映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「聖闘士星矢 The Beginning」

2023年04月30日 | バトル映画

原題:Knights of the Zodiac

1985年から連載の人気漫画がハリウッド実写化。
星矢を新田真剣佑さんが演じます。
生き別れになった姉を探し続ける星矢は、
謎の組織に目を付けられ、追われる羽目になる。
それを救ったのがグラード財団だった。
財団の総帥アルマン・キドは、女神アテナの生まれ変わりを養女として育てており、
アテナを守るナイトとして、星矢をスカウトしたと告げる…というあらすじ。

地下格闘技場…秘められし能力…何かに似て…モータルコンバット!?
などと閃いたりしました。
原作のメインだった仲間たちとの友情などは尺の都合でカット。
星矢は1人でアテナを守ります。
ショーン・ビーン氏が城戸光政、その妻をファムケ・ヤンセンさんが演じます。
内容は、ウッ…ウーン…という感じ。
アクションは所々よかった。

この映画の小宇宙は、体からチューッと吸い出したり、逆に注入したりできるっぽい。
聖衣も、リアル物質というよりプリキュアの変身っぽい。
あとさすがに聖闘士を育成するために100人の私生児を作って
児童を劣悪な環境に置いた設定は採用されなかった。
まあ現代なら有罪判決が下りて、サイコパスとしてWikipediaに名前が載る所業だよなあ…。

ラストまでばれ
原作の沙織お嬢様は幼少のみぎりに男子を四つん這いにさせてその上にまたがり、
乗馬ごっこを嗜まれるお方。生まれながらの女神なわけですが、
そんな彼女を普通の女の子ムーブをするはねっかえりお嬢様にして
星矢とラブっぽい雰囲気にするの、なんでわざわざ逆行して古めかしくするのか分からない。

あと1回くらいデデデデーデデ・デデデデーデデっていう
例のあのテーマ曲をド派手に流してほしかったが、
なぜかバラードアレンジっぽくメロウなBGMになってた。なんでや!

CGババーンの特撮っぽいアクションがある中、
1人だけキングスマンから来たみたいなアクションをするひとがいてめちゃ格好良かったですが、
マイロック…あんた辰巳なのかい…?
(演じた人はジョン・ウィックの寿司屋アサシンだった。子供のころから格闘やっておられる)
彼と城戸光政の若いころのヤンチャ物語とかが見たいですねむしろ。

特に必要性を感じなかった拷問シーン、サソリっぽい影が見えたので
「そうは見えないけどきみはミロ!?」って思ったが、
あとで考えるに、あれは幻魔拳だったのだな…。



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「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命」

2023年04月23日 | バトル映画

学生時代の彼女が成人後に殺された原因を取り除くために
不良グループ間の抗争の結果を変えようと何度もタイムリープする男の物語。
映画1で彼女の命は救われたかに見えたが、
しかし何故かまたも殺されてしまう。
原因を芭流覇羅との対決にあると考えた主人公は
再び過去に戻る……というあらすじ。
前作を見ていない人のために、簡単な内容紹介をしてくれる。
エンドロール後に長い映像があります。

前後編です。
なので内容水増しのためか展開はゆっくりめ。
卍會立ち上げから崩壊までの回想と、芭流覇羅との対決直前くらいまで。
180分くらいで1本にまとめたほうがよかったかもだ。

内容ばれ
一虎さんが一番「あっそういうお顔なので!?」だった気がする。
村上虹郎さん、狐狼の血2でお見かけしたような。
たしかオーバーワークでしばらく休養されるらしいですね。

いやー、スキンヘッドにすると頭部の美しさが際立ちますね。
顔と頭の形、どっちもいいというひとは案外少ない。ドラケン。
繁華街で急襲された時、椅子を倒した飲食店の人に
「すいませんね」って謝ってたのが強者&セクシーだった。

というか芭流覇羅編は普通に一虎さんが悪いしサイコパスだし
どうしようもないよね。と私は思います。



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「ハロウィン THE END」

2023年04月19日 | ホラー映画

三部作のラストです。
2019年、子守をしていた真面目な学生のコーリーはハロウィンの夜、
不幸な事故を経験する。
そして惨劇のあとローリーは家を買い、孫娘と静かに暮らしていた…というあらすじ。

三部作の最後に新規路線投入してどうすんの!?と思ったが、
まあその、あれだった。
なんか突然街の人々がクズ化して、
20世紀のキングの最悪の田舎ホラーみたいになり、
もういい、 全員死ねという気持ちになりました。

ラストまでばれ

クズは従犯も含めおおむね死んだ。 クズじゃない人も誤射で死んだ。
「美人罪で逮捕」とか言ってた警官は、 発言寒すぎ罪で死んだ
(よくあんな寒い台詞が思いつけるものだ)。

恐怖に歪んだ人々の憎悪が、 新たなる怪物を生み出す路線…と思ったら違った。
前座部分、べつに悪くはないかもだけど、
むしろハロウィンじゃないほうが良かったんじゃない?
この三部作、マイケルが人間じゃないとかやっぱり人間だとかフワフワが過ぎたので、
せめて前後編くらいに収めておいたほうがよかった気もする。

でも体格差というデカすぎるハンデをものともせずローリーは健闘した。
一瞬過去作走馬灯があって、懐かしくてキャプチャしたかった。
日本へ、桜を見に来れるといいですね。
ジェイミー・リー・カーティスさんは先日「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」で
アカデミー助演女優賞を受賞しておられたが(おめでとうございます)、
スピーチで、キャリア初期から仕事をしてきた、ホラーなどのジャンルムービーの作り手たちに
感謝なさっていたので、キャー!推せる!と思いました。
演技を認められた役者さんは、
低予算、低年齢向け、マニアックな作品からなるべく離れようとする傾向があるので嬉しい。

さらばマイケル、せっかく有終の美を飾ったんだから、もう復活するんじゃないぞ。
(でも諸般の事情によりまた出戻る場合は、実はアリソンが妊娠しており
邪悪な魂が蘇る!てきなやつなんでしょうね)
みんな、因習の町は捨てて都会で就職しような。



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2023年04月17日 | サスペンス映画
インタネットとWEBツールを駆使して失踪した人を探すシリーズ、2作目です。
原題は「Missing」。前作の原題は「Searching」。
珍しく邦題に2が付いているが、きっと前作の興行成績が良かったんだろうな。

彼氏と旅行に出かける母親を見送った18歳の娘は、
親の居ぬ間に自宅でパーティー三昧を楽しむが
母の帰国日に空港へ迎えに行くとそこに彼女の姿はなかった。
連絡もとれなくなっており、宿泊ホテルに問い合わせると、
「荷物をすべて残したまま出て行った」と知らされる…というあらすじ。

同時期公開コナンくんの新作も展開が早かったが
こちらのスタートは更に爆速、「トンマは置いてくぜぇ!」というスピード。
あとデジタルネイティブ世代すげぇ…適度に巻いてあるとはいえ
終業時刻前の私ですらあんなスピードでやりとりはできない(笑)
デジタルとんちが何回も閃くけど、発想までのタメが少ない。
ツールの反応が早いので、神経細胞の伝達速度も速くなるんだろうか?

モニタやタブレット、モバイルの画面上で展開していくシーンが多いので
すごい臨場感があります。
前作の監督脚本の方が今回は原案に回っておられる。
でも無駄のまったくない、よくできた話なので、サスペンス好きなひとにおすすめ。
前作とのつながりはちょっぴりしかないので
2から見ても問題ないが、1もおもしろいのでついでに見てね。

注意:嘔吐シーンがあります。

おちばれ注意

特に天才設定とかでない学生さんの捜査能力がこれなら
天才探偵とか、どんなことができないといけないんだろう。
見てるだけですごく頭を使って消耗しました。
ハビのシーンはちょっと人情会話多めで、一息付けた。
主人公を助けてくれる人たちは皆いい人だった。
ただ殺された人は気の毒だった。
実際あの匿う立場の人は、例えば身内とか、殺されるケースがとても多い。
考えると、冒頭の彼女は守護者たちを邪魔に感じ、
加害者を恋しく思っている。

鼻血の伏線の意味が変わるのとか、クールだったな…。
どうせああなるなら最初からやっておけばよかったですね。
余計なおせっかいですけど、デートでこの映画を見て、
愛情はあった!どっちも悪い!
云々言い出した人とは結婚しないほうがいいですよ…。

Netflixさん、二段オチに使ってもらえてよかったね!



1と2両方のねたばれ
犯人が対になっているのだなと思った。


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「名探偵コナン 黒鉄の魚影」

2023年04月16日 | アニメ映画

園子の招待で八丈島にホェールウォッチングに訪れたいつもの一行。
コナンは島付近の海上に、インターポールの施設
パシフィック・ブイが建設され、運用開始したと知り、
何とか中に潜り込もうとする。
しかしその施設では、世界中のカメラ映像から
任意の人物を探し出すだけではなく、
十年前、二十年前の資料からでもターゲットを補足できる
画期的なプログラムが稼働していた……というあらすじ。

今回非常に総合力が高い。
ボジョレーで言うなら10年に1度のコナン。
人気キャラクターそれぞれ株が下がらず、
極力見せ場があり、アクションも本格的で
なにより展開が早い。近年のハリウッド映画のスパイものと比べても遜色ない。
ここ最近はちょっと置いてけぼりだった男性客の好きな、
サブヒロインと主人公の恋愛っぽいエピソードもあるので男女両方に支持されそう。
(ただし哀コナ強め、少年探偵団は活躍しない)
脚本は櫻井武晴氏。
コナン映画は行ったり行かなかったりという人にもおすすめ。
でもコナン最近の登場人物は知らん…という人は、さすがに無理かも。
前もってチケットを買っておかないと座席がない。注意。

ラストまでばれ

監視カメラのシステムを統合して広範囲に渡って人物を捜索できるAI、
マクガフィンとして色々なサスペンスに使われがちですが、
さらに時間が経過した顔も探索できる設定にして、
時間を超越した姿になって生き延びている哀さんとコナンくんの設定を絡めるところは
すごく上手いな!と思いました。
あとコナンくんが普通に格好良かった。小学生というか、高校生の能力も超えてた。
ほぼほぼアベンジャーズだよ…蘭さんも…。
でもコナンくんは有能すぎるあまり、「これ以上は無理だ」と諦める習慣がなく、
結果死にかけていたのがちょっと怖かった…。だめだよ一応人間なんだから…。

今回は複数の女子の友情の描き方もよかったです。
お前が頑張っているから私も頑張れるというような。

終わった後は「おもしろかった…」という声があちこちから聞かれました。
中高生男子グループは「もう蘭姉ちゃんいらんな!」「いらん」と盛り上がっていた。
ハハハ、サブヒロインに肩入れしすぎると、結末で別の男と出来上がったりした場合、
web上で作者disを何年もやり続ける妖怪になっちゃうぞ?

一点だけ不満をあげるとするなら
公安も承知のうえで、アメリカの兵器で日本を守るって点かな?ちょっと笑ってしまった。
公安が格好良く描かれている作品が連続すると不安になる世代なので、
たまには無実の作家とかにえげつない拷問をして殺してテヘペロしたりしてバランスをとってほしい。





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