映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「ブラックナイトパレード」 

2022年12月27日 | ファンタジー映画


原作:中村光
監督:福田雄一  

受験に失敗し、就職も上手くいかなかった主人公は
コンビニのアルバイトをしながら就職活動をしていた。
日頃なにかと業務を押し付けてくるバイト仲間の
ミスの尻拭いをさせられた主人公はやけ酒を呷るが、
偶然会った経営者から高給、手厚い福利厚生、感じのいい同僚と、
三拍子そろった良い職場のオファーを受け心が揺らぐ。
しかしその業務内容は、あのサンタクロースの仕事なのだった…というあらすじ。

原作の3巻までの内容、ただし試験の内容をかなり変えてあります。

福田監督の笑いと中村光さんの笑いはかなり違うと思うけど、
(福田監督のほうが親切で丸い)
相変わらずの福田節で時々笑いが起こっていたからまあいいのかな。

原作1~2巻が2022年末休み限定で試し読みできるようなのでおすすめです。
鉄板感動系が好きな人よりも、どうなるか分からない変則的な話が好きな人むけ。
https://read.amazon.co.jp/manga/B01N53SA9M?ref_=dbs_ebk_wr_lft

ラストまでばれ

ねずみの手作り感がすごかった。

山田裕貴さん、鉄平の役かな?と思っていたが違った。
あっ…えっ!?成程。

ゲーム機の色の話、原作だとパールピンクなんだけど、
茶色に変更してあって、そこは細やかでよいと思いました。



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「グリーン・ナイト」

2022年11月27日 | ファンタジー映画


14世紀の作者不詳の物語「Sir Gawain and the Green Knight」を元にした映画。
王の甥たるガウェインは享楽的な日々を送っていたが
クリスマスの宴に出席した彼は、突然現れた緑色の騎士が
「わが首を落とした者に栄誉を授ける。しかし1年後に我からの斬撃を受けよ」
という挑戦を投げかけたのを受けて立ち、刃をふるうが…というあらすじ。

原典はいかにも昔のお話らしく、頓智で綺麗に閉じているけど、
映画のほうはアレンジで複雑にしてあって、ガウェインも覚悟の決まった騎士というよりは
現代の若者ぽく混迷しているキャラクター。

全シーンが絵画のようなクオリティだったが、
幻想的な話運びで所々寝息が聞こえた。


ラストばれ

グリーン・ナイトが目覚めるのを待つシーンで
そういえばこの人は
「ア・ゴースト・ストーリー」のパイ食いのシーンを撮った監督だった…
というのを思い出した。

いつまでもフラフラしている息子への母からの檄ということでいいのか…?

モフモフのキツネはかわいかった。




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「スペース・プレイヤーズ」

2021年08月31日 | ファンタジー映画

バスケットボールの名プレイヤーであるレブロン・ジェームズは
実力あるアスリートであるだけではなく人格者でスパースターだった。
彼は2人の息子にバスケットボールを教えたが
次男はバスケよりもゲーム制作に興味を示しており
色々と押しつけの強い父親に不満を感じていた。
ある日、ワーナーに呼ばれたレブロンは息子を連れて行くが
そこでアルG・リズムと名乗る仮想人格に息子をさらわれてしまう。
息子を取り戻したいなら仮想空間で
バスケットボールの試合をしろと命じられた彼は
ルーニー・テューンズのバッグス・バニーに助力を求めるが…というあらすじ。

スポーツに疎いのでレブロン・ジェームズを存じませんでしたが
有名な選手なんですね。
私は普通に俳優さんだと思ってしまったが、それくらい演技がお上手だった。

後から知ったが1996年の「スペース・ジャム」の続編だった。
まあ特に分からない部分はなかったけど、
日本の配給は、そんなに続編であることを隠さなくても。

ほぼワーナーブラザーズユニバースなので、
ワーナーが版権を所有しているキャラクターがどんどん出ます。
DCEU、ハリポタは勿論、マッドマックス怒りのデスロードや、ITのピエロ、
ゲースロ、時計じかけのオレンジ、キングコング等々。

内容ばれ

スティーヴン・ユァン氏がチラッと出ておられて、黒幕?
と思ったがそうでもなく、普通にチョイ役をされていたのだった。

プロバスケ選手がゲームの無茶なバスケルールに馴染めず
どんどん点差が開いてしまうの、気の毒だった。
相手は手が沢山あったり、火を放ったり、時間を操作したりするからね。
ところで客席にヴォルデモートがいた気がする。
ジム・キャリーの「マスク」とか、時計じかけのオレンジのアレックス一味とか、
ちょこちょことは見つけられたけど、
往年のワーナーファンは私よりもっと楽しめると思う。

地獄のデスロード世界の合成は、WEBで無料公開されてるレベルのやつで
ちょっと笑ってしまった。どうせなら撮りおろしなよ!
ワンダーウーマン世界のやつも!

ルーニー・テューンズの昔からのファンは今風の作画と個性付け、
どういう気持ちがするだろう。

「フリー・ガイ」とかぶる部分が多いので
(仮想空間、エキセントリックなMCU出演者のヴィラン、サーバルーム、カメオ出演)
もう少し時期がずれたほうが良かったのかも。




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乱魄

2021年05月19日 | ファンタジー映画

旧作映画の感想は、通常1年分まとめて索引つきサイトにあげていますが
現在新作映画が見られないため別のWEB日記に書いている旧作映画の感想を順次あげます。
ひまつぶしになれば幸いです。

陳情令のスピンオフムービー2作目。
これはドラマの途中くらいの出来事です。
でもものすごいねたばれなので
検索も注意してください。

五つの名家のうちの一つ、
聶家の才能あふれる兄と、仙術の苦手な弟の絆を描いたお話です。

おちばれ

本編において「やることが…やることが多い…」状態だった彼ですが、
彼には攻くんや受くんのような仙術の才能はなく、
おのれの頭脳だけが頼りでした。
ある意味MCUのジモ並の執念と周到さを持った人物だと言えるでしょう。
すべての始まりはこの映画にあるわけですが、
聶家って始まってから百年って字幕に出たように思うんですけど、
じゃあ先祖って言ってもせいぜい2代くらいじゃないです?
お兄ちゃんと手に手を取って逃げればよかったのに…。





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「生魂」

2021年05月17日 | ファンタジー映画
旧作映画の感想は、通常1年分まとめて索引つきサイトにあげていますが
現在新作映画が見られないため別のWEB日記に書いている旧作映画の感想を順次あげます。
ひまつぶしになれば幸いです。

陳情令のスピンオフムービー1作目。
陳情令の結末からしばらく後の世界のようです。
当然本編のねたばれなので、
ドラマか小説をご覧になった後で見られるのが良いでしょう。

灯篭作りで有名な街にやってきた温寧だったが
そこにかつての繁栄はなく、人々は灯りをともすと現れる悪鬼に苦しめられていた。
そして温寧は意外な人物に再会するというあらすじ。
ちょっとホラー要素があります。

ねたばれ

温寧には幸せになってほしい。

オチを見て思ったのですが、中国の物語の定石として
下賤の者や生まれの卑しいものは性根も捻じれていて、
お金持ちは比較的気質が優れているというのがあるのかしら?
いや、「陳情令」と「三体」だけでそう思ったので
ほかの中国エンタメも見てみないとですが。

陳情令の作者のかた、印税で一生食べていけるかな?
いや、中国に印税あるかな?

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