映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「響 -HIBIKI-」

2018年09月17日 | 成長モノ

データ投稿のみという規定の文学賞に応募された手書きの原稿。
廃棄処分の箱に入っていたそれを何の気なしに拾い上げて読んだ編集者は、
作品の完成度に驚き、作者の才能を確信する。
しかしその小説を書いた15歳の少女、響は普通の女子高生ではなかった…
というあらすじ。

文章創作よりも響の破天荒な行動が主眼。
男は拳でシメて子猫ちゃんに変え、
女子はツンデレとスパダリを発動してフラグを立てていく、
マガジンっぽい内容ですが、原作はビッグコミック連載の漫画。
脚本は西田征史さん。

内容ばれ

響は、つまんない小説に対して
村でも焼かれたのか?ってくらい悪しざまに罵りますが
好きな小説に対しては幼女なみにリスペクト丸だしなので、
指折っても、顔面蹴っても、不思議と嫌悪感はわきませんでした。

友達の小説に対して、構成とストーリーが整ってるだけの文字の羅列
とかそういう強烈なdisも、友達の作品への愛情があるからか
何だかにこにこしてしまった。
りかちゃんのお父さん、村上春樹さんと辻仁成さんを足して割ったような(笑)
(りかちゃん、本棚を名作本棚とゴミ小説本棚に分けるって攻めてるわ…。
好きになってしまう)

直木賞は、最近はもっぱら
「出版業界に貢献してくれてありがとね~」賞になりつつあるな…
と思ってたんですけど、どうなのかな?

読んだ業界人はみなその才能にひれ伏す響の小説、
文体とストーリーの想像がつかないけど、読んでみたいな…。
町田康さんみたいな文体で、テッド・チャンさんみたいなお話だったりするのかな。


予告(指の骨をへし折るシーンがあります注意)
https://www.youtube.com/watch?v=6_9DS6aASSY

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