映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z」

2013年05月28日 | 特撮映画

地球のあちこちで魔力の暴走が見られ、
このままでは宇宙全体のバランスが乱れてしまうということで
その大本の原因であると思われたウィザードを、宇宙刑事ギャバンが殺しに来る。
しかし魔力の暴走は実はスペースショッカーの仕業で、
彼等は幻夢城を復活させ、そのパワーで宇宙全体を破滅に追い込もうとしていた。
それを阻止するため、戦隊とライダーが集結してわーわーわー、というあらすじ。

去年春公開の前作スーパーヒーロー大戦が本当にひどすぎたので、
(ヤンデレ男の嫉妬で地球が滅びるでござるの巻)
あそこが底辺だったと思うので、
それ以下ではないけどべつに面白くはない。
ちなみに前作と同じ監督、同じ脚本家です。

内容ばれ(反転しないよ)

銀河連邦警察がひどい。
調査が杜撰だったせいで誤認逮捕ならぬ誤認処刑をやらかしかけたのに
組織としての謝罪がないとはどんな団体よ。
そして次に幻夢城復活を阻止するために、
回避策や他の手段の模索もろくにせずに、
ちきゅうはかいこうせん(仮)を撃っちゃう。無警告で。
他ならぬ旧ギャバンが。
あれか、「味方になったら急に弱くなる」のと同系列の
「管理職になったら急に頭固くなる」か!
大丈夫か!給与を安くしすぎて有能な人材がみな転職したのと違うか銀河連邦警察!

・軍師レイダーの耳の位置が左右でずれてるのが気になりました。
・黒木司令のヘアスタイルがちょっとイケメン風に。
・イナズマンが出てきて、弦太朗のことを「先生」と呼んでいるのは
 「??」だった。(弦太朗は分かってなかった)時空を越えてきたのか?
・現ライダーと戦隊のリーダーが、中2でも暗黒微笑でもギザギザハートでもない性格なので
 こういうときは安心できます。人の話を聞けるヒーローっていいよね!
・バーベキュー会場に放置された肉と野菜が気になって気になって…。
 あれはあのあとどうなったの!特命部が回収して残業の夜食に食べたのよね?そうよね?
 もう本当やめて!映画に肉を出して食べないのやめて!
・ショッカーの下っぱが集団で「イーッ」「イーッ」「イーッ」
 って言っている声は、ちょっとカモメに似ている。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「中学生円山」

2013年05月24日 | 成長モノ

妄想の好きな子ども円山は、
「うちの家族は自分以外はスパイなのではないか」とか、
「うちの家族は自分以外は宇宙人なのではないか」とか、
暇さえあればその手の妄想を繰り広げていた。
やがて少年円山は中学生になり、相変わらずの妄想三昧、
近頃の彼のブームは体を柔らかくして自分のチーンを
自分で舐められるようになりたいというもの。
しかし円山の暮らす団地に、下井という謎の子連れの男が転居してきて、
円山の妄想を共有し始めたことから彼の生活に変化が訪れる、というお話。

この話の筋は、相棒のスピンオフ映画ででもやったら
歩いて映画館から出られないほどの鬱映画になったところを、
あえてのコメディ映画に、しかもその話自体をメタ的にギャグにするのではなく、
「自分の股間を舐めるために毎日柔軟自主トレに励む妄想癖のある男子中学生」
と2本支柱にしてるところが、得も言われず斬新で類を見ないと思います。
片方だけならよくある話なんですが、合わせるか!?という。

しかしながら家族や恋人、女子同士で見に行く映画では決してありませんし
私もお勧めはしません。
小中男子マインドを持つひとか、
あるいはクドカンのファンが見に行って楽しめばよいかと思います。

内容ばれ

くさなぎさんの「早く言いなよ」って台詞がすごく好き。優しくて。
この役はくさなぎさんでないとできない感じでした。
キムタクさんだとオサレサイコパスになっちゃうし、
ごろうさんとしんごさんはガチサイコパス、
なかいさんだと悲しい中年男、
どっちのテイストも出せるのはくさなぎさんだなあ、と。

おじいちゃんの歌は正直長げぇ!と思ったけど、
鬱なのに全然暗くない、悲しいのにプススと笑える
涼やかなラストでした。

「考えない大人になるくらいなら、死ぬまで中学生でいるべきだ!」
って台詞が先にあって、シチュエーションをあとで作ったんだろうなこれという、
不自然さが少々ありましたが、心に残る言葉です。

それにしても局部がライトセーバー状って
昔の同人誌みたいでなつかしい表現です。
最近は、なんか細部まで描くのが流行りですよね。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「探偵はBARにいる2」

2013年05月20日 | 暴力orハードボイルド系

大泉さんが探偵役を演じる、
魅力的な街ススキノを描くシリーズが帰ってきました。
この映画を見るとススキノのバーに行きたくなるなあ。
酒と雪とコートと夜と訳ありの女。
最近めっきり減ったハードボイルド映画です。

友達のオカマのマサコちゃんが殺され、
探偵は犯人を捕まえるべく故人の過去を調べるが、
彼にはさる大きな秘密があり、
政治団体から圧力がかかりはじめる、というあらすじ。

お姉さんのぱんつや裸が結構多かったが
美少年の裸もあったので、バランスはとれてる。

ねたばれ

マサコちゃんがとっても可憐でした。
真面目で努力家で、愛情が深くて、
好きな人のためにためらわず自分を犠牲にするオカマさん。
むかしの恋人にもらった薔薇を抱えてニコって笑ったところは
少女マンガのヒロインみたいだった。

脚本も監督も相棒組の人なんですね。
右京さんが花の里の前で女の子と出会う誘拐話と同じ監督脚本コンビだ。
(監督は「X-DAY」も撮ってる)

映画の高田くんは、探偵のことを好きなんだろうなあと思うのですが
(毎回バイ擁護、ゲイ擁護しているしー)
でも別にそれが成就したらいいとか成就しないから悲しいとかはなく、
心は常に泰然自若、毎日楽しく満ち足りて生きていそうで、
限りなく仏教の悟りに近い状態にいる気がします彼は。いいなー高田くんはいいなー。
生きているだけでどんどん不満を自動生成していく犯人とは真逆。

ヘイトクライムと反原発、2つは重いので片方でええよと思わなくもない。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ビトレイヤー」

2013年05月16日 | サスペンス映画


シャレオツ☆クライムサスペンス。
マーク・ストロングさん、もしくは
ジェームズ・マカヴォイさんのお好きな方におすすめ。

犯罪王を追い詰めた刑事が足を撃ち抜かれ、一命は取り留めたものの
彼はかつての闘志を失い、後遺症に苦しみながら仕事を続けていた。
しかしとある事件をきっかけに2人は再会し、意外な展開に翻弄される事になる。
というあらすじ。

内容ばれ

おばあちゃんを男4人で囲んでの問答のシーンとか、
緊迫しているのに妙にユーモアもあり、いい味だしてました。
マーク・ストロングさんは沈黙の生える顔立ち。
見る側が孤独や美学を読み取ってしまう顔。
あと犯罪王ストロングさんのお友達がとてもいいひとでしたね。
奥さんがストロングさんのこと大嫌いで
明らかに友達付き合いに反対しているのに、
妻の目を気にしつつ多大な努力と犠牲を払って助けてあげるんですよ。
なんだか暖かい目になってしまう設定。

ただ、この監督オシャンティが大好きすぎて、
オシャンティ部分以外のこと考えるのヤダー!ってなるのか、
あらすじがわりと雑なので、原作を探すか、
あるいは起承転結を考える係のひとと組んだ方がいいと思います。

終盤ビトレイヤーの人が一生懸命あらすじ説明をしていて、
大変だなと思いました。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「図書館戦争」

2013年05月03日 | バトル映画

面白かったです。
実写化は無理だと思っていたので
映画が始まってすぐに「本当に映画化した…」という感慨で涙が落ちました。
メディア良化法が施行されているパラレルの日本で、
本を検閲押収する良化特務機関と、それを阻止する図書隊の戦いを描いた物語です。
この作者さんはストレス→カタルシスの匙加減が非常に上手で、
そして中高生から大人まで幅広い世代のハートに響くよう書かれているので、
エンタメとして非常に満足度が高いです。
それにしても本を焼かれるというのは映像で見ると嫌な汗が出るくらいのストレス!

堂上教官がものすごく堂上教官で、榮倉さんもイメージ通りでした。
柴は作者さんが元よりイメージしてらしたそうで、ばっちり栗山さんでした。
橋本じゅんさんがすごくいっぱい出ていらしてうれしかった。
舞台役者さんだけあってすごい顔の筋肉の動き。

内容ばれ

・岡田さんが出ていらっしゃる作品はとりあえずアクション面で良作なのは確定なのですが
 今回もそうでした。トイレでの格闘が一番きれいだった。
 榮倉さんとの柔道のシーン、ただ立ってるだけなのに
 男に膝タックルされてもよろめかないなこれは、って何か分かる感じだった。 
・手塚役の子がフォーゼの弦太朗でした。前髪があると誰か分からない…。
 ウェストが細くてですね…60ないのではないか…大腸がないのではないか…。
 岡田さんと向かい合って立つシーンでは、厚みが2分の1くらいでした。
 (岡田さんは胸板厚すぎる。両胸の筋肉がジャンプ4冊分くらい。バカ!かっこいい!)
・小牧は、相棒X-DAYのツン眼鏡だった。メガネはあったほうがイケメンだな…。
・柴のシーンは、仕方ないんですがカットが多くて、
 もうちょっと不器用な部分も見たかった……。
・ガンアクションはもう少し短くてもよかった。
・黒服の男達はなんていうかもう少しこう……。
・びっくりしたのは稲嶺指令が日野の悪夢で亡くなった設定になっていたこと。
 これは作者さんが、指令は亡くなった児玉さん以外はあり得ないので
 違うキャラクターにして下さいとおっしゃったのだそうです。
 その代わりに出てきたオリジナルキャラクタが石坂さん。日野の唯一の生き残りという設定。
 原作では稲嶺さんは日野の悪夢で大切な奥さんを亡くし、それが彼の戦う理由になっているのですが
 映画では石坂さんが日野の悪夢で大切な稲嶺さんを亡くし、それが彼の戦う理由になっているのです。
 公 式 で 石 坂 浩 二 × 稲 嶺 指 令 と か 変 な こ と 始 め た ぞ !
・続編もぜひこのキャストで見たいなあ。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする