヒエエエエエ…と震えてたところなので
こういう単発のSF(普通の人が時間遡行して恋したり、家族愛で泣いたりしないやつ)が
劇場で見られることの有難さをかみ締めます。

デザインと美術が良かった。
遠景のノマドの、天使のような無慈悲感、
完璧な左右対称かつ微妙な左右非対称とか
(接近するとちょっと予算が…という感じだったが)、
二足歩行ロボットたちの頭部や衣装や。
あと大量破壊兵器の表現の残酷な優美さ、
底意地の悪いギミック(くっつき虫爆弾や自爆ロボ、
時限ネクロマンシー、ターゲットシステム等々)、
監督のSF映画の醍醐味ですね。

犬が危ない目に遭います。苦手な方はちゅうい。

ラストまでばれ

ローグ・ワンと同じく、全力を尽くした者の甘い死。
ジョン・デヴィッド・ワシントン氏、
序盤から酷い目に遭いそうなオーラが漂っていました。
そして繰り出される裸&裸&裸…。
HOTでめちゃくちゃにされる男優という立ち位置…?
ジェンマ・チャンさん、男運の悪い役が連続しているので
次こそはハッピーな恋愛をする役を演じてください。

気になったのは、言語が入り混じっていることから、
ニューアジアは日本を含むアジアの国のいくつかが
メガバンクよろしく併合したことが推察されるんだけど、
(おそらく経済、テクノロジー、軍事等のメリットがあって)
西側に比べてかなり原始的生活をしているのと、
あと西側諸国はニューアジアと戦争状態ではないとアナウンスしていたにもかかわらず
領土を上空からばんばん爆撃し、警察に対し破壊行動をとっても
ニューアジア側の軍隊が出てこない点ですね。無政府状態なの?

記憶に残った日本語は「危険な場所に注意」「パワー」
それと「もういや遊牧民」。
見終わっても普通に遊牧民をやめたいひとのプラカードだと思ってたが、
数時間後に突然「ノマドのことかーッ!?」って閃いた。
自動翻訳をチェックするひとを置いた方がいいよ?
各章の日本語は、私はフォントに対するこだわりは全くない人間ですが
(ださいフォントというのが分からない)
でも「そのフォントはちがう…」というのは分かりましたよ。

アルフィー、子役さんの演技も衣装も何もかも良かった。
(マヤも主人公も渡辺謙も、子供にかわいそうなことさせるな!と思いました)

そういえば頭の穴はシミュラント共通だったけど、
あれやっぱり冷却のためにああいう構造になってるんですかね?
出荷の際はあそこに棒を通してメザシみたいにして運搬してたのかな?

犬と猿が大活躍だった。
犬は無事だと思うけど、微妙だな…。
それとベトナムを思わせる(撮影はタイ?)農村で
白人男性が子供に銃を向ける絵面がやばいという判断か、
犬が犬質になってふいたワン。
言う事を聞かないと犬を撃つという血も涙もない軍人描写ワン。
役者犬はおとなしく質にとられていて名演技ワン。

マヤも主人公もアルフィーも入れない規約の天国なんかより、
別の場所で会えるといいね。
AIが嫉妬も差別もせず、加害欲もなく、虐殺侵略をしないなら
そりゃあもう劣った種は自然に滅ぶのが摂理だよなあと思います。




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「オペレーション・フォーチュン」

2023年10月19日 | バトル映画

腕利きのエージェント、フォーチュンは、
ウクライナの研究機関から強奪された
価値の高い何かを入手するミッションを指示される。
しかし同じ所属のエージェント同士でバッティングが起こり…
というあらすじ。
ガイ・リッチー監督。

なんかすごいマクガフィンをめぐって
テクノロジー戦、格闘、カーアクションを見せる一大ジャンルですが
この映画の特色は展開の速さ、独特のとぼけた味、そして少々の変化球。

ラストまでばれ

というのは通常ならラストで死ぬ武器商人の富豪に演出時間が割かれ、
どんどん魅力的な人物になっていくところ。
というか時間配分からして、プロット2本立てになっている。
「コードネームU.N.C.L.E」と「マッシヴ・タレント」を足した感じ。
(というか脚本の誰かが「マッシヴタレント」を見て、
富豪とスターは結ばれるべき!って思ったのじゃないかな?分かりますよその気持ち)

序盤の展開がともかく早かった。
今回は、時間を戻す演出も、巻く演出もなし。脱線もしない。
なんか変な下ネタジョークは全部スベッてたように思えたが、
あれが味だと言う人もいるかもしらん分からん。

お酒、おいしそうに飲んでたなあ。
2004年ってそんな当たり年だったのか…。

人質になった元教授の奥さん無事かな?
っていうのはちょっと気になりました。




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「死霊館のシスター 呪いの秘密」

2023年10月16日 | ホラー映画
死霊館ユニバースの6作目で、シスターシリーズ2作目。
1956年、聖職者が次々と変死する事件が起こり、
事態を悪魔復活の兆しと考えた教会は、
以前奇跡を起こし悪魔を退けた、
シスターアイリーンに使命を授ける…というあらすじ。
前作と監督が代わりました。

嘔吐表現と黒い害虫ちゅうい。
エンドロール途中に1シーンあります。

序盤の内容ばれですが
前作では神父+助手のシスターだったのが、
今回はその神父がコレラで死んでて、
シスター+シスターになったのでだいぶ好きです。

内容ばれ

今回ふたりはプリキュアだったので
次回はファイブになってほしい。

聖女ルチア、サンタルチアでおなじみの殉教者ですが、
もしかしてヴァラクの正体は、闇落ちした聖女ルチア!?
だから(信仰者である)シスターの格好を!?
って思ったけど全然違ったぜ!
それにしても女性殉教者、目を抉られたり、
乳房を切り落とされたり、歯を全部抜かれたり、
こんなことを言っては罰当たりですが、
虐待ポルノの側面があるのではないか?

シスターアイリーンとロレインの間に
血縁関係があった場合(私の予想)、
ロレインも耐火能力があり、目が光るのでは?
ワー!覚醒ロレイン、見てぇー!

山羊の悪魔は、箸休めにどうぞみたいな出され方だが、
由来がよくわからないし、結局何だったのよ。
あと食料配達の子が死んだのなら、いじめっこも死ぬべき。



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