映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影」

2016年08月31日 | バトル映画

2作目です。
突然変異してスーパーパワーを得たカメたちが街を守ります。
ごきげんな音楽と仲良し兄弟の大活躍で、スカッとする感じ。
今回の敵は宇宙人です。
前作のラスボスが、なぜか配役が変って再登場しましたが、
このひとは噛ませだな…と思っていたら、やっぱりそうでした。

内容ばれ

・走行中の車のタイヤ部分から
 ドリルとかノコギリとかが出るのが好きなんですが、
 ヌンチャクが出るというのは初めて見ました。
・前作も今作もハリポタネタありがとうございます!
・兄弟仲違いねたは、すごい無理矢理やらされてる感があったので、
 なくてもよかった。
・4人のカワバンガ!がなかったのはちょっと寂しい。


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「ライト/オフ」

2016年08月30日 | ホラー映画

今年はホラーの当たり年で、どれもレベルが高いです。
この映画はジェームズ・ワン監督作品じゃなく彼は製作なんですが、
不思議と彼のテイスト。

ホラー映画は、「モンスター的なものが一日中どこにでも出る。つよい。弱点なし」
とかだと「じゃあもういいよ!さあ殺せ!(大の字)」ってなって、
むしろ逆に怖くないので、
うまくやれば逃げられそうなギリギリのルールの設定が面白さの大半を決定する、
と言っても過言ではないですが、
この映画はそのへん上手くやったと思う。
あとキャラクターがとても良い。
といっても、何度も書いているように
出来のいい映画と出来のいいホラーは違うので、
苦手な人が見るものではないです。

残業をしている女性が、倉庫で、
暗がりの中に立っている女の姿に気付く。
女は照明をつけるといなくなり、
しかし明かりが消えると再びそこに立っているのが見えるのだった…。
というあらすじです。

元になったショートムービー(怖がりさんは夜トイレ行けなくなるので注意)
https://www.youtube.com/watch?v=FUQhNGEu2KA

内容ばれ

この映画、何を書いたらねたばれになるんだろう…よく分からない。
とりあえず、登場時にチャラ男かと思わせる主人公の彼氏くん、
たぶん演出なんでしょうけど、どんどんいいやつ加点されていって、
最後のほう、
「アー!彼氏くん頑張れ!彼氏くん頑張れ!だめか!?よし!いいぞ!」
って彼氏くんの応援に夢中でした。あそこの光のとんち合戦、良かった。

それで私はお化け屋敷めぐりのやりすぎで、
映画では本気で怖いって思う事はあまりなくて、
この映画でも「ダイアナの造形は改良の余地ありだなー
もうちょっと人間っぽいほうが怖いよきっと」とか思ってたんですが、
心を病んだお母さんが、
本気で怯えてる子供とおばけを仲良くさせようとするシーンには
別種の恐怖を感じました…。
なんかこうDV男と再婚した母親が半分洗脳された状態で子供の味方になってくれない的な…。

それで冷静になって考えると、これ百合ホラーじゃ…?って気がしてきました。
ダイアナは親友が大好きで、彼女の夫を2人殺してる(たぶん)。
子供も邪魔だけど、手を出したら絶交される…っていう。
ダイアナはサイキックで、人の頭の中に自分の意識を注入できて、
(彼女のお父さんの遺書にそういう文面があった)
お母さんの頭の中に入っちゃってたと考えるのが一番設定に合いそうですね。


設定上暗いシーンが多いのでモニタでは相当見にくいと思います。


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「君の名は。」

2016年08月29日 | アニメ映画

地方の田舎町暮らしの女子高生と、
東京の男子高生の体が時々入れ替わり、
2人は最初のうちそれを夢だと思っているが
やがて現実に起きている現象だと理解し、
自分達の生活を守るために幾つかのルールを決めて協力し、
それなりに楽しんだり反発したりしてやっていくうちに、
ある事実に行きあたるというあらすじ。
新海誠さんの作品を見るのはこれが初めてですが、面白かったです!
男女カプ恋愛系ジュブナイルが苦手じゃない人におすすめ。
中高生男子グループとかが多くて、
帰りにぼそぼそ「おもしろかったな…」「うん…」とか言ってるの可愛かった。

風景、特に空が綺麗なのと、
東京が実際の1,2倍ほどキラキラしていて、
岐阜の山奥の生活もまた同じく魅力的で、
あと女子高生も男子高生も、同性の友達との交友関係が
ちゃんと好ましい風に描写されていて、人物に厚みがありました。

内容ばれ
入れ替わった状態の男子高生に対して
親友が「かわいい…?」と感じたり、
逆に入れ替わった女子高生が女子にモテたり、
入れ替わりエピソードは駆け足だったけど、
おしい部分は厳選されていて少しも取りこぼしがなかった。

おちばれ注意!
予告の段階で「ジャック・フィニイの短編のオチ
(キアヌ・リーブス助演の映画も同じオチ)じゃないかな」って思ていて、
「田舎と東京というのがミスディレクションで、
東京は壊滅して都市機能を失い糸守になった。
彼女が『東京』と言っているのは別の場所。
1200年に1度の彗星と同規模の彗星が偶然に数十年後に流れた」
それで冒頭のヒールを履いた会社員らしき彼女の映像を見て、
「東京で彼の血族を見掛けるんだな…
あ、糸守の中心に穴空いてるわ…確定だな」って思ってたら逆で、
メキメキとハッピーエンドになったので感激しました。

しかし複数回、糸守には隕石が落下しているのでは…?
と思うのですが(御神体の周囲の地形が異様なのと、もしかすると湖も)
宮水家の人々は、隕石落下から人々の命を守る能力を得る代償に、
愛しい人の記憶を失う呪いを受けるとか、
そういう契約を神と交わしたのではないかとか想像しました。

https://www.youtube.com/watch?v=k4xGqY5IDBE
「君の名は。」予告。空が本当に綺麗なので見てみてください。
曲も良い。

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「トランボ」

2016年08月19日 | 実話系

アメリカで1940年代に巻き起こった
共産主義思想の弾圧に真っ向から反発し、逮捕投獄され、
ハリウッドから締め出されたにもかかわらず
偽名で脚本を大量執筆し、アカデミー賞まで取ってしまった脚本家、
ダルトン・トランボの伝記的映画です。

おいしくて高級なお料理は食べた瞬間は
何の味かわからず、様々な食物の匂いや食感が知覚されますが
この映画もそんな感じで、
才能と情熱の話、友情の話、家族の話、思想弾圧の話が描かれますが、
1つ1つのパーツは分離せずに複雑に絡み合っている、
相当に緻密な脚本です。

ラストばれ

不勉強ながらダルトン・トランボさんの事を存じ上げず、
偽名のまま「黒い牡牛」と「ローマの休日」で賞を取ってしまわれたのに
ものすごくびっくりしました。

その才能もさることながら、
収監され、かつての仕事相手から冷たい仕打ちを受け、
友人の死や転身を経て、それでも折れずに執筆を続けられた精神力が凄いです。
不遇のうちに死ぬ天才もいますが、この人の場合は
周囲がその才能を放っておかなかった。

B級映画製作会社社長の、思想とか難しい事は
俺も分からないしうちの客も分からない。
めんどくさいやつは殺す!みたいな態度は爽快でした。

「スパルタカス」で再び彼の名前がクレジットされるのは、
彼の作品が素晴らしいという要素の他にも
なにか駆け引きがあったんじゃないかという気がしましたが
面白そうなので調べてみたいです。

妻子が「お父さんすごい!大好き!」のヨイショ要員じゃなかくて
妻は夫が家族にとって害になると判断したら容赦なく切り捨てるし、
娘ちゃんには娘ちゃんの主義があって、
お父さんが逆にその姿勢を尊敬したり学んだりする、
というのが今風の映画だなと思いました。

肩の上のオカメインコと常にイチャイチャしている初老の男性とか、
話を盛るのも大概にしろしと思ったけど、最後の本人映像で
単なる事実と分かった…。




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「ジャングル・ブック」

2016年08月17日 | 動物系

過去にアニメ映画化や実写映画化された
キップリングの有名小説をファブロー監督が映画化しました。
幼児の頃ジャングルで親が亡くなり1人でいたところを
黒豹に拾われ、雌狼に育てられた少年モーグリが
父の仇の狂暴な虎に命を狙われつつ雄々しく生きる冒険映画。

なにもこんなにターザンと同時期に上映しなくても…と思います(笑)。
こちらの映画はモーグリ以外の人間が出てこないので、
架空世界寄りが好きなかたはジャングルブックを、
現実世界寄りが好きなかたはターザンをおすすめします。

内容ばれ

モーグリの父親的存在の黒豹と、熊のカップリングを推しますね!
黒豹は律儀で細かい正論男、
熊は鷹揚でのんきな詭弁男、
元々気が合わなくて敬遠していた節がありますが、
だんだん息が合ってきて、お父さん2人みたいな感じになります。

モーグリを助けるために崖を登るところ、
崖のぼりが苦手な熊のために黒豹が
「私だけを見ろ」って言って、スーパーダーリンかと思いましたね。
惚れますね。
熊豹熊ですね私は!(誰も聞いてない)



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