映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「ゴジラ×コング 新たなる帝国」

2024年04月28日 | バトル映画
モンスター・ヴァース第5作目。
(ゴジラ→キングコング髑髏島の巨神→ゴジラ キング・オブ・モンスターズ→ゴジラvsコング)
予習なしでギリいけるっちゃいけるけど、
強いて言うならゴジラvsコングくらいは観ておいた方がいいかな?
コングが思わぬ強敵と遭遇するが、
そのころ地上ではゴジラが巨大生物を片っ端から撃破していた…というあらすじ。

相変わらず怪獣が主役で、
人間のめんどくせー恋愛とか陰謀とかそういうのはない。
でっかい生物の大暴れが好きな人には大満足の映画と言えるでしょう。
ところでなんで毎回コングさんのシャワーシーンあるんだろう。

ラストまでばれ
最初「ほぼ猿の惑星では…」と思ってましたが
だんだん「HiGH&LOWだわこれ…」となった。
(一部キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー)

モナーク所属の人は全員頭がおかしいので、
市井のちょっと変わった程度の人が混ざると常識人に見えてしまうマジック。
新登場のイケメンの人も陽気な狂人でよかったです。

モスラさん、ファーンって突然実体化してたけど、どういう理屈!?
怪獣の質量は、地球上の法則に準じないの!?

ゴジラさんがコロッセオを猫ちぐらにしていたが、
毎回世界遺産を爪とぎとか、給水器とか、猫じゃらしとかにしてほしい。






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「陰陽師0」

2024年04月23日 | バトル映画
何度も映画化されている夢枕獏さんの同名シリーズが、
オリジナルのビギニング話で、またもや実写映画に。

非凡な才能を持ちながら、出世に興味のない安倍晴明は
育ての親であり師でもある賀茂忠行の心配をよそに暮らしていた。
そんな晴明に興味を持った源博雅は、
彼にある相談を持ち掛ける…というあらすじ。

SHERLOCKに京極堂と陰陽師を足して割ったような…。
お好み焼きに焼きそばを乗せてさらに卵ものっけたぜ!という感じ。

佐藤嗣麻子監督・脚本。
「K-20 怪人二十面相・伝」以来15年ぶりくらいに監督作品を見ました。
いつの間にか山崎貴さんとご結婚なさってた。
アクション監督は園村健介さん、呪術監修は加門七海さんです。

内容ばれ


・というか呪術と言っていい技を使える人間は皆無で
 ひとり晴明だけが例外である。
 呪術よりも推理シーンが多い。というのは意外だった。
 流行りの呪術にかぶせてこないのが気骨ある。
・冒頭の平安時代の言葉、現在の京言葉っぽいな…?
 という気はしたが全く意味は分からなかった。
 もっと聞きたい。
 しかしイントネーションや喋るスピードは何を資料にしたんだろう。
・原作博雅は男性っぽさと童子っぽさの混在する人柄だけど、
 映画の博雅はベビベビちゃんだった…。
 笛吹き赤ちゃんおじさんだった…。
・染谷将太さんの顔のパーツって1つ1つ個別に動くんだよな。
・大河ドラマで馴染んだ平安パルクール。
・推理あり、アクションあり、呪術あり、恋愛も…!
 という豪華全部乗せだけど、
 この映画のひろまさの愛は、相手が誰といても変わらずずっと愛している
 という、大勢の人の見たがる恋愛形態ではないかもな?
 嫉妬を伴わない、性愛かどうかも曖昧なやつ。
 (でも笛が吹けなくなったら生きている意味がないって言ったよね)
・徽子女王を腕の中に抱いた博雅だが、
 彼も徽子女王の腕の中に抱かれ、ついでに清明の腕の中にも抱かれている。
・ラストで突然原作の晴明になったので、
 「ゼロの晴明はそんなことを言わないのではないか」という気がしました。
・最後に動物に危害を加えてない云々出ましたが、
 もしかしてヒキガエル…?そして蟲毒くんたち…?





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「異人たち」

2024年04月21日 | 人情系


山田太一さん「異人たちとの夏」の二度目の映画化。
アンドリュー・ヘイ監督。主演はアンドリュー・スコット氏。
舞台はロンドン、主人公が同性愛者の男性という設定になったが、
そうするとドミノのようにぱたぱたとあらすじの意味合いが変わって、
おおー、という感じでした。

脚本家の主人公は仕事に追われて暮らしていたが
ふと気が向いて子供のころに住んでいた町を訪れると
そこに父がいて…というあらすじ。

30年前の人間の同性愛に対する偏見発言あり。
家族へのカミングアウト描写あり。

ラストまでばれ

日本の幽霊話の体裁の大林宣彦監督版が好きです。
抒情的に撮られている両親のパートも、
まあ言ってしまえばミスディレクションで、
でもだからこそ美しいような。
名取裕子さん演じる女の苦悩も投げっぱなしで
ただ哀れで綺麗な女なんですよね。残酷なんですが好きです。

この映画はもっとこう、
登場人物の心に細やかに寄り添っています。
自分が同性愛者であると告白できなかった、
その後悔を現代で解消するわけです。
勿論両親は30年前の人間なので、
差別的な言葉がどんどん出る。
苦しいけど、でもそれでも愛しているので
泣いて泣いて、ハグして、一緒に居る。
代償としてゴーストストーリーの部分は霞んだけども。

冒頭、ハッピーエンドにならんかな?
と思っていたら早々にハリーが来て
「これはだめだ…」と思ったが、案外駄目じゃなかった。
原作では死者と一緒に居ると生者はどんどん衰弱していくので
それで両親はもう会わないよって言うんですけど
この映画では「あなたが前に進めないから」とかそういう理由になって、
なぜ?と思ったらあのラストのためかー!
でも明らかに主人公体調が悪くなってたよね…?
あとお母さんが、「いつまで会えるかは
自分たちでは決められない」とも言ってたのでそれを考えると
まあまあのメリーバッドエンドではないかと思います。

・大林監督版だと「なんてひどいやつだ!お前が悪い!」
 という感じでしたが、今回は「うん…まあ仕方ないよね…。
 防犯的見地から断るよね…君は悪くないよアダム」と思った。
・お父さん役はジェイミー・ベル氏。
 お父さんっぽさを出そうとして成功していたような気がする。
・ゲイとクィアにそんなニュアンスの違いが…。
・「お前が同級生だったらいじめてた」って言葉を聞いて
 それでもなお父親を愛せるのは結構すごい。
 あと英国のいじめ、本格的。
・狂犬病、なくなってないよ!?英国が清浄国なだけだよ。
・ロンドンダンジョンが「ロンドン塔」と訳されていたが
 知名度を鑑みてだろうか。英国残酷史ホラー見世物小屋。
 現在は移転してテーマパークみたいになってるそう。



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「貴公子」

2024年04月14日 | 暴力orハードボイルド系


「THE WITCH 魔女」シリーズのパク・フンジョン監督、
と聞いて、じゃあ漫画っぽい流血多めのバトルものだな…
と思って見に行った。

賭けボクシングで日銭を稼ぐ主人公は
病気の母の手術代を必要としていた。
昔フィリピンに来て母を妊娠させた、
韓国人の父親を捜していた主人公だが、
その父親は大財閥の総帥だったことが分かる。
父に会いに行く飛行機の中、
不思議な笑顔の男性が近づいてきて「友達」だと名乗る…
というあらすじ。

暴力表現が多い、残虐な「カラオケ行こ!」。
(お叱りを受けるかもしれませんが)
天真爛漫でご機嫌な殺し屋が登場します。

エンドロール中に何度か映像あり。

内容ばれ

主人公、ボクサーなのに体力なさすぎ…?
それとも私が映画の超人を見すぎて麻痺してしまっただけで、
リアル人間はあんな感じなのかも…。
自分が有利になる状況でも、人の自転車を奪ったり
銃を拾って応戦したりしないところに好感が持てました。
お母さんにきちんと躾けられ愛されて育ったのでしょう。
今後も汚らわしい悪人どもとは関わらず過ごしてほしい。

邦画だったら岡田将生さんだな完全に…と思って見てました。
不思議と嫌いになれない無邪気さ。
シリーズ化するんでしょうかね。
次回は喉の調子がよくなってるといいね。
あとピンチの時にマルコがちょっとだけ出てきて助けてくれるといいね。






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「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」

2024年04月13日 | アニメ映画

27作目の映画です。
今回は怪盗キッドと平次さん回でした。
北海道の富豪、斧江家の所蔵する刀に
怪盗キッドの予告状が舞い込む。
刀は土方歳三に由来のあるものだった。
北海道に訪れていた平次が怪盗を阻止するが
程なく男の死体が路上で発見され…というあらすじ。

今回も楽しかった。さすが日本有数のドル箱コンテンツです。
今回はパズル要素強めかな。いつもよりコメディ要素多め。
脱出ゲームとか、謎解きイベントに参加してるみたいでした。
いつもの冒頭のあらすじ解説、今回は和風!

わりとちゃんとシリーズを追っている人は
早めに見に行ったほうがいいと思います。
コナンにしては流血表現きつめだったので怖がりのお子さん注意。

ねたばれ

映画が終わった後、いつもと違う雰囲気で
ざわ…ざわ…ってしてた。初日はガチ勢が多いからね。
いやまさか今、本誌より先に、
こんな大きな設定を出してくるとは思わないじゃない。
それにしても大丈夫かな…こちら側が強くなりすぎなので
バランスをとるためダークサイドに与することになるのでは?
GOSYOユニバースの始まりを目撃しているのでは?
本誌バレですが、今週青子さんのお母さんが登場なさったので、
全部が布石に思えてくる…。
(今後青子さんのお母さんVS蘭さんのお母さんはあると思ってます)

それは置くとして、負傷した中森警部に対して
動揺して少年の顔に戻るキッド、
あの瞬間全国の女児のハートを盗んだな…。

今回は猫の子みたいに掴まれたり運搬されたりしたコナンくん、
終盤は突然の予算一点集中作画の向上とともにビシッと決めた。
キラキラしてきれいで格好良かったよ。

飛行する物体のうえで、腕力でその推進機能を破壊するの、
キャプテンアメリカが2作目の映画でやってたけど
平次さん、危ないからやめなさい。君は一応普通の人間でしょう。

女子たちがかわいいだけで本筋には関係ない、
または阻害する存在じゃなくて、
皆それぞれ知力を見せるところとかとても良かった。
紅葉さんとか、ごめんな実はあまり好きではないんですが
今回は完全にコメディ担当で好きにならずにはいられなかった。

ただならぬ雰囲気を醸し出す、妻子持ちの男性2人がいた気がしたが
最後のあれでちょっと印象が吹っ飛んだ。
えっでも(思い出し)2人でキャンプとか行ってたの…?
あと雇い主の信頼を裏切ったから死んでもいい、って
処し判定厳しすぎない?その基準でいったら、
日本の人口3分の2くらいに減っちゃうよ。

すごい気持ち悪いゆるキャラがいて、クトゥルフかと思った。

あのお宝は観光資産になるような気もする。



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