映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「メン・イン・ブラック3」

2012年05月28日 | SF映画


エージェントJがエージェントKのためにひたすら奔走するの巻。
今回は過去にKが逮捕した凶悪な宇宙人が、
復讐のために40年前にタイムトリップし、
若い頃のKを殺すというお話です。

細かい事は気にしないこのシリーズに
時間逆行モノは大丈夫だろうか…?とちょっと不安でしたが
まあその、首を傾げるところが2、3ない訳ではないが、
おおむねノリで押し切る感じで愉快な映画でした。

40年前のKは、私は特殊メイクのトミー・リーが演じていると思ってましたが、
なんと癖から表情から完全に丸コピーしたジョシュ・ブローリンが演じていたのでした。
本当にそっくりなのでびっくりした!

ラストばれ

・字幕はなっち様。
 「俺は奴を逮捕すべきではなかった」→「無実だったのか?」→「殺すべきだったんだ」
 って会話してるのに(たぶん)、
 「無実だったのか?」→「極悪人だった」
 って翻訳してた。
 英語がまるっきり駄目な私でも分かった。
 しかもこれ後々のシーンにつながる重要な台詞…。
・レディー・ガガとティム・バートンのカメオ出演、気付かなかった…。
・どうしてアンディ・ウォーホルなのか、
 アメリカでは何か元ネタがあるのか、分からないけど御本人様に似てた。
・なんだか最近やたらロケット発射する映像ばかりを見ている。
・60年代ファッションもやたらよく見るが、映画によってかなり違う事が分かってきた。
・そして60年代にJが、1人でウロウロするのは
 人種的にきびしいんじゃなかろうかと思ったのですが
 差別ねたは軽めでした。でもKがJのこと「奴隷」って呼ぶ(笑)…きつい。
 (字幕では「ノッポ」…これはまあ…仕方ない…かな)
・グリフィンくんがいい人すぎて泣ける。ヤマトでいうところのスターシャ。
 本作のヒロイン。なんかすごい装置をホイっとくれる。
・後付けなのは勿論分かっているが、「運命のバディ話」はやっぱりグッときますな。
・Jだけが記憶を書き替えられなかったのは、たまたまなの?ってところと
 タイムワープ装置を戦闘に使うシーンで、3人に増えるべきでは?
 そうでないならダメージは残るのでは?ってところが気になり申した。

映画予告
「ボーン・レガシー」の予告で
マット・デイモンがいないように見えたので調べたら出演してなかった。
主役消失トリックである。
ついでに知った豆知識だが、原作者ロバート・ラドラムが亡くなったあとは
違う人が引き継いで書いているそうだ。
どうしても続けないといかん何かがあるのだろう。
「ボーン・アイデンティティー」
「ボーン・スプレマシー」
「ボーン・アルティメイタム」に続く4作目。
私はこのシリーズなんとなく全部見ている筈なのですが
内容を思い出せない不思議なシリーズ。
(パスポートをいっぱい持っている・水中で彼女が死んだ・
女上司が怖い…でも違う映画の記憶かも)


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「ダーク・シャドウ」

2012年05月24日 | ホラー映画


ティムとデップの新作。おおむかしのホラー昼メロのリメイクらしい。
お色気コメディホラーで、お色気がわりに本気でお色気、
ホラーもわりと本気でホラー…というか結構簡単に人が死にます。
普通の感覚で言えばそのひとは助かるんじゃないの?という人も
主人公のバーナバスが殺すので、倫理観がむかしっぽい感じがします。

イギリスからアメリカに渡って水産業で財をなしたコリンズ家の嫡男バーナバスは、
メイドと適当に楽しみつつ、やがて本気で愛する女性と出会うが
メイドが魔女だったため、呪いによって両親を殺され、愛する人を殺され
自身はヴァンパイアにされて生き埋めにされます。
200年後、偶然に工事現場で掘り出されたバーナバスは
落ちぶれた生家に帰還し、コリンズ家復興のために奮闘します。

音楽はエルフマンで、衣装がコリーン・アトウッド。
ヘレナ・ボナム=カーターが出てクリストファー・リーがちょいと顔を出して
だいたいいつものバートンファミリーです。

ラストばれ&ティム語り

ティムの大好きなネタなのに、マニアック臭がない。
中期※のティム作品には奇妙な者たちが出てきて、
外の(普通の)人々に対する怯えや敵愾心やコンプレックス、
理解してもらえず排斥される悲しみ、あと好奇心がちょっぴり、
常に背負っている感じがあったが、
ダーク・シャドウ等最近の作品に登場する奇妙な者たちは、
実に堂々と己を貫いている。
現実の人々、街の人々、普通の人々を全く意に介してないようにも見える。

思うにティムはもう「奇妙な者たちの物語」を卒業したのだ。
監督としてものすごい成功をして、
「普通の人々」が怖くとも何ともなく
逆に大したことないちょろい存在だって分かってしまったのかも。
「ダーク・シャドウ」はティムのあの独特のホラーではないけれど、
ゴシックホラーへの愛の詰まった、ちょっと懐古趣味な映画です。

※初期のティム作品は
「ちょっと何言ってるか分からないです」か
「俺以外には分からないです」の2つに反応が分かれる。

魔女は、仕事を始める前に自分の顔の左右を両手でぐいっと上向きにして
気合を入れている仕草を見て、悪い人だとは思えなくなった(笑)。
ラストのところ、キラキラして悲しくてとてもきれいだった。
私は魔女のような、ああいうタイプではないけど、
すごく一生懸命なのに受け入れてもらえなくて、
ちがうよー、ちがうんだよー、って耳元で言ってあげたくなる感じ、
なんだか分かるし、現実でもある気がする。
うーん、彼女はたぶん強すぎるからうまくいかない。
能力もそうだし心もそうだし、アプローチもそう。

クロエちゃんは少しもったいなかった。
幾つか伏線があってもよかったんじゃないかと。


全体的にお洋服がかわいかった。
バーナバスの歩き方がエレガントだった。
ジョニデはああいう一部を強調した演技がうまいなあ。


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「タイタンの逆襲」

2012年05月21日 | ファンタジー映画


前作「タイタンの戦い」も、「…うん、まあ…」って出来でしたから
今回も全然期待してませんでした。
そして実際(監督は交替したのですが)やっぱり「…うん、まあ…」でした。
クリーチャーの動きはよかったかな。

では何が見どころかと言えばゼウスとハデス
(リーアム・ニーソンとレイフ・ファインズ)
(マスター・クワイ=ガンとヴォルデモート)の屈折した兄弟愛。
これしかありません。

ゼウスに恨みを持つ兄ハデスと、
ペルセウスばっかり贔屓して!ギリィ…な息子アレスが結託してゼウスを捕え、
地下の迷宮に閉じ込めて鎖でしばり、その力を吸引してタルタロスに捧げます。
で、主人公のペルセウスが父を助けに行くのですが。
考えるまでもなく聖闘士星矢のアテナそのまんまです。
リーアム・ニーソンとレイフ・ファインズの好きな方はもうすぐ終了ですが劇場へ急いで!

内容ばれ

アレスは積年の恨みでガスガスとゼウスを殴りますが、
ハデスは言葉攻めを好みます。
でも「そこまで我を憎むか……」と笑ったゼウスに
額と額をくっつけるというBL的大技をくらい、あっさり陥落。チョロいハデス。
(余談ですが、あすこ、ハデスは顔の角度を傾けて口付けをしそう…?に見えるんですが
1センチくらいのあやういところでサッとゼウスが顔を離して微妙な空気になります。
私の幻覚ではない筈。リーアム・ニーソンはなーんにも考えずに火種をまきまくる
魔性の偉い人の役が本当に似合います。素敵)

アレスもああ見えて陰湿に父親の事は大好きで、
ペルセウスの息子の目の前でペルセウスを殺そうとして
「目の前で父親を奪われるつらさを思い知れー!」かなんか言っちゃって、
パパがペルセウスばっか褒めるのが、そんな辛かったんか…という。

結局最後互いを許し合って、わくわく共闘するゼウスとハデス。
最初からお前達が仲良くしてれば、こんなことにはならなかったのに。
仮面ライダーの映画のどれかのラスボスに似た奴がいたような気がするタルタロスは、
スーパー武器でペルセウスがなんとかします。

このシリーズの男女ラブロマンスのぶん投げっぷりが凄いのですが
前作のアンドロメダ王女とイオとどっちとくっつくの?という引きに対して
冒頭でもう嫁になってたらしきイオは死んでいるという決着、
そして今回なんの素振りもなかったのに、
ラストでいきなりアンドロメダにキスするペルセウス。
あれだけ唐突だと、交通事故を目撃してしまったような感じです。
別に無理に入れなくても…キスシーンがないと死ぬのか?

ところでリーアム・ニーソンとレイフ・ファインズは
額にプレートが1枚入っているかのような、立派なTゾーンが似ていると思う。
頭突き技が強そうだ。




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「テルマエ・ロマエ」

2012年05月16日 | コメディ

面白かったです。
原作がそもそも間違いなく面白いうえに、
阿部さんのキャスティングが100%正解なので、
よほどのヘタを打たない限りは失敗しようがない。

初期の各エピソードを、
オリジナルキャラクターの山越真実(=ヤマザキマリ先生?)で
つないであります。ラストは3つ分くらいのエピソードを強引にまとめて
映画っぽく終わった。
阿部さんは顔が劇画調なので、ああいう風な
古代ローマ人が現代に来て、最新テクノロジーに驚愕したり、
食べ物や飲み物に感激したりといったシリアスギャグが本当によくお似合いになる。
ローマパートも、米英製作ローマものドラマのセットを運よく使わせてもらえたとかで、
邦画では近来まれに見るゴージャスな美術でした。

ドラマ派生でもない邦画としては異例の興行成績だそうですね。

内容ばれ

・ローマの群衆の中に立つ阿部さんを見ていると、
 本当にこの人は日本人じゃないなあと思います。
 (北村さんを始めとする他のキャストさんも濃いには濃いけど、
 イタリア人の中にいると、やっぱり日本人)
 かといって欧米人っぽいというのでもない。オンリーワンの顔。
・イタリアエキストラの人、すごくたくさん参加して下さって、
 そして楽しそうだった。
 皇帝が宣言してから群衆が「Yeah-!!」ってなるシーンなのに
 静聴しているときに左奥でフライングイエーしている人がおった。
・ルシウスの親友は、ルシウスのために色々骨を折ってくれるいい奴なのに
 映画ではなぜか奥さん寝盗る役になっておってかわいそうだった。
・キャストの中に内田春菊さんの名前があった!
 ということは先輩漫画家さん!?
 なんだか大昔に拝見したときから姿が変わっておられないような…。
・アナログ原稿はあんな風に手で破れません(背景ベタ貼りしたトーンが破れない)
 と思ったけど、どうもああ見えてデジタル原稿をプリントアウトしたもののようです。
・ヒロインの実家の撮影に使われたのは栃木の北温泉。
 原作で登場しているヒロインのエピソードも使えるし、
 続編いけますねこれ…。
・ルシウスが皇帝の囲われものではないかというネタは
 総カットでした…ちょっと残念…。


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「仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦」

2012年05月14日 | 特撮映画

ライダーと戦隊が戦います。
具体的に言うと、
ゴーカイレッドのマーベラスと、ディケイドの門矢 士が、
「相手を滅ぼさないと自分達が存在できなくなる!」
という主張の元に、
マーベラスは大ザンギャックを、士は大ショッカーを従え
互いの陣営の戦士を1人1人消していきます。

うーん、面白い訳ではないけれど、突っ込み所が多いので、
そういう意味では楽しめる。
あと、なんていうかご遠慮したくなるようなBL推しがあります。
(萌えた方がいらしたらごめんなさい)

そうそう、大ショッカーの首領の士さんの頭が、
GWにパーマをあててバーナビー・ブルックス・Jrさんになった
私の頭にそっくりでした。
士さんも美容院に行って「寝ぐせのつかない頭にしてくれ」って言ったらああなったのか?
いや前から首領の時はあの頭でしたっけ…。

オチばれ(褒めてない)

・マーベラスさんにはジョーが、
 士には海東さんが、必死に取りすがって
 どうしたんだ何かあるのかやめろと交渉するのですが
 2人とも無視して暴力をふるいます。
 ジョーさんも海東さんもえらいこと傷つきます。
 ジョーはともかくゲイ怪盗のほうはそんな人だっけ…?
・そんな人だっけで言えば永遠の中2病の士さんはともかく
 マーベラスはそんな手の込んだお芝居にノリノリになって
 仲間を傷つけるひとではないんじゃないのという気がしました。
 顔はマーベラスで中身は士の変な人みたいだった。
・まあ当然ながら2人とも大ザンギャックと大ショッカーの
 陰謀を探るためにそんなことをしているのですが。
 殺されたかに見えたライダーも戦隊も死んでません。
・嬉し泣きせんばかりのジョー。
・しかしかなり傷ついた海東は納得しません。
 全員が奮闘してなんとか阻止した超巨大宇宙ロボ完成を
 なんと海東が復活させ、ひとを傷つけた報いは受けてもらう的な事を言って
 ライダー&戦隊に襲いかかってきます。2時間のあれやこれやがまるで無駄。
・そう、ラスボスは海東。
・お前が彼氏を放置したせいだぞ士!
・そこへ行くとジョーさんは夫唱婦随の大和なでしこ…。

・すべての秘密は赤レンジャーが握っている!ってことで
 デンライナーに乗って赤レンジャーを迎えに行き、
 現代に来てもらって生き残りの戦隊が集結したら
 実は中身はマーベラスだったという一連の流れ
 最高に意味が分からなかった。特撮映画じゃなかったら編集ミスレベルだ。
 え?生き残りを集めるための策略だった…としても
 マーベラスはどうやって過去に行ったの…。
・ライダーと戦隊の連携戦闘は面白かったです。
 オーズのコインがレンジャーキーになったり、
 カード系の戦隊がカード系のライダーにカードを渡したり。
・集結したライダー&戦隊が走って行くところ、多すぎて市民マラソンみたいだった。
 スーツアクターさんじゃない人も確実にいらっしゃったと思う。
 走り方が「わードタドタドタ」になっている方も散見された。
 逆にスーツアクターさんの走りはやっぱり普通じゃないんだなと感心した。
 体があまり上下左右に揺れないのかな?
・散水したのか雨だったのか分からないが、決戦広場がベチャベチャすぎた!
 水たまり!倒れたらせっかくのスーツが汚れる!
・崖の上のディエンド、ヤンデレ独りタイムボカンのシーンは
 私も友人も「ぶひょっ」って変な声出た。
・そして宇宙から地表に落下したにもかかわらず上着が焦げただけという耐久性。
 おまえはガンダムRX-78か海東!!
・なぜか誰も海東を責めずに、
 「俺にはお前だけだ…」みたいな士の変な告白タイムが始まる…。
 …うん…有体に言えばどうでもいい…。
・今回のようなプロデューサーや脚本家の組み合わせを、
 名前の頭文字を取って 白金米と呼んでいるのをネットで見掛けました。
 しろがねまいと読むと何だかおいしそうだ!

ホーモズを初めとする最近のブロマンス映画は見ると元気になるBLなんですけど、
BL萌え属性のない男性の書いたBL推し脚本というのは、
なんだか逆に元気がなくなる気がする…。
亭主関白モラハラヤンデレ独りよがりBLとか別に見たくないです…。


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