映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「るろうに剣心 最終章 The Final」

2021年04月26日 | バトル映画
大友啓史監督
谷垣健治アクション監督

雪代縁の話を映画化。
連続で2作公開とのことで、てっきり前後編になるのかと思っていたら
縁の話は1本で完結して、
次の映画はどうやら剣心と巴さんの過去話らしい。
潔い偉い!

愛する姉を二重に奪われた縁は剣心への復讐のために
剣心と親しくする人や大切な場所を次々と破壊する、というあらすじ。
大友監督と谷垣アクション監督の組み合わせは間違いないので
アクションを見に行きました。
格闘シーンの3分の1くらいは剣心の足が地面についてないのでは?
というくらい、壁や屋根を走り空中を飛んでいた。
ガトリング砲で撃ち続けても走って躱されてしまうのだから
もうどうやっても倒せないよあれは…。
今回は残念ながらさのすけの見せ場なし。
蒼紫さまも(もしかすると編集でカットされたのかも)同じく。
縁役は新田真剣佑さん。なかなか様になってました。
後腕の筋肉がすごい説得力だった。原作設定通り嘔吐があるよ。

内容ばれ

署長の家での格闘が一番好きかも。
狭い和室でよくまああれだけ動けたものだよ。
どのシーンにも言えることですが1カット1カット細かく
ワイヤーを付け替えてあって、作業を考えると発狂ものだな。

そして原作既読組にはでかいサプライズ、
宗次郎さん再登場ですよ。
映画の剣心は機動力増しなので、共闘とても映えてました。
互いの刀をかいくぐりながら、ユニゾンで円や直線を描く動き良かったなあ!
それにしても邦画界、神木さんに頼りすぎでは!

燃やされる街が美しかった。それと縁さんのおうちが素敵でした。

ロケ地一覧
https://eiga.com/news/20210310/31/


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「名探偵コナン 緋色の弾丸」

2021年04月19日 | アニメ映画
4年に1度開催されるワールド・スポーツ・ゲームスに合わせて
真空超電導リニアの開通が決まる。
その告知イベント会場に参加していたコナンと少年探偵団の面々、そして保護者達は
経営者連続誘拐事件に巻き込まれる…というあらすじ。

脚本は純黒、ゼロ執の櫻井武晴さん。
赤井家集結映画で、赤井秀一さん、羽田秀吉さん、世良真純さん、メアリーさん、
それぞれに見せ場があり、強者演出もあって、
なおかつ推理とアクションのバランスがよく、スケール大きく、
スペクタクル映画になっているという良い脚本でした。
(この脚本、テレ朝の「相棒」が欲しかっただろうな…)
(櫻井武晴さんは「相棒」メインライターだった)

全部ばれ

今回は灰原さんの対等のバディ感と有能描写もたくさんあってファン大満足ですね。
割を食ったのが蘭さんで、
やたら爆発に巻き込まれたり落下地点にいたりする例の特殊能力を発揮して、
工藤さんに守られたりするシーンや格闘技による活躍シーンはなかった。
あと赤井家全員に均等に尺が割かれたので、
秀一さんのピン活躍を見たかった人には肩すかしかもしれません。

クエンチという現象は初めて知りましたが
国内で何度か起こっているし、同じく国内のリニア実験でも起きてるんですね。

しかし寿司太郎(仮)が何をやりたかったのか、
なぜ無罪を主張していたのかがなぞのままだった。
寿司太郎(仮)、お前の往生際が悪いばっかりに大変なことになったぞこら!

エンディング後で安室さんが特殊弾丸を手配していた的な映像出るかなと思いましたが
出ませんでしたね…その代わりなのかなんなのか、来年の予告が衝撃でした。
警察学校編…。外伝の漫画をそのままやるんでしょうか。
(私あれ実写ドラマ向きだなあと思って読んでました)
(04.20追記:公式から情報が出ましたが、メインは高木刑事と佐藤刑事で
プラス警察学校なのだそうです)
映画終わったあと、劇場が相当ザワザワしていた。



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「21ブリッジ」

2021年04月14日 | サスペンス映画

MCU「ブラック・パンサー」で気高く美しくチャーミングな王
そしてスーパーヒーローを演じたチャドウィック・ボーズマン主演作品。
マンハッタンで強盗が警官4人を射殺する凶悪事件が発生。
殉職した警官を父親に持ち、正義に対する並々ならぬ主義を持つ主人公が
犯人を追うクライムサスペンス。
主人公は暴力と射撃共に強い、頭良い、粘り強いと
三拍子そろったサスペンスの主人公で、
現場ではスーパー推理力まで発揮します。
100分と短いながら、食い足りないということもなく、程よい感じで終わった。

嘔吐あり注意。

全部ばれ

オチは火サス形式で分かる。途中から相棒ちゃん、隠す気ゼロで笑ってしまった。
主人公はどんな無茶な追跡を続けてもまったく傷つかず、
銃撃戦をくぐってもかすりもしない。
私がブラック・パンサー好きのせいか高貴な感じがしました。
本当に撃たれそうなときはなぜかデブの人が突然現れて
代わりに撃たれてくれたりしたけど、
彼は何だったんだろう。ロイヤルガード?

贅沢のために汚職をやってたんじゃない、生活のためなんだ…
って主張は、まあお気の毒って思ったけど、
随分広い家ね…家具もとっても贅沢ね…とも思いました。
でもアメリカではあれでもつつましい生活なのかも。
日本が貧乏なのかも。分からん



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「アンモナイトの目覚め」

2021年04月12日 | 恋愛映画
19世紀中ごろ、英国の海辺の小さな町で土産物の化石を売って生計を立てている
古生物学者のメアリー・アニングのところに、化石発掘を見学するために学者がやってくる。
学者は妻を旅に同行させていたが、精神的にまいっていた妻を町に残し
その面倒を見てほしいと報酬をメアリーに渡して去ってしまう。
最初は互いに馴染めなかった2人だが、徐々に打ち解け、
やがて愛し合うようになる…というあらすじです。
「ゴッズ・オウン・カントリー」のフランシス・リー監督。

実在の女性古生物学者で、発掘実績は優れているものの女性であるために
学者としての活動はほぼ禁じられていたメアリー・アニングを演じるのは
ケイト・ウィンスレット。
美しき人妻を演じるのはシアーシャ・ローナン。
(メアリー・アニングが同性愛者であったという資料は特になく、
実在のマーチソン夫人と同性愛の関係にあったというのも同じく監督の創作だそうです)
ベッドシーンは結構がっつりあるので、ご家族でのご鑑賞向きではない。

内容ばれ

偶然だろうけど、最近見た「燃ゆる女の肖像」と話の流れが同じだ。
職業を持つ女性と、婚約者または夫を持つ女性が
最初はうまくコミュニケーションを取れないがやがて愛し合う。
しかし別れが訪れ、ラストに対峙する。

ところで同性の恋愛映画、近年私が劇場で見たのは
「アンモナイトの目覚め」「燃ゆる女の肖像」「マティアス&マキシム」
「劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~」「ゴッズ・オウン・カントリー」
「君の名前で僕を呼んで」ですけど、
配偶者または婚約者のいるパターン多すぎじゃないですかね。6本中4本。
そしてラストで別離、または関係が続かないのも6本中4本。
同性愛は倫理観を欠く、普通ではない連中による一過性のもの…
という偏見を強化してしまうのではないかしらと
余計なことながら心配してしまいます。
(過去の女性を描く場合、誰かの妻になる以外の生活の手段がないとかで仕方ないかもですが)
精神の安定したフリーの人同士が、ハッピーな関係を築く同性愛映画が
もうちょっと増えてもいいのではないか。



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「ザ・スイッチ」

2021年04月11日 | ホラー映画
「ハッピー・デス・デイ」のクリストファー・B・ランドン監督。
(ところでこの監督、マイケル・ランドン氏の息子さんなのだな。今更ながら)
殺人鬼が、豪邸を襲撃した時に入手した古美術品の短刀で女子高生を刺したら
短刀の魔力で中身が入れ替わってしまい…というあらすじ。
「ハッピー・デス・デイ」級のウルトラCを期待すると
やや肩透かしだけども、楽しい青春ホラーコメディです。

内容を少し書くと、
主人公は内気で、校内のジョックたちからいじめを受けており、
教師からもつらく当たられ、母と姉の3人暮らしの家庭も上手くいっていない。
それが殺人鬼とスイッチしたことで変わっていくのですが、
主人公の心の支えの親友たちがとてもいい子で
いわばルーザーズクラブの復讐譚も兼ねます。
そこに爽やかな初恋もの、家族再生要素も加わって
きっちりまとまっている。
ただしベースはホラーなので注意。(人体切断、貫通、色々あり)

内容ばれ

主人公をいじめてた連中がどんどん血祭りにあげられるので
怖いというよりはイエーイ!って感じだった。
おとなしい生徒を狙って当たり散らしストレス発散する教師はいるので
電ノコは特にスカッとした。
あと女子高生の体だと馬力が足りなくてウキー!ってなる殺人鬼、
女子高生が男性器におおはしゃぎネタ、
主人公の片思いの相手が男前すぎて中年男性状態の主人公とキス、
おいしいエピソード全部詰めだった。

ヴィンス・ヴォーンさんによる女子高生演技は
「ジュマンジ」のジャック・ブラックのような派手さはないが自然でした。

主人公の女子高生役の女優さんは「スリー・ビルボード」で殺されて焼かれた娘さん。
今生ではがんばれ!負けるな!という感じでした。



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