映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「フランケンウィニー」

2012年12月27日 | 実話系

むかし実写の白黒で撮った30分ほどの短編作品をティムがセルフリメイク。
死んだ愛犬を雷の力で蘇らせた少年のお話です。
犬のスパーキーがともかく可愛くて可愛くて、
いいこなんだけど、でもちゃんと犬っぽくおばかさんで益々かわいい。
動物ものに弱い人は大泣きするのでご注意ですよ。

ティムの大好きな生気のない不気味なキャラデザの白黒アニメ映画が
シネコン展開していることに驚きを感じます。
20年前だったらカルト映画扱いで、全国で10箇所上映とかでしたよこれ。
あ、でもお話はわりと大作映画メソッドで動きます。
ゆえに私は短編の方がティムっぽくて好き。

内容ばれ
ティムが犬派なのは知ってるけど、おひげちゃんの扱いがな…。
おひげちゃん何も悪いことしてないのに、しかも元々生きてたのにあれはひどいよ。
べつにカタルシスが得られる訳でもないのになぜあんな風にー。

ラストの車を使う場面は再現されると思ってましたがあってよかった。
あそこ大好きです。知ってても泣く。

トシアキというキャラクタが、目が細くて名前がトシアキで
英語が日本語なまりに聞こえて、「日本人か?」と思っていたら
途中で思いっきり日本語で「どこいっちゃったのかなー」と言った。
しかしスポーツが出来て、勉強も出来て、何でもメモを取り、ビデオに撮り、
科学に強いっていうのが最近の日本人のイメージなのか(ただし性格はあまり良くない)。
だとしたらハードル高けえ!
(ガメラネタまでありがとうティム!)


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「仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼMOVIE大戦アルティメイタム」

2012年12月10日 | 特撮映画

フォーゼの世界ではあれから5年経っていて、
それぞれの道に進んでいる仮面ライダー部の面々が見られます。
フォーゼが好きだったひとは必見。
中島さんも、のびのび書いている感じ。
冒頭から、ああフォーゼはこういう漫画っぽいところがいいんだよな、
明るい気持ちになるな、と思いました。
教師の皆さんも相変わらず楽しそうです。
(チラッとですがちゃんと神保さんも出てます)

今回は美少女仮面ポワトリン、イナズマン、アクマイザー3が出ます。
ちょっと脚本的には大変そうなので、
オールドヒーローたちをねじ込むのはほどほどにしてあげてほしい。
あとアクションがすごい。役者さんが生身で頑張ってる。
それとお色気大増量。もちろん子どもに見せられる範囲ですが、
お父さんは今こそ子どもをライダー映画に連れて行く時です!
少年の頃、特撮お姉さんのパンチラにどきっとした
甘酸っぱい気持ちが甦る筈!

ラストばれ箇条書き

・さすがのオオババ様も、アクマイザー3とイナズマンは分からん。
 そしてポワトリンは内容を知らない…。
・流星くんはインターポールに就職したらしい。
 どうやって就活したんだろうね。
・インガさんの胸がすごすぎてCGかと思いました。けしからん!
 そして、流星は胸に陥落してインガさんとくっついたと思った。
・弦太朗は教師、賢吾は大学の研究員、クイーンはモデル、
 キングはアメフトの選手、ジェイクは雑誌の記者、
 友子はベストセラー作家、ユウキは宇宙飛行士になって宇宙に行ってた。
 ユウキが凄すぎないかそれ!?
・流星くんはどうやら友子ちゃんと出来あがったようです。
 目玉飛び出たー。
・アクションはサービスたっぷりでした。
 パルクールもあったし、結婚式で花嫁と花婿姿で格闘したり、
 あとポワトリン役の子は新体操をやっていたとかで身体が柔らかく、
 自分の前にいる敵を、後ろに跳ね上げた足で蹴っていた。スゲー!
 ポワトリンとウィザードの連携技も、
 フォーゼとウィザードの連携技も楽しめました。
 中でも賢吾くんのアクションには驚きました。病弱設定は自己暗示だったのか。
・映司くんが本人出演です。てか本人より先にぱんつが登場。
 これまで女子っぽい外見だったのが一気に性別男性になったなー。
・色々な意味でオチがすごかった。時間もの定番の例のやつ。
 ちゃんといくつかの伏線もあった。男子等は血の涙を流したそうです。
 (子等の年齢計算しようとすると頭がこんらんする……)

映画が終わったあとに、なぞの2号ライダー?チラ見せ映像と
あと例のライダーVS戦隊の予告が映って、
みんなポカーンとする気持ちでしたが、
すかさずどこかの子供が
「いまのなんやったん?」
とツッコミ入れて、噴き出してしまいました。
大阪の子はツッコミ早いわー(IN梅田)。
ていうか大団円でホワホワした気持ちが吹っ飛ぶので
ああいう予告は冒頭にお願いしますよ。



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「ウーマン・イン・ブラック」

2012年12月07日 | ホラー映画

ダニエル・ラドクリフくんが子持ちの弁護士役を演じる
ゴシックホラーです。

変な音がする→ダニエルくんが見に行く
というパターンがですね、
100回は続くかというしつこさで繰り返されて、
見ている方もだんだん面倒になってきて、
「仕事に集中しろ!!」って思う訳ですよ。
(ダニエルくんは亡くなった古い館の女主人の文書整理をしています)
それとも試験前になると掃除始めちゃうみたいな感じで、
徹夜仕事してると幽霊気になっちゃう☆のか。
でもおかげで素敵な館の色々なお部屋が見られるんですけどね。
よかったですよー。広すぎない所がいい。
屋敷の正面のたたずまいがとてもいい。
調度では衝立がかわいかったな。
浴槽じゃなくてお部屋にあったほうのやつ。
館はどこで撮影されたかかなり検索したんですが
全然写真が出てこない所を見るともしかするとセットなのかもしれません。
(古典怪奇映画で有名な)ハマーが噛んでるせいか、なんとなく格調高い。
海が満ちると渡れなくなってしまう島はOSEA ISLANDだそうです。
写真を見ると平べったい島なので、CGでかなり盛った模様。

おばけは、この作品を撮る前にジャパニーズホラーも随分研究したらしい。
ふと、顔が見えたり手が見えたりするのはこわかった。
良く見ると写真に写ってたりするのも。
ただカラスや汚水や馬車の男などのひっかけで怖がらせる時に
やたら大きな音を鳴らすのはやめてほしい下品だから。

ラストばれ

全 員 引 っ 越 せ 。
と思いました。なぜ住み続ける。
そしてあのままではたぶんダニエルくんの後任がやってきてしまう。
リングでもそうですが人はなぜ死体をどうにかすれば
霊の怒りが消えると思ってしまうのか。

作者のスーザン・ヒル女史は
「ハリー・ポッター」の小説は読んだことがないし、
映画も観たことがなかったけど、ダニエルくんは知っていた。
素晴らしい役者です。イメージにぴったり!と大絶賛だそうですが、
やめて!そういうこというのやめて!
JKRの耳に入ったら黒衣の女になっちゃうからやめて!

原作も気になるし舞台劇も気になる。
舞台劇は2人芝居で、弁護士がひたすら独白する形式だそうです。

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「黄金を抱いて飛べ」

2012年12月04日 | サスペンス映画



高村先生のクライムサスペンスの映画化。
大阪が舞台なので、知っている場所がどんどん映って、
「おやおや、一瞬で随分歩きましたな」とか
何か違う楽しみ方をしました。
男達がそれぞれの理由で集い、金塊強奪に挑むお話です。

大阪のモブの人たちがええ味出してました。
そうそう、なんか異常なものを見ても
「アハハハハ」でスルーしたり、
「いやー、なんやのー?」でスルーしたりするよね。
「喧嘩でっか?」「警察よぶで!」とか、関西弁って脱力系ですね。

内容ばれ
・モモさんはもうちょっと薄い顔をイメージしてましたが
 あれはあれでいい。カタコト萌えを理解しました。
 一本締めが分からずキョトーンと真似しているところとか実にいい。
・女装があったにもかかわらず「今日からモモ子だ」はなかった!
 分かってない!(幸田がさりげなくモモ子さん呼びをしていた)
・原作の幸田とモモさんは肉体関係があったというニュアンスだったと思うのですが
 映画は幸田がモモさんの頭を撫でたシーンに集約されている、
 ということにしておこう。
・浅野さんは熱演しておられたのですが、私の北川さんのイメージとは違いました。
 でもあまりそういう意見を見ないので私の北川さん像が変わっているのかな?
 体育会系でもあり、理系でもあり、文系でもある感じだったのですが。
 浅野さんは120%体育会系だった。
・西田敏行さんの若い頃の合成写真が不自然すぎて、グホって声が出ちゃったよ。
・ラストがなんかこわくてドン引きしたのですが、
 文庫版改稿前のラストに忠実なのだそうですね。
 私は曖昧な文庫版のラストの方が好きだ…。
・原作を読んでいる時は全然気付かなかった全体図が見えちゃったのですが、
 そもそもモモさんとハルキにかかわらなかったら何もかも上手くいったんじゃ…?
 いやそれじゃ全然幸田の救済にならないのは分かってるんですが。



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「007 スカイフォール」

2012年12月03日 | アクション映画
マッチョ脳映画の代表格のようなこのシリーズですが、
ダニエル・クレイグの代になってからややナーバス&ウェットになり、
今回が一番大改革だなあと思いました。(シリーズ全部は見てませんけど)

任務の失敗と大怪我による影響で酒びたりになったボンドが
職場復帰するのですが、技術の衰えや老いを意識し苦しみます。
今回の敵はかつてMの部下だった凄腕エージェント、つまりはボンドの先輩です。
彼は優しい笑顔の変態です(中の人は「ノーカントリー」のあのこわい殺人鬼の人)。
そして開発担当のQは若手の眼鏡イケメンになりました。
彼は生意気です。先輩に対してズケズケ物を言います。(中の人は「パフューム」のグルヌイユ)

歴代のQ(一番下)
http://wonderland02.web.fc2.com/movie/007/gallery/007-mmpq.html

新しいQ
http://www.telegraph.co.uk/culture/film/jamesbond/9631242/Ben-Whishaw-on-playing-Q-in-Skyfall-I-dont-even-have-a-computer.html

内容ばれ

・OPは不思議な感じでした。臨死体験映像みたいだった。
 007でなかったら、映画全部主人公の幻覚かと思うくらい。
・トルコのバイクチェイスはすごかったー!
 日本であんなことしたら屋根が落ちちゃうと思うのですが
 あっちは丈夫に作ってありますね。
・異国の市場でのチェイスシーンでは必ずひっくり返る売り物台。
・敵のモブが銃底にミッキーの耳みたいな弾倉を付けていて
 それが初めて見る形でしかもでかいので目についた。
 最初鉄アレイを付けて筋トレしてるのかと思った。
・パワーショベルを貨物列車で運ぶのはいいとして
 一切固定してないのは映画仕様なのか通常もそうなのか…。
・ニキビ跡があるじゃないかと若さを不安がられるQですが
 中の人はあれで30代なのですよね。
・あのツンツン生意気なQの声はバニかずさんがいいんじゃないかしら!
・字幕はなっちなので、妙な所が散見されました。
 ええと、老いを揶揄するボンドにMが「自分に言ってるの?」
 って英語では言ってるのに字幕では「そう思う?」ってなってた。
 そこを改変する意味が分からない。ほかも覚えてないけど色々。
・シアン化合物を飲むと主に上顎が溶けるのかな…?つまりは上に行く?
 でも助かったってことは迅速に正しい手当をされたんだよね。
 なんか同情されたのかなと思った。
・「何事にも初めてはある(ボンドの太股を撫でながら)」「初めてではないかも」
 という訳でした。露骨に手を引っ込めましたね先輩…初めてでないとだめなのか…。
・ボンドガールその1、セヴリンの扱いはあんまりではないでしょうか。
・軍艦島は遠景が使用されていて、めっちゃ日本の様式の建物なのに
 上陸するとデコラティブな様式の建物でオイーってなりました。
 エンドテロップで軍艦島だけ漢字で書かれてた。
・終盤はアルムのおんじがでてきてハイジっぽくなった。
・今回のヒロインはMであり、母を殺そうとする兄と、母を守ろうとする弟の
 血みどろの戦いでした。Mは国家の象徴でもあるのかなと。
・わたしはマロリーくんが我らのヴォルデモート卿って最後まで気付きませんでした。
・ダークナイトシリーズからの影響を指摘する声もあるそうで、
 おおなるほどと思いました。
・スコットランド、自然が雄大すぎて
 途中で車が故障したらどうするのと不安になる…。
 ハイランド地方のグレンコー、
 グレン・エティブにあるダルネス・ロッジで撮影されたようです。
 http://www.smittenbybritain.com/2012/11/dalness-lodge-from-skyfall/
 「Glen Etive」で画像検索すると、
 大きすぎてスケールが分からない写真がいっぱい出てきます。
 


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